私的には(いちおう)華ちゃんが写っているだけでも、3D仕様になっていなかっただけでも上出来ではないのか? そうひらき直る。人間ひらき直りが肝心だ。
競技が終わると、あとは結果発表待ち。その間の時間を利用して念願のソフトクリームを賞味する。
時間の経過とともに少々風が冷たくはなってきていたものの、東京では霙が降ったらしいこの日、ゆめ牧場はお天気にも恵まれてソフトクリームを楽しむだけの暖かさがあった。
ところでソフトクリームともなれば甘い物好きのホームズが黙っているはずがない。椅子に腰掛けてソフトクリームを堪能する私を、「いいな〜 いいな〜」と物欲しそうな目でじっと見あげる(時々ボディランゲージ、みたいな)。
本来こういった嗜好品は犬にとって御法度。しかし世の中には建て前と本音があり、本音の部分では我が家はたまにハメをはずしているのが現状。
そこで華ちゃんがよそ見をしている隙を縫って(なぜなら各家庭で教育方針が違うから)、ホームズにもちょっとだけソフトクリームをレロレロさせてやる。
それを見ていたサトシさんも、華ちゃんにちょっとだけレロレロ。
まあ良いか悪いかは別として、たまにはこういう役得もあっていいのではないかと思う次第である。
そしていよいよ結果発表。
やはりと言おうか、上位成績はイタグレたちがほぼ独占。そもそもの骨格からして他犬種とは違うのだから、これは致し方あるまい。
だがそこは主催者側もちゃんと考えている。参加者みんなが楽しめるよう、受賞は上位入賞のみにとどまらずキリ番やブービー賞など多彩。そして表彰式と記念品贈呈。
こうして笑いと歓声に盛り上がったイヌリンピックは楽しく幕を閉じた。
そして心地よい疲れを感じながら帰りの送迎バスに揺られて滑河駅に着いてみると、次の電車は30分後という嬉しいオチが待っていた。
どこにピント合わせとんじゃコラ!という感じ
主役は華ちゃん。念のため。
ラッセル、コーギー(小型犬か?)などがタイムを競い合う。
華ちゃんの出走はちょうど真ん中くらい。
ここはひとつその勇姿をばっちりカメラに収めたいところなのだが緑ネットのおかげで横からの撮影はできない。
となれば狙うはゴール地点の一点集中型。
かねてより腕前には(下手くそだとの)定評のある私。
そりゃ無理っちゅーもんでないかい?
そしていよいよ華ちゃんスタート。何が何だか分からないうちに、無我夢中でシャッターを切る。
唯一撮れた写真に、華ちゃんはかろうじて写っていた。
が、しかし。。。。。。
完全に主役と背景の立場が逆転している。
ガックリしている私に、「まあ、それだけ速かったってことだよね」と口々に慰めの言葉をかけてくれるサトシさんとSさん。
たしかに。
予選は本選時にタイムの近い犬どうしを走らせるためのウォーミングアップみたいなもので、正式競技というよりは『出場者の皆さん、今日は1日楽しくやりましょ〜♪』的大会なのだ。
そしてその通り、競技は笑いと歓声の和気あいあいといった雰囲気の中で楽しく進行していく。
さらに現地では4月のオフ会に先立ち、このたび新たにLITTLE
WONDER & YAG'Eに名を連ねてくださった名遊ママさんご夫妻にもお会いすることができた。
もちろん念願の名遊コンビちゃんたちにも会うことができて大満足♪♪
実はこの次に飼うのはブラックかシールの子がいいと思っていたりもするため、遊姫ちゃんの成長ぶりを実際に見られた喜びももちろんだが、ブログの画像を拝見して「キレイな子だな〜」と惚れ惚れしていた名誉ちゃんに会えるのをすごく楽しみにしていたのだ。
予選終了後、サトシさん、Sさんと3人で野外テーブルにてハンバーガーセットの昼食を摂り、本選開始までにはまだ時間があったので華ちゃんとホームズをドッグランで遊ばせることにした。
