後ろ足がカマドウマ状態でお昼寝中

なぜ自分の部屋にいながら立ち話をせにゃならん、と納得のいかないところだが、髪をむしられるよりはだいぶマシ。
だが実はこの立ち位置も問題で、場所が悪いと今やニーニ専用のお立ち台と化したテーブル(←もちろん許可した覚えはない)の上から、後脚で立ち上がって攻撃を仕掛けようとする。
お前は動物園のホッキョクグマかっつーの! みたいな感じ (^ ^;
前脚骨折の前科があるニーニだからして、その状況はちょっとコワイ。
そんなわけでニーニがターゲットにロックオンしにくいよう、なぜか主であるはずの私のほうが、檻の中のクマさながらに部屋の中をウロウロと移動しながら電話をするはめになる。
そんな私の背後を、服の裾や袖口に食いつきながら付いてまわるニーニ。
電話を持っていないほうの手でニーニの口を掴んだりと牽制するのだが、そんなものはヘッチャラのへーである。
通話中は大きな声で怒鳴られることも、牽制がそれ以上のお仕置きに発展することもないのを承知しているのだ。
そして「じゃ、どうも〜」などという通話終了の口上とともに解除ボタンをピッと押すのと時を同じくし、ニーニは何ごともなかったかのようなさりげなさを装い、たいていは自ら率先してハウスしている。

そんなある日、ベッドの上に座って電話していた時のこと。
人の手をガリガリ齧っていたニーニだったが、通話中に電波の具合が悪くなって電話が切れてしまった。
ひとまず解除ボタンを押す。
見ればニーニは私の膝の上で大人しく丸まっている。
今日はずいぶん早めに気が済んだな、ちょっとお利口になったかも……と思っているところへ再び着信音。
すると・・・・・
ニーニ復活!!
またもや手をガリガリ齧り始める。
そして今度こそ本当に通話終了。
電話を切ったとたん、とっても愛らしい仕草で人の口元をペロペロ舐めまわし、コロンと膝の上に丸まって寝てしまった。
この変わり身の早さ、いったい誰に似たんだ?!

パソコン前での夜更かしが続いていた。
どうにも眠くて、このままでは不毛な時間が過ぎていく。
そこで少しばかり仮眠をとろうかと考えた。
だが、布団に入ってしまってたら本眠になってしまうことは重々承知。
考えた末、床に腰をおろし、ベッドに突っ伏した姿勢で仮眠することにした。
この時分はまだ夜がいささか肌寒い季節だったので、肩の部分が冷えてしまうとすごく寒く感じる。
てなわけで、頭から背中あたり(ベッドに突っ伏している部分)までを布団の中に突っ込んで寝ることにした。
これなら体勢的に無理があるので、しばらくすると目が覚めるし。
そんなある日、昼間にコレをやってしまった。
ベッド脇は下まで届くサッシになっており、これまではずーっとブラインドを下ろしたままになっていたのだが、寒くてもブレ&ホーコンビのように布団には潜らず、日向ぼっこをしながら外を眺めるのが大好きなニーニのために近頃では日が良く入るようブラインドを半分かた上げていた。
そしてサッシは、すぐ隣のビルの2階と3階の窓と向かい合っていた。
つまり、私の変死体ふう仮眠は隣のビルから丸見えだったということ。
もし誰からこちらに視線を向けたなら、「あいつ、何やっとんじゃ?」と訝しく思ったことだろう。
でもとりあえず「人が死んでる!」とか警察に通報されなくて良かった (^ ^;

ニーニがトイレで中腰体勢。
いつもはこの姿勢を見るとすぐにおシリ拭き用のトイレットペーパーを持ってスタンバイするのだが、ちょうどタバコを吸っている最中だったので、そのままウ○チが終わるのを眺めていた。←小心民なのでタバコに火がついている最中は極力その場を離れない。
ところがビミョウに前屈みの体勢でトイレから前進したニーニの背後、着弾予定地点に落下物の姿はなかった。
ニーニは時おりウ○チの出、もしくはキレが悪くなる。
つまりはブツがまだニーニのおシリに付いているということ。
このままどこかになすりつけられちゃたまらんと、急いでトイレットペーパーを取りに行くべく立ち上がろうとしたとき・・・・
ぐりんと顔をおシリに向けてウ○チをむしり取ったニーニ。
声にならない悲鳴とともに、一瞬、私の時が止まった。
むしり取ったブツをくわえたまま、ニーニ逃走。
「ぎゃ〜っ! ニーニ! ニーニ〜っっっっっ!!」
絶叫と共に慌ててニーニを追いかけたとも。

パソコンに向かっていると、ニーニがいきなり布団の中から飛び出してきた。
続いてかすかに聞こえてきた「えぐっ えぐっ えぐっ・・・・」のくぐもった声。
ここからの行動はもう条件反射の域である。
間髪入れずに席を立ち、急いで布団をめくりあげる。
が、時すでに遅し・・・・・・。
毛布の上に惚れ惚れするくらい立派なモノが山盛りできあがっていた (T▽T)
おにょれブレイズめ〜、なぜ布団から出てきて吐かんのだ〜!
しかも今何時だと思ってるんじゃい、お日さまはとっくに沈んでるっつーの!
だがブレイズは上半身をちょうど毛布にくるまった状態で寝ていたらしく、被害は毛布一枚にとどまり、敷布団(近ごろではブレイズのおゲロゾーンにはシーツの下にさらにバスタオルが敷いてある)その他は無傷だった。
これを不幸中の幸いと呼ぶべきかは微妙なとこ (^ ^; ←でも被害が毛布一枚で済んだのでちょっと嬉しい。

毛が薄いのは、アンジーママからの遺伝らしい。
しかし、まったく生えていないわけではなく、数えようと思えば本数を数えられそうなくらい、まばらに生えてはいる。
それはあたかも古びて切れない安全カミソリで髭を剃ったあとの剃り残しのようだ。
ヘンなもん好きの私としては、もちろんここをニーニのチャームポイントとして無毛文化財に指定した。
しかしながら、咽喉の毛が超薄いくせに、シリの飾り毛(?)とヘソ毛はいっちょまえに生えているニーニであった。


電話が掛かってくるなり、毎度お決まりの私に対するニーニの攻撃が始まる。←寝ていても布団から飛び出してくる。
座って電話していようものなら、背後から髪の毛にぶら下がってくるのでいつも立ち話。

本名 パガニーニ。
でも悪さばかりするので、時にバカニーニと呼ばれてしまう。
さらに時々、ハゲニーニとも呼ばれている。
なぜなら、毛が薄いから・・・・・。
ニーニは咽喉のあたり、本来は白毛が生えている部分にほとんど毛がなく、ビミョ〜にピンクマウス仕様になっている。