ニーニが骨折した直後、クリスマスオフ会の時にippkuさんからドッグスリングを買っておけば良かったと後悔した。
ニーニの介護用として重宝するだろうと思ったし、実は密かに『抱っこバッグinワンコ』に憧れを抱いていたりする。
しかしあの傍若無人どもが大人しく入っているだろうかとの危惧もあり、これまでは実行に移さなかったのだ。
だが時すでに遅し。
日本全国正月に突入している今、注文しても配達はお休み。。。みたいな。
で、とりあえず試験的な意味でも自分で作ってみることにした。
そして出来上がったのが画像の代物である。
ショルダー部分にはリードを巻きつけてキープできるように輪っかもあしらってみた
……なんてのは真っ赤な大ウソで、完成して肩に掛けてみたら長すぎたものの、もう一度ほどいて付け直すのが面倒臭いのでテキトーに詰めたあと。
ズボラな私は型紙なんてもちろん取らず、芸術はバクハツだとばかりにフリーハンドでジャキジャキ裁断しまくり、しつけ糸なんてもちろん使わずにズンズン縫いまくった。
それはもうドッグスリングなどと呼ぶのもおこがましい、ただの『袋』 (^ ^;

小学校低学年の家庭科の宿題か?! てな素晴らしい出来ばえで、まさに門外不出の逸品!(ちなみに逸品の『逸』は「もはや常識を逸脱しているの『逸』である)
ではさっそくモデルさんにお入り願おう。
嫌がるニーニをふん捕まえ、「あなたのために作ったのよ〜♪」と愛情の押し売りとともに袋に押し込む。
それでも布のふわふわ素材に助けられ、しばらく後には袋の中でスヤスヤと寝息を立て始めるニーニ。
さすがに恥かしくてこの袋で外出はできないが、パソコン中など丸腰で膝の上に抱っこしているよりは安全度が高い。
う〜ん、作って良かった〜♪
と悦に浸ったのも束の間。
最近ではパソコン中に「抱っこしておくれ〜」と来るニーニやホームズに、「じゃ、この中に入りなさい」と袋を首からぶら下げると(膝に乗せるような形になるので、斜め掛けより安定がいい)、もの凄い勢いで逃げて行くホームズ&ニーニであった。
そしてあとには虚無僧のように袋を首からぶら下げている私がひとり佇む。。。。
リハビリと調教を兼ねて単独で散歩に出るようになったニーニであるが、やはりと言おうか、お供の助さん格さん(ブレさんホーさんともいう)がいないので超ビビリ虫と化している。
お友だちの犬に会ってもビビリ〜 人に声を掛けられてもビビリ〜
散歩の途中まではハイテンションなのに、しばらく歩くともう家に帰りたくなってそわそわしだす。
そんな散歩の道すがら、建築現場の横を通った時のこと。
ちょうど作業員さんたちの休憩中で、ニーニに気づくや「おっ、変わった犬だな〜」と注目の的。
「なんて犬ですか〜?」と尋ねられたところから井戸端会議の始まり始まり〜。
「かわいいなぁ〜」
足が長いね〜」
「走ったら早そうだな〜」
などと口々に褒めてくださるなかで、「おお〜、爪長いな〜」といかにも感心したような口調でのひとこと。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。(^▽^; アセアセ
思うに、全身がスラリとした細長体形なので、爪もこういう爪なのだと誤解したのだろう。
「あっ、いえ……爪は切ってないんで伸びちゃってるだけです……」と正直に言いましたとも。
そうやって話をしている間中ずっと、ニーニは作業員さんたちからの距離を保ち続けて近づいていこうとしない。
ブレイズやホームズが一緒の時ならば、いの一番に愛想をふりまいているだろうに、「ほら、ちゃんとご挨拶しなさい」とリードを引いても四肢を突っ張らかして抵抗する。
そこで最終兵器登場。ポケットから取り出したオヤツを作業員さんに渡してみる。
だが大好きなオヤツを前にしても不動の姿勢(というより腰引けてる)を崩さないニーニ。
私の手からは食べるのに、頑として作業員さんの手からは食べない。
作業員さんの口から「へぇ〜、偉いもんだね〜」みたいな感心しきりのお言葉を賜ったものの、もし作業員さんの手にしていたものがいつものジャーキーではなく、もっと魅惑的な食べ物だったら??
