私の見ている前で犬たちがウンチをした場合には、トイレットペーパーでお尻を拭いてやる。
べつにキレイ好きだからというわけではなく、たまに切れ残しが枕などになすってあり、単にそれが嫌だから(←寝る直前に気づくと最悪 ^ ^;)
ブレイズとホームズに関しては、「はい、お尻チェック〜」というとちゃんと立ち止まって素直に拭かせる。
だが、あの黒い小悪魔は・・・・・
お尻を拭いていると上半身を反転させてトイレットペーパーに食いつこうとする。
まあ、ここまでは悪戯的な行動として分からないこともない。
意味不明なのは、ウンチを取るために私が背を向けたとたんにタックルしてくることだ。
「ワイのおシリの穴ぁグリグリしよって、ぬしゃぁケンカ売っとんのかぁ〜」的な、私に対する挑戦のつもりなのだろうか?
一番キレの悪くて枕にスリスリする奴が何をぬかすか、という話であるが。

階下から、ダスキンレディの「おはようございま〜す」という声が聞こえてきた。
するとブレイズ&ホームズ&ニーニの3頭が、一斉に夏掛けの中(この日はちょっと肌寒かったので)から飛び出してきた。
どうやら訪問者をYOKOさんかサナっちさんと勘違いしたらしい。
だが実は「飛び出してきた」というのは3頭の気持ちの上だけで、実際には夏掛けにくるまるようにして寝ていたものだから、夏掛けと一緒にベッドから雪崩落ちたというのが正確なところ。
そしてメイワクなことに布団を半分以上も床の上に引きずり落としたまま、階段の上がり口のフェンスに直行。
開演前のコンサート会場入り口にたむろするファンのように、ウロウロしながら階下の様子を窺う3頭。しかも尻尾フリフリしながら。
そんな3頭の足元、つまり床の上をふと見れば、小さな血の滴が点々・・・・・。
最初はニーニのおヒートかと思ったが、ヒートが始まって以来、ニーニはこれほど鮮明な滴を落としたことがない。
少々訝しく感じながらもよくよく見てみりゃ、なんとブレイズが鼻血を出していた。
どうやら布団と一緒に雪崩落ちた時に、鼻から着地をしたらしい(^ ^;
まあ、たいした出血でもなく、鼻の穴あたりに薄っすらと滲んでいる程度のものだが。
しか〜し、である。
ぶつけた鼻がいまだ変な感じがするのか、それとも鼻血で(鼻が刺激されたため、ついでに鼻水も出ていた)鼻がむずむずして気持ち悪いのか、しきりに顔をぷるぷると振るブレイズ。
「きゃ〜、やめておくんなはれ〜!」
ところかまわず、私の部屋には真っ赤なドット柄が点々・・・・(^ ^;
しかも訪問者がYOKOさんやサナっちさんでないとわかると、「もう寝る〜」とばかり布団に潜り込もうとする。
ティッシュで鼻血混じりの鼻水を拭き取りつつ「鼻血が完全に止まるまで、犬用ベッドに寝てておくれ〜」の説得を試みるが、すでに『お布団ヌクヌクモード』に突入しているブレイズ、人の話なんか聞いちゃいない。
そして・・・・・・・
梅雨真っ只中のこの日、案の定シーツには点々と描かれるニーニのおヒート模様に、ブレイズの鼻血模様が追加されたのであった。

ワトスンの腎臓検査をした。
近頃では治療食とは対極を為す、いわば腎臓病食もへったくれもない食生活をしているワトスンであるが、食欲が戻ったことで数値は良くなっていた。
タンパク質云々よりも何よりも、やはり食べないことが、いちばん腎臓に負担を強いるらしい。
その夜、YOKOさんが我が家にお立ち寄り遊ばしたときのこと。
ワトスンの検査をした際に立ち会っていなかったYOKOさんから「ワトスンの結果どうだった?」と訊ねられ、嬉々として「良くなっていましたよ〜♪」と犬用の引き出しから検査表を取り出す。
YOKOさん 「お〜、良くなってるじゃん」
私 「でっしょ〜(←得意げ)」
YOKOさん 「でもさ〜、これなんで12月になってるの?(←8月の出来事) しかも平成17年だしぃ〜(←平成18年の出来事) ニーニってなってるしぃ〜」
間違えてニーニが骨折した時の検査表を渡していたらしい。
そりゃ数値いいはずだよ・・・・・・。

