何度もカミカミしてオモチャを鳴らし続ける。しかもその間、一度も床に落とすことなく見事な演奏会をくり広げているではないか。なんとも器用な。うちのブレ&ホーコンビだったら、まず不可能は芸当だ。
人々の視線が集り、トレちゃんがアイドルの座を獲得したのは言うまでもない(ちなみにレストランにおいて最初のアイドルの座を獲得したのはサンタ姿もラブリーなセナちゃん)。

そして今回も楽しい時間は瞬く間に過ぎ、2003年度 Little Wonder & YAG'E の行事を締め括るクリスマス会も無事に幕を閉じたのであった。
そんなことはしなかった。
他にも犬たちへのクリスマスプレゼントとして、犬用のお菓子とオモチャがちゃんと用意されていた。
お菓子は(ワトスン大推奨の)グリーニーズのガムと、小さな魚や星の形をしたクッキー。
そしてオモチャはシマウマのヌイグルミで、お腹のあたりを押すと音が鳴る。
さっそくトレちゃんがオモチャで遊びだした。
「プ〜〜♪」と鳴るのがいたくお気に召したらしく
毛頭ないのだが、目玉賞品を全て身内で引き当ててしまうオフ会っていったい。。。
ここでYOKOさんの鶴の一声。妹さんご家族はすでに同じイタグレカレンダーをお持ちになっているということで、ジャンケンによる敗者復活戦が行われることになった。
ちなみに私の場合、幹事といえどもプレゼント品に関しては参加者と同等扱いなので、権利は放棄しなくても良い(にんまり)
あみだくじでハズレを引いてしまい、敗者復活戦でも負けてしまった参加者のかたはお土産がポップコーンだけかというと、太っ腹のYOKOさん、
ーンを進呈。
個人参加のかたは1本、家族参加のかたは代表者が2本を選んでいざスタート!
一番人気としてはイタグレカレンダー。やはりこのあたりが本命だろう。
賞品の内容について、幹事である身としてはもちろん事前に知っており、実は準備段階から狙っていたのだ。
家族参加の子供さんたちが盛り上げてくれる中、次々と結果が発表されていく。
最初にイタグレカレンダーを引き当てたのは、YOKOさんの妹さんご家族だった。
そして次にその幸運に浴したのは、なんと、この私。
日頃、まったくクジ運から見放されているとおぼしき身だったが、昨年のクリスマス会でのビンゴゲーム(イタグレキーホルダーをGET)に引き続き、イタ運は絶好調♪
さらに最後の一部となったイタグレカレンダーを引き当てたのは、なんとまたしてもYOKOさんの妹さんご家族。
タネも仕掛けもあろうはずはなく、ましてやウケ狙いでは
それが事前の予約ができないだけでも厳しいのに、1時間単位の使用と制限されてしまってはさらにキツイ(ちなみに『撮影会』だと事前に2時間予約できるらしい 笑)。
「無料で提供しているんだから文句言いなさんな」と言われてしまえばそれまでだし、一般広場に移動すれば良いだけのことと言えばそうなのだが、実はそこに少々問題が生じる。
前回の『すいらん』編で「気がつけば一般のドッグランが我々の貸切状態になっていた」と書いたが、いくら「ご自由にどうぞ」の場所でも個人で遊びに来ている者がオフ会という身内だらけの集団の中に入るのは、なかなか勇気もいるし難しいことだと思う。
もし私が逆の立場で個人的に遊びに来ていたとしたら、そんなところで肩身の狭い思いをして犬を遊ばせても楽しくないし、早々に退散してしまうことだろう。たとえ先方に「どうぞどう
実は今回、ここに密かな私的目論見があった(にやり)。
前回のオフ会で予備軍のお一人であるUさんは、YOKOさんのところのジギーちゃんのリードを引いていた。
だが今回はYOKOさんのお母様も参加されるため、お母様が大好きなジギーちゃんはお母様の傍から離れないという前情報もキャッチ。
ここまで言えば私が何を企んでいるかは一目瞭然。そう、今回はUさんに我が家の1頭を押し付けようというのである!
Uさんは私の「持って持って〜♪」という、とうてい人にものをお願いしているとは思えない態度(しかもこちらがホスト。Uさんはゲスト)でのお頼みを快諾、ホームズを引き受けてくださることになった。
が終わるのを待ってから行っても間に合うのだ。
そして夜の『すいらん』は暗かった。
周囲が藪や田んぼばかりなので戸外が暗いのはもとよりだが、レストランまでもが暗かった。
時刻は夜の8時を少し回ったところ。レストランの半分はすでに照明が落とされ、食事をしている客は一人もいない。
ウエイトレスさんの「お好きな席にどうぞ」の言葉に、YOKOさん思わず「じゃ電気のついてるとこ」と口走っていた。そして私も思わずウエイトレスさんに営業時間の再確認をしてしまっていた。
しかしながら風邪のせいでかなり咳き込んでいたので、食事客が誰も居なかったのは逆に有り難かったけど。

