老いぼれ街道まっしぐらのワトスンであるが、脳神経(?)がだいぶヤバくなってきているらしい。
そのため立っている際に、いきなり体が痙攣ぽく小刻みにフルフル震えだし、「倒れるか?!」と思うくらいヨロける。
さすがにもう慣れたが、その状態を最初に見た時にはかなりビビった。
ちょうどワトスンのご飯を用意している時で、ふと見れば傍でフルフルヨロヨロしているぢゃ、あ〜りませんか。
これはもう、ついにお迎えが来たかと思い、ビビリ焦りながらも何をしたかというと――
速攻ご飯を食べさせた。
とりあえず飯食ってから昇天しろ・・・・みたいな (^^;
ワトスンに関して、夏に体調を崩して以来、それなりに覚悟のようなものはしている。
で、私的に理想とするのは、たらふくご飯を食べさせたあとに『あれあれ〜 何かヘンだぞ〜 ポックリ』である。
まあ、飼い主であれば誰しも最期はこのパターンが望ましいと思っているのではないでろうか。

とまあ、近頃では足腰にもきた、目にもきた、状態のワトスン。
これまで午後の散歩は、とっぷり日も暮れた夜にしていたわけだが、夜目が効かなくなって電信柱や木にぶつかるようになってしまった。
ちなみに昼間は水たまりを避けるくらい、まだ見えているらしい。
てなわけで、午後の散歩は日のあるうちに行なうことにした。
行なうことにして実行できるのが、自営業の強みである。
散歩に連れ出してワトスンスイッチがオンしている時には、それでも意外とすたすた歩く。
だが、オフの時には亀の歩みである。
普通に歩いたら往復で20分弱の距離を、小一時間かけて行って帰ってくるのだから、冬のこの時期、寒がりの飼い主的にはめちゃめちゃツライ。
その点においても、日のある時間帯のほうがまだマシ・・・・。

そんな散歩中に、時々出会う人がいる。
そのご婦人の今は亡き先代犬は、ワトスンの数少ない友だち犬のなかの一頭だった(ちなみに先代犬はオスでワトスンと気が合ったが、二代目犬はメスなので相性最悪)。
まあ、そんな流れから、いまだにワトスンのことを可愛がってくださる。
その人は散歩の時にいつもジャーキーを持ち歩いているのだが、ワトスンに食事制限をさせていた時には遠慮してくださっていた。
だが、食事制限もへったくれもなくなってしまった最近では、散歩で行き会うたびにワトスンはジャーキーをもらっている。
てなわけで、その人の姿を察知するや、ワトスン大ハッスル。
それまで老いぼれモードで足元もおぼつかなげによたよた歩いていたのが嘘のように、リードを支えにしていきなりすっくと二本足立ちまでするワトスン。
しかもその態勢で二本足のままビョンビョン飛び跳ねてるし〜 (^^;
さらに追い打ちをかけるように「ワトスン、ジャンプよ、ジャンプ」と、そのご婦人。
「ぎゃ〜、やめてくれ〜!」とは、私の内なる心の声。
そして夢中になってご婦人からジャーキーをもらうワトスン。
以前は何があっても絶対に人に対して歯を当てない犬であったが、油断していると指まで食われそうなほどの勢い。
結果、ご婦人と別れたあとにツケが回ってくる。
ハッスルし過ぎて電池切れを起こしたワトスンの歩みは、亀を通り越してカタツムリのレベルまでダウンしてしまうのであった(しくしく)

今年も、LITTLE WONDER & YAG'E恒例のクリスマス会が12月23日に開催された。
しばらく前に始めた副業(現在はこちらが本業になりつつある)に、猿回しのようにテンテコ舞わされている私に成り代わり、今回も名遊家が幹事を引き受けてくださった。
その際のYOKOさんのセリフ
「あみだくじ作んなくていいから、気が楽でしょ〜」
まさにその通り。
毎年毎年あみだくじという、小学生でも作れるシンプルなクジに翻弄され続けてきた私 (^^;