時刻は昼の12時半、ちょうどお昼ご飯を食べ終わった頃に、ワトスンがいきなり「ウンチに行きたい」と言い出した。
ちょうど仕事の手も空いていたので、そのこと自体に問題はないのだが、ようやく梅雨も明けたこの日、某所では39℃近くを記録したという今年一番の猛暑。
しかも昼時なんて最も気温が上昇してそうな時間帯じゃん!
おいおい、アスファルト付近は何度になっているんだよという感じである (^ ^;
チャム缶のおかげで不死鳥のごとく甦ったとはいえ、いつお迎えがくるとも知れないご老体を外に連れ出すのはめちゃめちゃ気が進まないんですけど。

とはいえ、落ち着き無くウロつくワトスンは、家のトイレではウンチができない。
仕方なく外に連れ出すものの、家の敷地内および家の前の街路樹の土壌スペースでは、これまた絶対にウンチをしないと決めているワトスンであった。
アスファルトに触ってみりゃ、カーッと照りつける日差しでサンマも焼けそうな勢いである。
とりあえず近所の雑木林に行ってみよう、あそこなら日陰でいくらか涼しいし。
てなわけでワトスンを抱きかかえて歩き出すも、いくらも行かないうちに「抱っこいや〜ん、自分で歩く〜」と駄々をこねるワトスン。
『熱中症』の三文字にビビりながらも、僅かばかり路上に張り出している日陰にワトスンを誘導しつつ、雑木林へ。

木蔭で用足しを済ませてスッキリすると、ついでだから少し散歩でもして行きましょうよ的な挙動のワトスンを「おいおい自分の歳を考えろよ。この命知らずめ」とばかりに抱えあげる。
が、やはり2mも進まないうちに「自分で歩いて帰る〜」と、またもや言い張るワトスン。
暑さでゼイゼイハアハアしてるヤツの言うセリフかよ、と思いつつも、仕方が無いので焼けるようなアスファルトの上を歩かせて帰途につく。
この調子で本当に家までたどり着けるのか?
このまま病院直行じゃないのか??
と、足早に家路を急ぎながらも気が気ではない。
いや、病院直行ならまだしも、頼むからポックリ行かんでくれ〜と、ほんの数分の距離がなんと長く感じたことか。

幸いにも無事家に帰り着いたワトスン、さすがに暑くてたまらないらしく、我が家で唯一(昼間は)常時冷房の効いている店舗部分へと通じるドアをじーっと見つめては私をチラチラと振り返る。
仕事中はどうあっても冷房の中にどっぷり浸からねばならないこともあり、他の部屋はせいぜいが扇風機仕様なので、けっこう暑い。
だが、これまでは店に入れてくれなどと自分から催促したことはなかったワトスンであるからして、今回ばかりはさすがにそれだけ暑さが身にこたえたということなのだろう。
だったら家の前の街路樹で緊急避難的に用を足せよという話で、まったく融通の利かない日本犬である。

ちなみに、私の部屋は東と南西に窓が面していて、部屋に接している物干しも屋根も鉄板なので、日没後も全然熱気が抜けない。
にもかかわらず、私の部屋での冷房の通常設定は29℃か28℃。
でん子ちゃんには褒められそうだが、部屋を訪れる友人関係には評判が悪い(笑)


父語録。
指を怪我したことを口実に、外出先を早めに退出するための言い訳。
父「病院に行くからってことで帰ってくる」
私「でも明日は日曜日じゃん」
父「だから休日休診の病院だってことにするんだよ」
私「休日休診じゃ、休みってことじゃん」
父「そうなんだよ、だから休日休診の病院だってことで」
私「だから休診だったら休みだって」
父「そうなんだよ、休日休診だってことにしとくんだよ」
私「ふ〜ん・・・・・・」
それをいうなら休日診療だっつーの。