作業員さんの指ごと食いついていただろう。。。。
ホームズの時には大事大事であらゆる悪さにも目をつぶっていたような気がするが、骨折17日目、すでに数日前から「こらーっ! ニーニ〜!!(‐△‐#」という怒号が再開されている。
入院中はウンチ製造機と言われていたニーニだったが、運動不足のせいか(でも自主トレはしてる)ベンピになってしまった。
いくら力んでも
出ない。
出ない。。。
出ない。。。。。
お尻の皮がモンキーバナナくらい伸びてしまっている。
こんなことを続けていて脱肛になっても困るぞと思い、フードに少し水を混ぜてやることにした。
その後、ベンピは解消されたが、今度はフードに水を絡めていないと食べなくなってしまった。
そういえばニーニは水フェチだし。。。。。
だが、いつまでも赤ちゃん食を続けているわけにもいくまい。面倒臭いし ←本音
てなわけで「食いたくなけりゃ食うな」作戦を強行中。
いつまでも、あると思うな若さと水。
数日後、根負けして水混ぜ再開。。。。(しくしく)
退院以来ニーニにすっかり懐かれてしまったブレイズであるが、もともとがお姉さんぶりっこの面倒見たがりさんなので、母性本能を刺激されたらしい。
最近よくニーニの顔を丹念に舐めてやっているのを見かける。
ニーニのほうも、それはもう気持ち良さそうにうっとりしている。
涙目でいつも目を潤ませているニーニは顔のまわりに適度な塩気があって美味しいから舐めているのではないか、などと、ほのぼのちっくな雰囲気を鼻でせせら笑う見解も一部にはあるが(笑)、まあそれでニーニが幸せな気分を味わっているのなら真相はどうでも良かろう。
ただ、ブレイズに舐め倒されて肌荒れを起こしてしまったホームズの前例もあるので、ほどほどにしてくれるのが有り難いかと。
ニーニ骨折から10日ほどがたち、経過も良好なのでそろそろ散歩をさせても良かろうということになった。
そう、ついにガッツンガッツン歩かせる日がきたのである!(すでにガッツンガッツン部屋中を飛び跳ねていたという噂もあるが)
許可が下りてから数日後の、ある晴れた日の昼下がり、ニーニを外に連れ出してみた。
しばらくはリハビリ的に1頭だけで歩かせるつもりなので、この機会にマジメに歩くように躾けておこう。
そんなことも念頭にあったのだが。。。。
歩き出しはまた病院に連れて行かれるのかとビビっていたものの、単なる散歩だと分かるや超ハッスルするニーニ。
スキップ♪ スキップ♪ ビョンビョンビョ〜ン♪♪ みたいな。。。。
ぎゃ〜! やめんか、このドあほう〜〜〜!! の第二弾である。
まあ大幅譲歩して、久しぶりの散歩に気持ちがウキウキしてスキップしちゃったのは良しとしよう。
だが、まだ骨が完全にくっ付いていない脚で縦方向のハイジャンプは勘弁願いたい。
そりゃもう寿命が縮まるなんてものじゃありませんから。
そしてふと思う。
躾、マナー、訓練などと言い方は色々あろうが、こやつの場合には『調教』 という言葉がピッタリくる。
今日もまた、2階からドッスンバッタンという不吉な音が階下に響いてきた。
2階に上がっていくと、その気配を察知したニーニが、いち早くハウスしている。
しかし絨毯の上には引っ掻いたような犬の爪あと、蹴り落とされたテレビのリモコン。。。。
冬眠中のブレイズやホームズから仕掛けることはまずない。
なんで怪我している奴が一番元気なんだちゅーの (‐ ‐#
ああ〜また白髪が増える〜〜
仔犬を飼うなら夏に限る。
洗濯物がすぐ乾くから。。。。
骨折するなら冬に限る。
寒さでテンションが下がるから。。。。(一部例外を除く)
何十年来の大寒波襲来により、今期は例年よりさらにブレ&ホーのテンションが低いため、まだニーニの一人相撲で済んでいるが、これがイタグレ認定シーズン(気温18℃以上←特に根拠はナイ)だったらと思うと、想像するだにオソロシイ(^ ^;
1階でひと仕事終えて2階へ行ってみると、ニーニもひと仕事終えたあとだった。
すなわち、ウンチばら撒き。。。。
手加減はしたものの、もちろんちょびっとだけヤキを入れてやった。



