概要 |
1. 第2の習慣
▲ 第2の習慣は「目的を持って始める」である。
▲ もし、はしごをかけ違えていたら、一段ずつ昇る毎に間違った場所に早くたどり着くだけである。
▲ もし、自分が死んだら、遺された人に自分はどのように言われたいか?
どういう夫(妻)、友達、上司(部下、同僚)と言われたいのか?
▲ 何を持って生きるか?何を目的として生きるか?
▲ 目的地を持つことは、自分の今の位置を知る上でも多いに役立つ。
▲ 活動の罠ー日々の忙しさに追われ、やっていることのそのものの意味を考えない有様。
▲ 人は全く意味のない勝利を手にすることがよくある。成功だと思っていたことを
達成したにもかかわらず、それよりも遥かに大事なことを犠牲にしていたことを。
▲ 忙しいかもしれない。能率良く働いているかもしれない。一生懸命やっているかもしれない。
▲ 目的を持った上で始めない限り、効果的ではない。
▲ 自分の弔辞で述べて欲しい事柄。
それは、今まで考えていた成功とはかけ離れたものかもしれない。
名声、業績、お金などは、自分が本当に考えている成功とは何ら関係が無いかもしれない。
▲ 目的を持って始めるという習慣は、「すべてのものは二度作られる」という原則に基づく。
▲ 知的な第一の創造 - 達成しようとする目的の明確化、計画、情報・資源の整理
物的な第二の創造 - 第一の創造の具体的実行
▲ 大工の格言「二度測って、一度で切る」設計図あるいは知的創造で、本当に欲しい姿が描けているか
確認しておかなくてはならない。
▲ 挫折する会社のほとんどは、その理由が第一の創造の失敗である。
資金計画の甘さ、マーケットに対する理解不足、きちんとした事業計画の欠如などである。
▲ リーダーシップとマネジメントは違う。
▲ リーダーシップは知的な第一の創造にあるものであり、マネジメントは物的な第二の創造にある。
▲ リーダーシップは何を達成したいのか、望む結果は何かを定義するものである。
マネジメントは手段に集中し、どうすれば目標を達成するかを考えるものである。
▲ マネジメントは物事を正しく行うことであり、リーダーシップは正しいことをすることである。
▲ ジャングルのなかで道を切り開くプロジェクトを想定した場合、
道を直接切り開いているメンバーは生産者(開発者)であり、マネジャーはその後方に立ち
方針や手順のマニュアルや新しい技術の導入をしたりスケジュールを組んだり作業員の
賃金を作ったりする。
リーダーはジャングルの中で一番高い木に登り、全体を見回し、下に向かって「このジャングルは
ちがうぞ」と叫ぶひとである。
▲ 我々の生活、企業において、実作業が忙しいあまり間違ったジャングルの中で働いていることに
気がつかないことが多い。現在必要とされているのははっきりとしたビジョン、目的そしてコンパス
(方向性を示す原則)である。なぜなら前方の地勢が激しく変わるためどう進めばいいのか
分からなくなることが多いからだ。新しい問題にぶつかったときに、その場で素早く判断しなくては
ならない。そのとき正しい方向性を示すのは、自分の内的なコンパスである。
▲ 我々の効果性、存在意義は、努力の度合いよりもその努力が正しいジャングルの中にきちんと
注ぎ込まれているかどうかにかかっている。
▲ 効果的なリーダーシップのないマネジメントは、「タイタニック号のデッキで椅子を片付ける
ようなもの」である。
▲ いかなるマネジメントの成功もリーダーシップの失敗を補うことは出来ない。
しかし、ほとんどの場合、私たちはマネジメントのパラダイムにとらわれすぎて、リーダーシップ
を疎かにしがちである。
▲ 個々人のリーダーシップの欠如は、もっと深刻である。多くの人々は、自分自身の価値観や人生の
目的を明確にすることなく、能率的な自己管理や目標達成ばかりを気にしてしまう。
▲ 目的をもって始める最も簡単で大きな効果をもたらす方法の一つは、ミッション・ステートメント
(個人としての信条)を書くことである。その中で自分はどうなりたいのか、何をしたいのか
自分の行動の基礎となる価値観や原則を明らかにする。
▲ 人は変わらざる中心がなければ、変化に耐えることが出来ない。変化に対応する能力を高める鍵は、
自分は誰なのか、何を大切にしているのかを明確に意識することである。
▲ 我々の直面する環境は常に変化しており、そのペースに目を見張るものがある。その変化の早さに
多くの人が圧倒されてしまい、変化に耐えられず、人生の辛さに挫折してしまう。
▲ ミッション・ステートメントを書くためには、自分の影響の輪の中心を決めていかねばならない。
そのために「自覚」、「良心」。「想像力」を駆使し、正しい原則(中心)を明確化していく
必要がある。
▲ 自分の中心に置くものが何であれ、それが自分の安定性、方向性、知恵、力の根源になることは
認識すべきことである。
▲ 「安定性」とは自己価値、アイデンティティー、自尊心のことである。