そして今年、幹事のレベルが超アップしたためか、参加人数、参加犬ともに30前後の大所帯となった(例年は20前後)。
クリスマス会では第二部の会食が恒例なので、それを楽しむためにも当初の予定では、我が家からの参加犬はニーニだけにするつもりだった。
ところが、ブレイズの姉妹のシェリーちゃんの参加表明があったため、これはブレイズも参加させねばと、急遽オールメンバーに変更。
ちなみに12月23日は正真正銘ブレイズの誕生日なので、本来なら我が家の3頭中でいちばん参加の権利があるのはブレイズだったりする。
そもそもがこのクリスマス会自体、LITTLE WONDER で最初に各家庭に婿入り嫁入りしたB胎の、ブレイズたち兄妹の誕生日会を兼ねて始まったものだからして。
しかしながらブレイズを連れ出してホームズ&ニーニ コンビで留守番させるなんて、そんなオソロシイことはできない・・・・
てなわけで、いつもブレイズが貧乏くじ状態になってしまうわけなのだが。

そうこうしているうちに、いよいよ当日。
縁側談議に「クリスマス会編」をアップする気は(いちおう)あったので、デジカメ持参でオフ会に臨む。
が、そんな私をあざ笑うかのように、ドッグランで総勢30頭ほどのイタグレたちが入り乱れる。
一瞬にして、撮影する気ゼロ (^^;
すでに、私のようなモノグサ大王が撮影に精を出せるような状態ではナイ。
しかもハッスルして走り回っているのはニーニだけ。
残るブレ&ホー コンビは、姿が見えないと思いきや、密かに私の背後(足元)にいたりする。
お前らはお庭番かっつーの!
みたいな・・・・・(^^;

そして二次会恒例のあみだくじ大会でイタグレステッカーをGET、さらに敗者復活戦で見事にイタグレカレンダーをGETした今年のクリスマス会は、もちろんめちゃめちゃ楽しかったということで。
来年のクリスマス会編はマジメにアップします・・・たぶん (^^;

そして忘れてはならないのが
名遊パパさん&ママさん、幹事さん本当にご苦労さまでした m(_)m

YOKOさんもHPのDiaryで触れていたが、私も『のだめカンタービレ』にハマったクチである。
そもそもがYOKOさん情報でドラマを見始めたのがきっかけであるが、某バンドのヴォーカルに狂い咲き(笑)したりなどして、周囲から「あんたのシュミ最悪〜」とヒンシュクを買い続けていたのが、このドラマで軌道修正、汚名を挽回した。
すなわち千秋役の玉木宏(以下、敬称略)と峰役の瑛太で目の保養を行なっていたのである。
さらに中盤からは大好きなミッチー(三橋美智也ではなく及川光博である。念のため)も出演♪
ちなみに玉木宏と瑛太は、出演時期は違うものの、ウォーターボーイズ繋がりだったりする。
さらにこの二人、ひとつ間違えれば玉木宏→玉置宏 瑛太→照英 と、実にシブ好みなシュミになってしまう繋がりでもある。
ここで敢えて玉置浩二ではなく、玉置宏が出てくるあたりに年代を感じさせたりするわけだが、もしも玉置宏が千秋役だったら、他のキャストはいったいどうなるのだろう。
などと、またしてもくだらない妄想モード発動。
で、いちおうキャスティングしてみた。
千秋役→玉置宏  のだめ役→樹木希林  峰役→志垣太郎  真澄ちゃん役→小松政夫
清良役→野際陽子  シュトレーゼマン役
→伊東四朗  佐久間役→原田大二郎
う〜ん、見たいような見たくないような・・・・(^^;

ところで、そんなこんなと目の保養をしていた私であるが、最終回の河川敷シーンとオケシーンで、千秋にハートをワシ掴みにされてしまった。
で、『千秋様』に昇格(笑)
ここでなぜ玉木様ではないのかというと、その役柄のほうにのめり込むタイプだから。
もちろん玉木宏が千秋を演じたから「超ステキ〜(はあと)」となったのは間違いないが、だからといって次に玉木宏が他のドラマに出演したら観るかといえば、そのドラマの内容自体に興味がない限りは観ない。

そして千秋様ポスターもしくは千秋様壁紙が欲しくなった私は、情報を求めて思わずフジテレビの『のだめサイト』をのぞきに行ってしまった。
そこで衝撃の事実を目にすることになる――
それは、コンサートシーン収録のためのエキストラ募集の告知であった。
しかも会場として使用されたのがJR千葉駅から徒歩数分の場所。
余裕で行ける距離やんけ〜〜!!!
私がそのサイトに行ったのは最終回放映後であるから、その時点ではとっくに終わっている。
もちろん応募者殺到の抽選ではあるが、万が一にもナマ千秋様をご拝顔できたかもしれないのに (しくしく)
ナマ千秋様をひと目見られるなら、サントリーホールまででも行ったかもしれない。

