概要 |
1. パラダイムと原則
▲ 状況を変えるには、まず自分達を変えなければならない。自分達を効果的に変える
ためには、まず自分達の知覚、物の見方を変えなくてはならない。(引用1へ)
▲ 過去二百年の「成功」に関する文献の調査の結果以下の事が言える
・最近の五十年間の文献は、成功に関するイメージの作り方、テクニック、応急的な
手法の説明にすぎない。問題のもとにある慢性的な原因には触れられていない。
それは人間関係や自己PRのテクニックであり、もうひとつは積極的あるいは前向きな
考え方といわれるものが相当する。
・最初の百五十年間の文献には誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉等が成功
の条件として取り上げられている。「成功」といわれるような人生には、その裏付
けとなるような原理原則があり、その原則を体得し人格に取り入れる以外は、真の
成功はないと教えられている。
▲ 個性の発揮、コミニュケーションスキル、他に影響を及ぼす戦略、前向きな姿勢は
必要なものであるが、あくまでも二次的なものであるという認識が必要。
▲ 自分の人格に基本的な欠陥、二面性、不誠実さを持ちながら、テクニックや手法で
人を動かすことは長期的な成功にはつながらない。それは所詮相手を操ろうとしている
行動にしか見えない。(引用2へ)
▲ 人の成長や人間関係も自然のシステムの原則が適用される。
蒔いたものしか刈り取る事はできない。
▲ 真の成功を得るためには自分自信が優れた人格を持つ以外に術はなく、テクニックや戦略
だけでは長期的な人間関係の維持や人の成長には限界がある。
▲ 7つの習慣とは効果的に生きるための基礎的な原則に基づいたものである。
▲ 7つの習慣を本当の意味で理解するためには自分達のもつパラダイムを理解し、そのパラ
ダイムを転換させる方法を知らなければならない。
▲ パラダイムとは世界を見る見方であり、我々の認識、理解、解釈を決めるものである。
▲ パラダイムを理解する上での一例(目的地と地図)
ある目的地に行こうとする際に地図をもって行くことは目的へたどり着くためにとても
役に立つ。しかし、その地図が間違っていた場合の行動として、熱心に目的地へ向かう
事や前向きにものを考えることは無意味である。それは間違ったところへ早くたどり着
くか、間違ったところを正しいと解釈をねじ曲げることにすぎない。
それらの行為は所詮、道を誤ってる(目的を見失っている)にすぎない。根本的な問題は
行動や態度とは関係ない。すべては地図が間違っていることに起因する。
人は頭のなかに様々な地図(パラダイム)をもっている。
その地図は主に、
「物事のあるがままの姿」を描いた地図
「物事のあるべき姿」を描いた地図
である。
我々はあらゆる経験を、こうした地図をもって解釈しているが、これらが正確であるか
疑うことはしない。
地図が正確であってこそ行動や態度が活きてくる。
▲ パラダイムは、我々の行動や態度の源である。
▲ 自分は客観的に物事を見ているつもりでも、他人もまた鮮明かつ客観的に全く違った
見方をしている。
▲ 立ち場はその人の立っている場所によって異なる。
▲ 人はあるがままに、客観的に見ていると思いがちである。しかし、我々は世界をあるがまま
に見ているのではなく、我々の個別の解釈で世界を見ているにすぎない。そして、自分の
パラダイムに合わなければそれは間違いだと思ってしまう。
▲ パラダイムの変換こそ物事の改善に必要なものである。(引用3へ)
▲ パラダイムの変換は人間関係にとって必要な原則に沿って変えるべきである。
▲ 必要な原則とは以下のようなものを指す。
誠実、正直、奉仕、貢献、忍耐、犠牲、勇気
▲ テクニックや手法に頼った生き方で質の高い生活は手に入りにくい。(引用4へ)
▲ 人間の成長過程にはしかるべき順序とプロセスがある。それを省いたり、無視することは
できない。
▲ 質問することによって自分のわからないところを示さなくては、学ぶプロセスは始まらない。
▲ 周りの人との深い充実した人間関係を築くためには、まず相手の言うことを聴くことから
始めなくてはならない。本当に相手の言うことを聴くためには、忍耐、自制、そして相手
を理解したいという気持ちなどが必要である。低い人格を持ってても格好良くアドバイス
はできる。それは、本気になって相手を理解することよりたやすいものである。
▲ 地位、権限から力を借りて他者を強要することは、弱さを作り出す。外的な力に依存するからだ。
強要された人も弱くなる、自主的判断や自制の力が育たないからだ。
▲ 人間関係などの問題は、実はもっと根本的な問題の結果であり、その問題が生じたと時に
考えていたような上辺だけのレベルで解決できない。(引用6へ)
▲ こうした深刻な問題を解決するには有意義な人生や人間関係を支える原則に基づいたパラダイム
が必要である。
▲ それは自分自信の内面を原則に基づいて変えていくことから始まる。(インサイド・アウト)
▲ 以下インサイド・アウト(内面から外へ)の考えによる教え
・子供が明るく協調性のある人間に育ってほしければ、子供の理解を深め、子供の視点に立ち、
一貫した愛を示す親になることである。