「方向性」とは人生における方向の根源であり、生活のなかの意思決定、判断の基準。
「知恵」とは原則に対する理解の度合であり、判断力、理解力である。
「力」は行動能力である。
▲ 多くの人達が選択する中心
・家庭(妻、夫、子供)
・金
・仕事
・所有物
・遊び
・友達、敵(ライバル)
・自分
一つの物事に関する考え方も、各人が何を中心としているかで正誤の基準が変わってくる。
単純に物の理解能力の度合や立場だけでは割り切れない。
▲ しかし、上記いずれを中心としたところで、そこには正しいものと確定されるものは何もない。
加えて、上記は全て外部もしくは自分の欲望に依存しているものであり、中心として考える
ということはその中心としているものに振り回されることになる。
▲ 中心に置くべきは原則である。
原則は普遍的なルールであり、上記のような中心となりえる要素を客観的に評価できるコンパスである。
原則により上記の要素すべてに等間隔な距離をもち客観的な決断をすることが、振り回されない
ポイントとなる。
結果として、上記要素を中心として選択した結果と同じものを選んだとしても、そこには主体性の
有無という点で大きな違いがある。
▲ 例えば、今夜家族(又は恋人)とコンサートへ行く約束をしているとする。
ところが突然、上司から呼び出されて残業をして欲しいといわれてしまった。
・家族中心(あるいは恋人中心)であれば、その人達を喜ばせることが最優先となり
上司の依頼を断わってコンサートに行くだろう。
・お金中心であれば残業代や今後の昇給を考えて残業の選択をとるだろう。
・仕事中心であればそれによって起こりえる新たなチャンスや昇進を考えて、残業の選択を
取るだろう。
・遊び中心であれば相手は関係なくコンサートに行くだろう。
・敵中心であれば、ライバルとの差を考えて残業するだろう。
・自己中心に考えれば自分にとっての利益を考えて選択をするだろう。
▲ 一つの出来事を巡って、様々な異なった観点が存在する。
(相手は自分と同じ観点で一つのものを見ていない)
▲ 原則中心の考えでは、家族(恋人)のニーズ、上司(仕事)のニーズ、自分の都合という
いずれかの立場のなかに存在しない。
それぞれから一歩身を引いて、そのすべてのニーズやバランスをよく見つめ、どのニーズに
応えるのが一番全員にとって良いことなのか、代替案も含めて解決策を打ち出そうとする。
▲ そこには以下の利点が含まれていなければならない。
・他人や状況に振り回されていない。
・決定したことが全体にとって最も効果的であると自分が確信している。
・自分が選択したということ。
・強い相互依存関係をもって相手とコミュニケーションをとったということ。
(相手を信頼し、相手に任せるところは任せ、自分の責任も相手に理解させる)
▲ 物事の見方の違いを理解し、原則中心からへと見方を捉え直すことにより、より主体的で
かつ安定的な選択、行動ができる。
▲ 主体的な人間として、人生のなかで自分はどうありたいのか、何をしたいのかを
表現するには、個人的なミッション・ステートメントを書くことである。(引用14)
▲ ミッション・ステートメントは短期間では書けない。深い反省、注意深い分析、入念な表現、
多くの書き直しを経なければ完成に至らない。
▲ 書き上げる過程が、最終的な文章と同じくらい重要である。
ミッション・ステートメントを書く、あるいは見直すプロセスに、人を変える力がある。
自分の優先順位について深く考え、自分の行動と信念を統一する力がある。
▲ 我々は自覚によって自分の思考過程を見つめることが出来る。
これはミッション・ステートメントを書くときに非常に役立つ。
自覚による再認識は主に右脳によって実現される。したがって右脳の活用を知ることは
この様な作業の向上に大きな影響を与える。
▲ 思わぬ出来事や大きな試練に出くわしたとき、我々は右脳で考え始める事がある。
我々は一歩身を引いて自分の人生を見つめ、そして人生の最も重要な質問を自分に投げかける。
「何が本当に大事なのか」
「なぜ今これをしているのだろう」
これらの考えは日常の生き方、作業の意味を違う次元へと引き上げる。
そして新たな自覚により自分の生き方の再構築を始める。
▲ しかし、必ずしも良いタイミングでこのような衝撃に出くわすとは限らない。
▲ 主体的な人ならば、自ら自発的にこの様な状況を作り出す。
想像によりある日(数年後)の自分、家族、会社の姿を作り出す。
自分はどういう立ち場で、どういう人達と、どういった環境で過ごしているか。
それは望ましい状況か、望ましくない状況か。
今から改善できるのか、指を食わえて状況に甘んじていくのか。
心の枠を取り払い、細かく想像し、出来るだけ感情と心情を出し切って物事を見直していく。
▲ 人は真剣に、人生のなかで何が最も大切なのか、どうなりたいのか、何をしたいのか
を考えると、敬虔な気持ちになる。今日明日の目前のことよりも、長期的でかつ広い視野で
物事を考えるようになる。