というより、最終回で激盛り上がりをみせた私は、相変わらずツメが甘いのひとことに尽きるだろう (^^;

余談ではあるが、過去に一度だけサントリーホールにワーグナー(以外にも、けっこうクラシック好き)を聴きに行ったことがある。
たしかサントリーホールは、日本で1、2を争う音響の良さを誇る会場であるとかないとか。
時期は冬、開演時間は仕事帰りの人々が集う夜。
ほど良く暖房の効いた室内で、雅やかに演奏されるオーケストラ。
ふと見渡せば、気持ち良く船をこいでいる居眠り者続出(観客席もさほど照明が落とされていなかったため、丸見え)。
クラシックのチケットはけっこう高価(いちばん安い席で5〜6千円だったと記憶している)なので、それがもったいないことであるか否かは、まあ本人次第ということであろう。

暮れも押し迫った・・・・と、1年前のちょうど同じ時期にも、同じセリフを吐いていた12月。
ここ数年、私にとって年末年始は恐怖の大王である。
なぜなら前々年の大晦日、そろそろ日付が新年に変わろうというさなかに、ワトスンが気道狭窄(だっけ?)を起こして超ビビリの三が日を過ごした。
そして前年、忘れもしない12月28日にニーニ骨折。
またしても正月気分はお預けとなった。

そして2006年の年末がやってきた。
12月に入ってから、動物病院を訪れるたびに「今年の年末年始は何事もありませんように〜」と念仏じみた言葉が繰り返される。
年末年始に何事か起きるとすれば、いちばん有り得そうなのはご老体のワトスン。
「頼むから病院の休診中に急変せんでくれ〜頑張って年末年始を乗り切れ〜」と、こちらも念仏じみたエールをワトスンに送り続ける。 ←かなりビクビクもの
神頼みのかたわら、縁起を担ぐ意味で、今年は毎年恒例の『年越しTVゲーム』を自粛。
正月気分の排除を自分に課す。

そして、まぢで暮れも押し迫った27日の夜。
ブレイズが吐いた。
食べ物の残骸などは出てこず、水っぽいの&泡っぽいのの2ヶ所。
ちょうどご飯を食べさせようとしていた矢先だったので、「運の悪い奴っちゃ〜」と憐れみつつも食事抜き。
ブレイズが吐くのはべつに珍しいことでもないので、この時点では平常心。

明けて翌日の28日。
朝の9時頃にブレイズがまたしても吐いた。
しかも今度のは赤茶けた色。
匂いをかぐと鉄錆っぽい。
明らかに血が混じっているために嘔吐物の色が赤茶けているのだが、嘔吐のせいで胃が荒れると(?)、そんなこともある。
病院はこの日まで午後の診療もやっていたため、ちょっと忙しかったこともあり、とりあえず様子見。 ←この時点でもまだ余裕

そして夕方。
またまたブレイズが鉄分フレーバーの嘔吐をした。
さすがにこりゃ行かねばと、ブレイズを担ぎ上げて病院直行。 ←この時点でもまだちょっと余裕
1年前の同日、骨折したニーニに指を噛まれながらも病院に駆け込んだわけで、まったくシャレにならないと思いつつ。
さらにシャレにならないのは、嘔吐の原因が分からない以上、それが伝染性のものである可能性も否定できないということ。
とりあえず注射と吐き気止めの薬をもらい、帰宅。
ワトスンのご飯を用意しに1階へおりている最中に、またしてもブレイズが嘔吐したらしい。
2階にあがって行ったら、黄色っぽい大きな湿地帯ができていた。
しかし今回は血が混じっていなかったため、快方に向かっているとの妙な安堵感をおぼえる。
まさかこのあと、奈落の底に突き落とされる事態が待っていようとは思いもよらず・・・・・

