ご近所界隈に、夜な夜なアヤしげなオバさんが出没している。
時間は夜の七時前後、目印は3頭の干物ような犬。
そのうちの1頭は、時たまオバさんの尻をボールに見立ててアタックの練習をしているスポ根犬である。
オバさんに向かってズームしてみると、何やら怒鳴っている。
「やめなさいって!」「ちゃんと歩きなさいって!」「こらっ!拾わない!!」「どうして、あんたたちはそうなの!!!」
どうやら犬たちに対して怒っているようである。
怒られている頻度は、ダントツでスポ根黒豆犬が多い。
そんなオバさんの語彙が近ごろ増えた。
「お利口さんね〜」「頑張って歩いて偉いね〜」「さ〜、帰りも頑張りまっしょい!」
どうやら犬たちに対して激励しているようである。
励まされている頻度は、ダントツでヤル気のなさげな翁イヤー犬が多い。

冬本番の寒空の下、今夜も頑張って散歩に行っている。。。。

ブレ&ホーを散歩中、近所の学校の野球部員が声をかけてきた。
「お〜かわいい〜♪」 ←もちろんブレ&ホーコンビのことである。
「テリー伊藤にそっくり〜!!」
その日1日、私はイタグレのどこがテリー伊藤に似てるのか?ということより、テリー伊藤に似ているのは果たしてブレイズのほうかホームズのほうかで頭を悩ませた。。。。

『シール』というカラーについて、かねがねカッコイイと思っていた。
だから次のイタグレは是非シールの子が欲しいと思っていた。
その念願叶ってニーニがやってきたわけだが、実はそのカラーを選択したことをちょっとだけ失敗したかなと思っている。
何しろ写真がうまく撮れない。
そして、それよりも何よりも、埃を吸着していると目立つ。
床が絨毯敷きの私の部屋は、ニーニが来てから家具などに降り積もる埃の堆積量が倍化した。
部屋中を跳ね回るニーニ&ホームズが今まで以上に絨毯の埃を巻き上げているせいだ(←責任転嫁)
そしてニーニの背中にポチポチと埃がついているのを見るにつけ、「もっとマメに掃除せんかい!」と言われているようで焦るのである。

路肩に、スポーツカータイプの真っ赤な車が停まっていた。
運転席には、まるで絵に描いたような(もしくは映画のキャストかと見紛うような)、マユなし丸刈りのおヤっさんがお乗りあそばしていた。
その横を通り過ぎざま
「すいません姐さ〜ん(←この時点でヤの人決定)、○○方面てどっちですか〜?」
と、大変シブミのあるお声(ダミ声ともいう)で私にお声をかけられた。
○○とは神社と空港で有名な某所で、ここからだとJRで1時間はかかる場所。
ご近所界隈の道案内だっておぼつかない人間に、そんな宇宙的規模の質問しないでくれ〜!!
そう内心思いつつも
「たぶん、あっちの方角だと思いますけど…」
漠然とあさっての方角を指差して、しどろもどろに答える。
「はい、どうも〜」と礼を述べて車を発進させたおヤっさんだったが、おそらく別のところで通行人をつかまえてもう一度聞き直したことだろう。
その話をYOKOさんにしたら、「あ〜、あんたに聞いちゃダメだよね〜」
実は道を尋ねられた場所からすぐのところに国道に抜ける道があり、そこまで行けば『○○方面』の標識が出ているのだそうだ。
おヤっさん、無事に目的の場所にたどり着けたことを祈ってます。。。。

ニーニのヤンチャぶりのあまりのスゴさに、母はかねがね「今にオチンチンが生えてくるんじゃないかね〜」などと冗談を言っていた。
それを前提に踏まえたある日、時刻は明け方の5時。
いきなり枕元で発生した「ンゲッ ンゲッ ンゲッ……」という不吉なカウントダウン。
一瞬にして眠気も吹き飛ばす毎度お馴染みの声にガバと布団から跳ね起きた私は、北斗ケンシロウのごとき指さばきでテーブルの上のティッシュを数枚むしり取りるとニーニの口の下に受け皿を作った。
「ンゲゲ〜〜〜」
第一波回収。
いつもは大抵これでおさまるのだが、この日は30分ほどして第二波が襲ってきた。
続いて第三波、第四波、第五波・・・・・
黄色い胃液も出尽くすと、あとは泡を吐きまくって沢蟹と化すニーニ。
何かが引っ掛かっているのだが、それが吐き出せずにいるといった雰囲気。
その「何か」とは、昨夜のグリーニーズ(ニーニは良く噛まないのでたまに吐く)か?ベッドのへりの木屑か?はたまた散々むしり倒した畳のイグサか??
いずれにせよ原因はロクなもんじゃないとその点に関しての心配はしなかったが、これだけ盛大に水分を放出してしまったら脱水症状を起こしてしまうのではと、またしても私お得意の「気のせいかも知れないんですけどぉ〜」が始まった。
で、とりあえず買い出しの予定もあったので、それを口実にニーニも病院に連れていくことに。
もちろん朝ご飯も水も抜き。
ところが病院に行く直前にフン食。。。。(T▽T)
「うわぁ〜、診たくな〜い」とYOKOさん一瞬後ずさり。
結局、これだけ元気があれば脱水の心配もなかろうと、様子を見ることで話は落ち着く。
帰宅後、しばらくしてまたもや「ンゲッ ンゲッ ンゲッ……」と始まった。
しかも透明化していた嘔吐物に、薄っすら茶がかった色がついてるし。。。
何で着色されたかは考えたくもありません (^ ^;
さらに時間が経ち昼頃、部屋に行くとグリーニーズが吐き出してあった。
それを目にした瞬間、「おお〜っ、ニーニおめでと〜〜♪♪」思わず心の中で拍手。
だが、ふと見れば別の場所にも泡まみれのグリーニーズが。
そのふたつを合わせると、明らかに前夜与えた量より多い。
ひとつはふにゃふにゃテロテロになったグリーニーズ、もうひとつはほとんどまんまのグリーニーズ。
消化の度合いが違うことから、ふにゃふにゃのほうはひょっとして3日前にあげたやつか?!
もしくは他の誰かと連れゲロしたとか??
いずれにせよ、まあこれで一件落着だなと、母に「玉が出ました〜」と報告する。
すると母「あら、ついに生えてきちゃったんだ〜」
そのタマじゃありませんて (^ ^;
いくらニーニでも、んなわけないっしょ。
しかも「やっぱりね〜」とばかりの納得顔で言わんといて欲しい。。。。
パガニーニ、イヌ科イヌ属イタリアングレーハウンド。
いちおう哺乳類である。。。。