とはいえ腰抜けホームズがドッグランで「わ〜い♪」と遊び回るべくもないことは想像するも容易い。
でもせっかくドッグランがあるんだし〜 しかもタダだし〜
「かわいいホームズのため」というより、そんなテキトーな思惑に導かれてドッグランの中に入る。
「わ〜〜い♪」と言ったのは、もちろんホームズではない。
1頭のフレンチブルが満面の笑みで小躍りしながらホームズに突撃してきたのだった。
対するホームズは「ぎょええ〜〜っ!」と言わんばかりのビビりようで、ジタバタもがきながら近くにあった椅子によじ登ろうとする。
べつにフレンチブルの「遊ぼう」攻撃からホームズを守ろうと思ったわけではない。へたにバランスを崩して椅子から転げ落ち、骨折でもされたらたまらんという私的な動機からホームズを抱き上げる。
「こら〜、○○ちゃん!怖がってるでしょ、やめなさい!」と申し訳なさそうに慌てて駆けつけるフレンチブルの飼い主さんに、なんのなんのと笑顔で応え、椅子から引っぺがしたホームズをブルちゃんの前に立たせる無情なイタグレ飼い主。
「ぎょええ〜〜っ!」今度こそ本当に悲鳴をあげ、私の膝によじ登るホームズ。まったくしょーもない奴。
そこへミニチュアダックスを連れた飼い主さんが新たにドッグラン入りをし、次なる獲物を見つけたフレンチブルは満面の笑みでそちらに突撃していく。
フレンチブルにもちろん悪気はなく、むしろ好意を身体中で示してくれたわけなのだが、結果としてこの一件でホームズのテンションは氷点下までさがり、広々としたドッグランを有効活用することもなく、片隅で立ち尽くしたまま置物と化す。おまえはデッサン画のモデルか!?てなもんである。
予定通りの有意義なドッグランタイムを過ごし、いよいよ午後の本選が始まった。
今回は小型犬の部ということで、イタグレの他にはパピヨン、ミニチュアダックス、ポメラニアン、ジャック
華麗なるスタンディングポーズの遊姫ちゃん
おかげでコースアウトする犬こそいないものの、途中で立ち止まってしまったり、いきなりスタート地点まで逆走を始める犬も少なくない。
スタートの段階で飼い主たちはコース中ほどに立ち、スタートの合図とともに自らもゴールに向かって突っ走る。それを犬たちが追いかけるわけで、となれば勝敗は出走犬の脚力のみならず飼い主の体力にも起因するところが少なからず。
だから見ているぶんにはおもしろそうで自分もやってみたくなるが、仮に出場ともなれば我が家の場合は犬よりも先にまず飼い主のほうを鍛えねばならないので、ここはやはり応援者の分際で満足しているのが賢明というもの(←根性なし)
競技は2頭ひと組で走り、午前の予選と午後の本選があるのだが、ちなみに予選落ちというものはない。
それがいまや立派なアミューズメントパークとして、足を踏み入れた者をわくわくさせるような楽しげな雰囲気を存分にかもし出しているではないか。
まったく10年ひと昔とはよく言ったものだ(←さして意味のないコメント)。
さて肝心のイヌリンピックとは何ぞや?という話であるが、要するに赤ちゃんハイハイレースの犬版みたいなもので、犬たちを一定の距離走らせてそのタイムを競うという実にシンプルかつ明解な競技である。
が、いざやってみるとなると、これがなかなか難しそうだ。
逃走防止と出走犬の気を散らさないようコースの両脇には緑色の色つきネットが張られ、さらにネットの外側にギャラリー侵入禁止の意味で柵が設けられている。
実は15、6年ほど前に一度訪れたことがあるのだが、その時は本当にまんま『牧場』だった。
各セクションを柵で仕切った、ひたすらだだっ広い草っぱらにヤギやらヒツジやらウシやらが放牧され、その隙間をぬって厩舎にウマやポニーが繋がれている。
そしてなぜかアライグマもいた。
なにゆえ?? 『牧場』におけるアライグマの役割ってなに??