翌朝、母から誰かがタール状の下痢便をしてあったと報告を受けたものの、嘔吐物に血が混じっていたのだからそれもあり得る、きっと何か変な物を食べたせいだと、この時点でもまだ勝手に納得していた。
が、ゆっくりとレールをのぼりつめたジェットコースターを待ち構えているものは、急速落下である。
朝、ブレイズに吐き気止めを飲ませると、ものの3分もしないうちにまたしても嘔吐。
しかもまたもや鉄分フレーバー。
しかし、真の恐ろしさにまだ気づいていなかった私は、この段階ではまだ小ビビリ。
とりあえずは理性(の欠けら)を残したままブレイズを病院に連れて行く。
そして、バリウム検査をしてみることになった。
てなわけで、ブレイズを置き去りにしてひとり帰宅。

家ではブレイズという拠り所の不在に、ニーニがテンパっていた。
遊びの時はホームズに負けていないのだが、昼寝中のホームズの機嫌を損ねるのを恐れるあまり、ニーニは布団の中に入れない。
布団の上でひなたぼっこしている時はツーショットOKなくせに、そこらへんの力関係がいまだに謎な2頭である。
「ブレイズを布団の中に入れてくださいましぃ〜」と、ウルウルお目目で私に懇願してくるニーニだが、いないものは入れようがないっちゅーの。

そんなこんなで落ち着かないニーニを尻目に時間は流れ、夕方、ブレイズを迎えに病院へ行く。
検査の結果は
腸閉塞・・・・・・・・・
なんだかウメボシのタネみたいな形状のもの(あくまでも、そのようなもの)が、腸の一部を塞いでいるらしい。
ガーーーーーーーーーーーーーーン!!!!
一気に奈落の底まっしぐらの私。
ただ救いは、『不完全腸閉塞(?)』で、完全に腸を塞いでしまっているわけではないこと。
開腹手術をしなくとも、自力で体外に排出される可能性も残されている。
バリウムが潤滑剤の役目をしてくれるかも???
てなわけで、嘔吐も止まったことだし、翌日もういちどレントゲンで検査してみることになり、とりあえず帰宅。
ここに至って超ビビリとなった私は、徹夜でブレイズの様子を見ねばと、深夜3時まで起きていた ←このへんが矛盾

明けて翌日の30日。
病院にいく直前にブレイズはウンチをしたので、袋の外側から指で潰してブツが出ていないかを確認するも、お宝は発見できなかった。
レントゲン検査の結果、ブツは相変わらず前日と同じような位置にある。
ただブレイズ本体はめちゃめちゃ元気が良く、吐き気もあれ以来なかったため、とりあえず何か食べさせてみようということになった。
で、出てきたのが器に盛られた缶詰フ―ド。
2日間の絶食の果てに出された、普段は口になどできない缶詰フ―ドは、おそらく後光が射していたに違いない。
鬼畜のごとくむさぼり食うブレイズ。
これで吐かなければ、開腹手術の確率はさらに低下する。
口を縛ってでも吐かせるなとの意見が一部で飛び出す。
脱水症状を回避するため、点滴を打って帰宅。

家に帰ってよく見れば、点滴効果で超人ハルクかラグビー選手かというマッチョな上半身になっていたブレイズ。
思わず写真を撮っておこうかと思ったが、どうせ画像だとこのスゴさは表現しきれないだろうとやめておいた。
そしてこの日の目標は、とにかくウンチを出すこと。
便意を促すために「1時間おきに散歩に……」という啓示を賜ったような気がしたので、本当に1時間おきに3回も散歩に連れ出してしまった(←のちにYさんから「誰もそんなこと言っとらん」と呆れられる)。

結果からいえば、開腹手術は今のところ免れている。
おそらく、この件では今後も免れるだろう。
その後もブレイズがウンチをするたびに袋の上から確認してみたものの、結局、問題のブツが何だったのかは分からずじまいである。
まあブレイズが元気になってくれれば、ブツが何であろうと良いわけだが。
しかしながら、まさかこのダークホースがやらかしてくれるとは、ゆめゆめ思いもよらなかった。
要注意度からすれば、この無気力冬眠太郎は最下位だったのだ。
競馬でいえば、10万馬券。

そして年末のジンクスは今回の年末も見事に達成されたことになる。
ちなみに28日に、しかもブレイズを抱えて来院した私を見て、Yさんは思わず笑ったという(私もシャレにならないと思いつつ笑った)。
さらにYさんからは「よほど日頃の行いが悪いに違いない」とのありがたいお言葉を賜ったのだが、否定できない自分がそこにいたりして・・・・・