昨年のクリスマス会では余興としてビンゴゲームを催した。
「風邪で身体の節々が痛いのでこれから早退する」とのお言葉。
これは下見は無理かと考えていた矢先も矢先の明けて翌日、YOKOさんから復活メールが。
だって私より重症っぽかったじゃん! YOKOさん恐るべし。さすが東の元締め。。。
もっともYOKOさんと私では、元々のバイタリティーに新品のアルカリ電池と使い古しのマンガン電池ほどの差があるけどね。
などと感心している場合ではない。このまま『すいらん』行きを日延べしたとしても、豆電球並の体力で細々生きている私の復活を待っていたのでは先の予定が立たない。ここ数日に関して言えば、悪化こそすれ全快の見込みは皆無と判断し、予定通り『すいらん』行きを強行。

当日、仕事を終えてから二人で『すいらん』へ行く。
上階が宿泊施設になっているレストランの営業時間は夜10:00までなので、YOKOさんの仕事
まず、11月の終わりに風邪をこじらせてしまい、一門のかたがたに招待メールを送った直後に沈没、しばし消息を絶つ。
しかしこの期間にも水面下では『すいらん』に会場の打診をし、加えてYOKOさんと共に直接レストランに打ち合わせに行く(ほとんどYOKOさんが話をしたので、私的には夕飯を食べに行っただけという噂も)

遡ること2日前、この分ではどうも『すいらん』行きはヤバそうだな〜などと思っていると、YOKOさんも
そして今年もYOKOさんからクリスマスプレゼントを提供していただき、今回はその争奪戦を『あみだくじ』でやることにした。
画用紙を横位置に2枚重ねて1枚とし、あみだの縦線の間隔を均等に入れるために定規で幅を測って必要な線の本数で割る。が、何度やり直しても計算が合わない。
な、なんでやねん?!
ああ、こんな時に計算の得意なYOKOさんがいてくださればと焦ること十数分、位を間違えるという、実に単純な割り算ミスであることに気づく。
こんなのは小学校で習う計算だっちゅーのに!
と、一人照れ隠しをする自分がそこにいたりする。
YOKOさんと二人で首を捻っていると、「ピラフもありますけど」とレストラン担当者さんからの助け舟。
もちろんその提案に飛びついたのは言うまでもない。
その帰りの道すがらに冗談で「ツマミメニューとか出てきちゃったらどうします?」などと言っていたら、出てきちゃったよマジで。
てなワケの『期待を裏切らなかった』なのだ。
こんなことを書いていると、場所を提供していただき、色々お手数もかけた『すいらん』に対して後脚で砂をかけている行為のような気もするので、ちゃんとフォローも入れておこう。
料理は今回も美味しかった。私的にここの味付けは好きだし、今回に限らず、これまで食べた中で「ハズレ」と感じたものは無い。

食事の最中、しばらくはもの欲しそうにテーブルに向けて鼻をフンフンさせていたブレ&ホーコンビだったが、どうあがいてももらえないと知ると、諦めて膝の上で寝ることにしたらしい。
ところが、ここでもホームズは面倒を見てくださっていたUさんを裏切り、何が何でも私の膝で寝たいと意地を張り通す。まさに後脚で砂をかけるような奴だ。でも「お母ちゃんじゃなきゃイヤ!」というのは絶妙に親心をくすぐられる。
そんなわけで、すでに私の膝で寝ていたブレイズをUさんにお願いしてホームズを引き取る。そういうことにこだわりのないブレイズは、Uさんの膝の上で気持ち良さそうにスヤスヤ。
だがしかし、もしホームズがUさん宅では食後にチーズがもらえるのだと知ったら、きっと手のひらを返したように「Uさん家の子になる〜♪」と言い出すに違いない。