・仕事でもっと自由な裁量が欲しければ、より重い責任を引き受け、力を尽くし、貢献できる
従業員になることである。
・信頼されたければ、信頼される人になることである。
・才能を認められるためには、人格と能力を向上させることである。
・自分自身を改善せずに他の人との関係を改善しようとすることは意味の無いことだ。
▲ 以下アウトサイド・インの考えから来る人々の行動
・被害者意識に悩み、自由を束縛されている。
・自分のうまくいかない状況の責任を周りの人や環境の性にする。
・相手が変わることを互いに要求し、相手の罪を言い立て、相手を正そうとする。
▲ 原則を理解し、誠心誠意努力するとき、我々はものの本質が見えてくる。(引用7)
▲ 7つの習慣にむけて
我々の人格は、繰り返される習慣の結果として育成されるものである。(引用8)(引用9)
▲ 習慣に必要な3つの要素
・知識
・スキル
・やる気
▲ 自分の意見を述べるだけで人の意見を聴かなければ、人間関係はうまくいかない。
▲ 人間関係に必要な原則を知れば、聴く必要性が理解できる。(知識)
▲ 必要性が理解できても、聴く術を持たなければ、うまくいかない。(スキル)
▲ 上記の知識とスキルを得たとしても、聴きたいと言う気持ちがなければ習慣にならない。(やる気)
▲ 成長のプロセス
我々の生活や人間関係を向上させるアプローチにより次第に依存から自立、そして相互依存へと
成長していく。
▲ 依存状態にいる場合、その人は「あなた」というパラダイムを持つ。
「あなた」が結果をもたらす。結果が出ないのは「あなた」のせいだと考える。
▲ 自立は「私」というパラダイムを持つ。
「私」が出来る。「私」の責任だ。「私」が結果を出すと考える。
▲ 相互依存は「私たち」というパラダイムを持つ。
「私たち」は出来る。「私たち」が協力すれば素晴しい結果が出せる。
▲ 一般に自立した状態は依存状態よりはるかに良い状態であり評価されているが、自立は最高のレベルでは
無い。自立を求めすぎることは却って他人の欠点に過剰反応しコントロール出来ない周囲の状況に
被害者意識を持ってしまうことになる。
「自由にやりたい」「自己主張したい」という表現による反応は多くの場合、内的なものへの強い
依存性を示しているにすぎない。
▲ 自立的な考えだけでは独立した生産者として好成績を上げることは出来ても、チームの良いメンバー
やリーダーになることは出来ない。
▲ 相互依存は他者と協力してより優れた結果を達成しようとすることであり、自立より成熟した高度な
概念である。
▲ 「7つの習慣」は効果性の習慣であり、原則に基づいた長期的に最大の有益な結果をもたらすものである。
▲ これはP/PCバランスというパラダイムに基づく。
P : Performance(目標達成)
PC :Performance Capability(目標達成能力もしくは資源)
▲ 効果性はこの2つの側面のバランスにある。
▲ Pとは目標(希望)に対する具体的結果であり、PCはそれを実現するための要素、手段、プロセス、
道具である。
▲ PCは物的、金銭的、人的なものがある。
▲ 人間関係における心地よさや優位性(P)を求め過ぎることにより、思いやりや優しさといった
互いの関係を維持していくための努力(PC)を怠ることは結果的に関係を悪化させていく。
▲ 子供の育て方の方針(P)がないままに、ただ過保護に、あるいは周囲に合わせた教育をしていく
ことは単に子供を躾と責任感のない子供に育ててしまう可能性がある。
▲ 多くの会社は口先で顧客満足をうたいながら、顧客と接する従業員のことを完全に無視している。
P/PCのバランスから言えば従業員も顧客と同様な接し方が必要ということになる。
▲ 人の腕(技量)は金で買えるが、心は買うことはできない。熱意と忠誠心は人の心の中のものである。
そして創造力、創意工夫、改善の精神は頭の中に宿る。
▲ 効果性はそのバランスにある。短期的な利益は大切だが、最も大切なものではない。P(結果)に
集中しすぎると健康を害し、人間関係を破綻に導く。
またPC(要素、手段、プロセス)に集中しすぎる(こだわり過ぎる)ことは、効果性(生産性)
を見失っていることになる。
▲ 昼も夜も働き、さらに多くの効果を期待して頑張ったものの病気になったり、疲れ果てて全く
仕事にならなかったりしたとき、あるいは休養を十分にとり、次の日元気良く働けたときなどは
このバランスの問題を実感しているときである。
▲ この本を読み進めていく上での心構えと認識(真実とは違う)
・誰も説得によって人は変えることは出来ない。全ての人は堅くガードされた心の変化の扉をもって
おり、その扉は中からしか開けられない。
・他人が自分をどう考えているかということを気にしなくなるにつれて、彼等の気持ちや自分との
関係をもっと大切にするようになる。他人の欠点が自分を支配しなくなる。
・これらの習慣をもとに変化と成長の扉を自ら開くことを勧める。
成長のプロセスは行き詰まりやすい。自分に忍耐強く進めていくべきである。
自己改善の領域は聖地ともいえる場所に足を踏み入れるに等しいが、これに優る投資はない。
******* 以上 パラダイムと原則 完 ***********