塗装のはげた比較的大きな檻の中で、いかにもヤル気なさそ〜にうだうだと寝そべっているそのアライグマは、牧場設立にあたってわざわざ購入したというよりかは、何某かの行きがかり上(誰かから押し付けられたとか)ゆめ牧場の住人になったという感がしなくもない。
さらにその広大な敷地の中に唯一ある売店は、あたかも海辺の売店のように洒落っ気もへったくれもなかった。そしてそこで買ったソフトクリームは暑さのため食べるより早く溶けていった。
ありていに言えば、たしかに牧場には違いないが『ゆめ』はなかった。
名誉ちゃんと念願のご対面♪
非常に無念ではあるが、ここはあっさりさっぱりソフトクリームのことは諦めよう。
っていうか寒がりの極みの私としては、6℃という文字を見た時点ですでにその気も萎えていたりする。
そんなこんなで当日。
朝から曇り模様でめちゃめちゃ寒く、タンスから冬物のオーバーを引っ張り出す。流行に敏感な若者とは違って暦上の季節は完全無視、実用本位の年齢である。
ホームズにもセーターを着せ、無理矢理キャリーバッグに押し込み、「どこ行くの〜?私も連れてって〜」と一緒に行きたがるブレイズと、「へぇ〜、この寒いのに遊びに行くんですかい」と冷めた視線のワトスンをオヤツで誤魔化し、さいはての地(←心情的に)へいざ行かん!
下車駅の滑河までは約1時間の電車の旅。いつの間にやら空には晴れ間がのぞき、電車の窓越しにも日が差し込んでくる。街並みは(ある意味)風光明媚な景色へと変化し、ちょっとしたピクニック気分。
が、そんな飼い主の心情とは裏腹に、のほほんとした気分どころではないホームズだった。慣れないキャリーバッグに押し込められ、時おり思い出したかのようにめそめそ泣いている。
滑河の駅は思ったとおり、いや、想像以上に何もなかった。
最寄にコンビニはないだろうとは思っていたが、まさか道を挟んだ向かい側にジュースの自動販売機が2台しかないとは。。。
そんな場所にぞろぞろと下車してきた20人ほどの、何の関わりもないあかの他人の一行。もちろん全員ゆめ牧場行き。駅付属の売店すらないため、誰もが暇そうにひたすら送迎バスを待つしか他にすることがない。
ほどなくしてやってきた送迎バスに揺られることしばし、到着したゆめ牧場はすっかり様変わりしていた。
当日のお天気具合にチェックを入れると。。。
降水確率は10%と低く、開催に支障はなかった。それは良しとしよう。
でも予想最高気温6℃ってなに!?
これじゃ極寒の地(←心情的に)じゃないか〜〜〜〜〜っ!
おいおい、もう3月も半ばだぞ〜〜〜〜〜〜〜っ!
そうピンポイント天気予報に向かって理不尽な文句をたれる。
なぜなら会場がゆめ牧場と知った瞬間から、牧場ソフトクリームを食べると決めていたのに、その野望が脆くも潰えてしまったのだから。
いや、ガッツがあればたとえ6℃だろうが雪原だろうがソフトクリームを食べていけない法はない。
でもそんなガッツ持ち合わせてないしー。6℃で食べたら凍死するしー。
ネットの時刻表で滑河までの電車の運行を検索してみると、10時台の次が11時。。。
出発時間を変えて何度か入力し直してみるものの、やはり10時の次は11時。。。(←往生際が悪い)
どうやら成田までの本数はあるみたいなのだが、滑河行きの本数がないらしい。
ローカル線おそるべし。。。っていうか、1本乗り遅れたら一大事じゃん!とプレッシャー。
次に会場となる地域の降水確率が前日の段階で高いと順延になるため、予めピンポイント天気予報で
JR成田駅で電車を乗り換えて滑河で下車すると、そこからは送迎バスが出ているらしい。
ところが送迎バスの本数は1時間に1本しかないではないか!
もしそれに乗り遅れたらタクシー拾えるんかい?との不安要素が浮上。
なにしろ場所が場所だけに、いかにも駅周辺には何もなさそうな雰囲気が満ち満ちてるし。。。
そこで華ちゃんのパパであるサトシさんにメールで問い合わせてみる。
サトシさんも初めての場所なので良くは分からないが「送迎バスは電車の到着に合わせているみたいです」とのお返事。
それすなわち電車そのものが1時間に1本しかないってことかい??
『成田ゆめ牧場』で開催されるイヌリンピックにホームズの一歳違いの妹、華ちゃんが出場するというので応援に行ってきた。
今回はYOKOさんやサナっちさんの都合がつかず、珍しく単独行動。
ということでまずは自力でゆめ牧場HPにて行き方を調べる。