クリスマスといえばケーキだが、『すいらん』ではクリスマス仕様のケーキがないとのことで、ショートケーキを何種類か用意していただいた。
雰囲気からいえば円形の丸ごとケーキだろうが、ショートケーキのほうがむしろ切り分ける手間が省けて便利かと思われる。
被るとこうなる
ぷりち〜♪♪
セナちゃんサンタ
からちょっとアヤシクなる)、茹で落花生……茹でそら豆……
い、居酒屋忘年会?!
いやいや、たしかにクリスマスパーティーだ。その証拠にセナちゃんだってサンタの恰好をしているではないか。忘年会なら頭にネクタイを巻いているはず。。。
正直、クリスマスのパーティーメニューで茹で落花生や茹でそら豆というのは初めて見た。
さすが『すいらん』、見事に期待を裏切らなかったというべきか。
実は事前の打ち合わせの時に「ちょっとお腹にたまるような料理もお願いします」とリクエストしたら、「では、スパゲティーとお蕎麦なんかでいかがでしょう」との返事が返ってきた。
スパゲティーと蕎麦?? 麺と麺……
たしかに味も違うし太さも違うけど。。。
しかも蕎麦の場合、時間がたつと固まってセイロに張り付いてしまうではないか。
それを引き剥がしながら取り分けて食べれと??
「イタグレいかがっすか〜。コンパクトに丸まり、リュックにも入るので携帯に便利っすよ〜」
とは言っていない。。。
のスマイル。
それはもう「はい、チーズ♪」の笑顔ではなく、仁侠映画で腹に一物
ある時の不敵な笑み。
元が元なんだからとの意見もあろうが、元の良い人なら最初からこんな些細なことは気にしないはず。
元に問題があるからこそ、少しでも写真写りを良くしようと見栄も張りたくなるのだ。


さて、そうこうしている間にレストランでパーティーの時間となった。
さすがに事前予約しただけあって前回のように待たされることもなく、今回はすっかり用意が整っていた。
三ヶ所に分かれた各テーブルの上に並べられた大皿にはスパゲティ、ピラフ、そして盛り合わせは唐揚げ、エビフライ、マリネ、茹でたイカリング(←このへん
ケーキが運ばれてきた時、珍しく幹事らしいことをしていたため争奪戦に乗り遅れ、取りに行ってみると残っていたのはチーズケーキのみだった。
決してチーズケーキが嫌いなわけではないが、マイランキング的には少々順位が下がる。
いくぶんガックリしながら席に戻った私の目に、ふいに眩しい光景が飛び込んできた。
いったい、どこの世界にゲストのケーキを横取りする幹事がいるというのだろうか。。。

しかしそうまでしてせしめたケーキだったが、あまりゆっくりと味わってはいられなかった。この時、YOKOさんによって『あみだくじ』の開始が高らかに宣言されたからである。
景品はすべてYOKOさんのご好意で、イタグレカレンダーや首輪に付けるアクセサリー、細紐のリードなど。そしてハズレた皆さんにも残念賞として、漏れなくレンジでチンするポップコ
がリードを付けようとすると、満身の力で後方に尻込みする(私が代わったら一発OK)。
あれだけ可愛がっていただいておきながら…とUさんに申し訳無く思い、「きっと動物病院の先生と間違えているんですよ〜」などとその場しのぎの言い訳で誤魔化す。
しかし内心では「もうホームズったら〜♪」とばかり、飼い主としての優越感とか自己満足に目一杯浸っていたりして。

一般広場に移動後、参加者全員で記念撮影。
YOKOさんが三脚を立て、「はい、並んで並んで〜」と全員が犬を抱いて立ち位置を決める。
ところが、ちょうど太陽の光が目線と合ってしまう。
まっ、眩しい! ただでさえタコ糸のように細い目が、絹糸になるぅ〜〜!!
目のパッチリした人が少しばかり目を細めてもどうということはないが、目の細い人間にとってはその『少しばかり』が命取り。笑顔が寝顔になってしまう。
そうはさせじと太陽に挑むがごとくに目をこじ開け、ガンを飛ばしたような目つきで無理矢理
にしても今回は怪我犬続出。
ホームズがびっこを引き、ブレイズは駐車場で車を降りる時とベンチから下ろす時に顔から着地し(どちらも飼い主の責任)、レッチェちゃんは前脚を捻り、バジルちゃんは鼻の頭を擦りむいた。
波乱含みだった準備期間は、もしやこのことを暗示していたのであろうか?!(←某探検隊シリーズのノリで)
ともあれ、どの子も大事には至らずに済んで何より。

レッチェちゃんの雄叫びをフィナーレとして、貸切広場の使用も時間切れと相成った。
次の予約が入っているために延長ができず、隣りの一般広場へと大移動。
ここでちょっとした出来事があった。
ホームズが何としてもUさんにリードを付けさせないのだ。(いちおうは)ご主人様たる私が首輪を押さえても、Uさん

何、というわけではないが、このアングルと構図がめちゃグー♪♪ 『サナっちさん作』
らず)灰皿の前に陣取っている私のところにホームズがびっこを引きながら歩いてきた。
しかも最初にそのことに気づいたのは飼い主ではなくUさん。
「ホームズ前脚がなんか変だよ」のお言葉に、抱き上げて前脚の状態を調べ、さらに歩かせて歩様をみる(厳密に言うと調べたのもUさん)。
別にこれといって怪我をしているところもなく、びっこもすぐにおさまってしまった。
その時点ではびっこを引いていた原因が分からなかったのだが、ひょっとしてホームズは斜面でコケたのではないだろうか。
それで学習して慎重に下りているのでは? まるで根拠は無いが、どうにもそんな気が。。。
バーベキュー大会ではホームズとアイドルの座を争った(?)きりんちゃん
大きくなったね(^▽^)
レッチェちゃん、前回参加の
レオンくんと同胎
初お目見え。シェリーちゃんの妹としてYAG'Eさんのところからお輿入れ)を抱えあげるが、彼女は悲鳴をあげつづけている。
我が子に骨折経験のある飼い主さんは、この悲鳴を聞いて私でなくともその当時の恐怖を甦らせたに違いない。私自身は背中の毛が全部逆立つほどの恐怖を感じずにはいられなかった。
なにしろあの時のホームズの鳴き方とそっくりなのだ。
YOKOさんが念入りにレッチェちゃんの前脚を調べる。どうやら捻っただけで、最悪の事態に
なんと隣席のUさんの前にケーキが3個! しかもその中にはマイランキングで常に上位を占めるマロンケーキが(垂涎)
ところでなぜUさんが3個もケーキを確保しているのかというと、都合でひと足先に帰られた参加者のかたや、甘いのが苦手なかたがいてケーキに余りが出てしまったからだった。
それらがどうやら体内収容率が一番良さそうなUさんのところに集結していたのだ。
すでにマロンケーキしか眼中にない私は、幹事というゲストをもてなす側の立場もかなぐり捨て、Uさんに本日2度目のお頼みコール。
「おねが〜い おねが〜い 取り替えて〜(あまあま)」
Uさん快くOKしてくださり、見事マロンケーキをGET♪
しまった、よそのお宅のお嬢様を。。。
しかも同じく灰皿の前に陣取って煙を出している煙筒仲間のかたにばっちり目撃されてしまった。
やはり人様の子を叱るというのはなんだかバツが悪く、「いや〜、そっくりなもので」と誤魔化すも、実は前回も間違えている。
いくら同胎姉妹でそっくりとはいえ、自分の家の子
を見間違えるなんて…と思っていたら、トレ家のほうでも間違えていたらしい。
う〜ん、ブレイズ&トレ姉妹おそるべし。。。

突然「キャオ〜〜ン」という悲鳴が聞こえてきたのは、宴もたけなわ、そろそろエースパパの息も切れ始めてきた頃だったろうか。
下見の『すいらん編』でも書いたと思うが貸切広場は片面の端が急傾斜になっており、上りは問題ないのだが、傾斜を下ってくる時に最後の数歩分の傾斜が微妙に違っているらしい。おっかなびっくり慎重に下りてくる人間と違って、犬たちは上りも下りも駆け足だ。しかも下りは加速がつくので余計に止まれない。「あっ!」と思った時にはタイミングの合わない大ジャンプをするハメに陥っているらしい。結果、着地に失敗する。
誰もが慌てて現場に駆け寄った。YOKOさんがレッチェちゃん(今回
それに、たとえお尻をペンペンされようが、この湧き上がる情熱は誰にも止められない。別に夕飯抜かれるわけじゃあるまいし(←体罰よりもコワイ拷問)
しかも「こら〜っ」と口では言いながら、その叱責にはあまり身が入っていない。それよりも飼い主たちは雑談やら撮影会のほうが忙しいのだ。
助けを求めてベンチに上がってきたブレイズを「こらっ、上がっちゃいかんだろ!」と無情にも引き摺り下ろす。この時、バランスを崩してブレイズが顔から地面に着地してしまった。
一瞬おおいに焦ったものの、どこにも怪我をしている様子はなかったので、そのまま世間の荒波に放り出す。
それでも懲りずにまた上がってくるので「こらっ!」と叱ったらトレちゃんだった。
しかしてその正体は?
言わずと知れたエースパパ。
本日の参加犬たちの中でメンズ組みは2頭。しかもそのうちの1頭であるヴォックくんはまだ到着していない。
となれば、そこはもうまさにエースパパの独断場、紛うことなきパラダ〜イス♪♪
ルンルン気分でスキップしながら子ギャルたちを追いかけ回し、行く先々で「こら〜っ、エース!」と叱責を浴びている。
だが、それが何だと言うのだ? そんなことで素直に引き下がるようでは 、とうていLittle Wonder の『長』として君臨はできない。
なかったのだが、いざ貸切広場に来てみて事の意味が分かった。
一般の広場は出入り口が横に開閉する引き戸になっているのに、なぜか貸切広場だけは前後に開閉する開き戸だったのだ。しかも木戸の収まりがあまいので、鍵で開閉部分と枠とを留めておかないと勝手に自動ドアになってしまう。
とりあえずフック式の錠前(?)で木戸に残されている鍵部分と周囲に張られているネットを留めておけば問題は解消なのだが、これを見て「おいおい」とドッグラン管理者にツッコミを入れたくなったのは私だけではないはず。。。

広々としたドッグランに放牧され、「わ〜いわ〜い♪」と遊ぶイタグレギャル軍団たちだったが、それを虎視眈々、いや犬視耽々と狙う双眸があった。
貸切広場の時間制約については、まさにあちらを立てればこちらが立たず状態。
てなわけで、この日せっかくドッグランに遊びに来たのに存分に楽しめなかった来場者の皆さん、前回に引き続き、またしてもゴメンチャイ。

兎にも角にもAさんのおかげで最初の1時間は貸切を確保できた我々は、張り切って貸切用の広場に乱入する。
ここを借りる時には「貸切」というカードと出入り口の鍵をフロントで預かるわけだが、Aさんによると受付で鍵が壊れていると言われたとか。
その時点では「そうなんですか」とあまり深く考えてもい

は至らなかったようだ。
一同ほっと胸を撫で下ろす。
そんな事があった直後、なんとホームズが傾斜地の頂上付近にいるのを発見、めちゃくちゃ焦りまくる。
再び甦った骨折の恐怖にハラハラしながら、「ホームズ下りてきなさい」と何度も叫んで呼び戻す。
しかしあまり切羽詰まった呼び方では、ホームズが慌てる可能性もあり、かえって危ないだろう。
ここは穏やかに穏やかに。
でもたぶん焦りモロ出しだったろうけど。。。
ところが飼い主のハラハラをよそに、当のホームズは斜面を横切るように歩いてトコトコ上手に下りてくる。
それを見ていて「ホームズ賢いじゃん」と思うより以前に、とある仮説が頭に浮かんできた。
貸切広場に腰を落ち着けてしばらくたった頃、(相変わ
いることに違いない。なにしろ誤ってもし骨折でもさせてしまったら、1本につき軽く10万は財布の中身が飛んでいくこのだから(^^;
つまりはこの状況というのは貸切がふたつあるのとほぼ同じ、そういうことなのだ。
こちらとしても、我々が広場を占拠しているために入り口で引き返していく人々を見るのは、やはり気分の良いこととは言えず、申し訳ない気持ちがある。
だったら我々が気を利かせれば良いではないかと思うかもしれないが、いくら身内の集団とはいえこれはオフ会、れっきとしたイベントなのである。
私的に遊びに来ているならいざ知らず、パーティー開始までの残り1時間、ゲストをロビーで待たせるなんて相談は幹事として到底認められない。

ぞ一緒に遊びましょう」とにこやかに言ってもらったとしても、やはり居づらい雰囲気に変わりはない。
案の定、次の時間の予約が取れなかった我々は隣りの一般広場に移動したのだが、柵ごしに中を覗いて帰ってしまう人がかなりいた。
コリー犬を3頭連れて広場に入って来たかたも、1頭を放したのみで残りの2頭はリードを外さないままに、しばらくして帰ってしまわれた。
田んぼのカカシ顔負けの四肢をしたイタグレ集団の中にコリー犬を放すのは、別な意味でも勇気の
『すいらん』サイドとしては多くの来客に不公平なく貸切を使って欲しいという思いがあってこのような方法に切り替えたのだろうが。
その考えも重々分かるし、決して傲慢な気持ちから異を唱えるつもりではないが、我々のところに限らず、オフ会に関しては少々融通を利かせていただけると非常にありがたいとも思う。
まがりなりにも『オフ会にもオススメ』と銘打っているのだから、せめて2時間枠に(1時間で終了するオフ会なんてまず無いでしょう)。
オフ会ともなれば様々な場所から皆さん参加されるわけだし、主催するほうも場所探しから始まって、その日を『楽しい1日』にできるように事前に段取りを組む
。当然、会場側への打診だって前もって行われる。
しめしめこれで今日は楽ができるというものだ。ラッキー♪

さてクリスマス会の予定であるが、12時〜2時までドッグランで遊び、2時〜3時半頃までレストランでパーティーをすることになっている。
今回『すいらん』に一番乗りされたのはAさんご家族で、貸切ドッグランの12時からの予約を取っておいてくださった。
ところがAさんのお話によるとドッグランの貸切は1時間単位でしかできなくなり、次の予約が入らなかったらまた借りられるというシステムになったらしい。
参加者全員で記念撮影
決して商店街の組合1泊温泉旅行の写真ではナイ
ており(つまらないことで頭を使い過ぎたためという話も)、余分な線1本は消されることも修正されることもなく鉛筆書きのまま放置され、当日に臨んだのであった。

当日は12月とは思えないほどのポカポカ陽気で、冬眠中のイタグレ(誰とは言わないが)も毛布から這い出して来ようかという、まさに絶好のイタグレ日和だった。
やはり善行は日頃から積んでおくべしという良い見本ではなかろうか(←大ウソ。アジアインターで祟られている)。
オフ会参加者の中には、飼い主予備軍のかたがたもおられる。予備軍というからにはもちろんこれからイタグレを飼おうというわけで、つまり現状では犬を連れないでの参加なわけだ。
何が言いたいのかというと、そのかたがたはある意味『手が空いている』状態だということ。

今年もまた、この季節がやってきた。
Little Wonder & YAG'E 一門における恒例行事。そして今年1年を締め括る行事。
すなわちクリスマス会の季節である。
幹事をやって幾年月。詰めの甘さは相変わらずだが、今回はいつもにも増して波乱含みの準備期間を送るハメになった(たぶん)。

かくして、ようやくながら作業は先に進み、鉛筆で下書きをしていく。
よし、完璧! とばかり等間隔に配置された縦線を眺めながら、一作業終えたあとの一服。
ここで虫の報せか、ふと線の本数を数えてみると…
1本多いよ、ガ〜〜ン!!
とことんおつむの弱い幹事であった。
しかしここまできて書き直すのはもう面倒臭くなっ