何年か前に買ってきたシンビジュームの鉢植えは、その年に花を楽しませてくれたのち、長きに渡り観葉植物となり果てていた。
それが今年、本で調べたり上手なかたのアドバイスを賜って頑張った甲斐あり、我が家において初めて花芽をつけた。
しかも4本も!!
これは快挙も快挙、大快挙である。
さて、そのシンビジュームの鉢植えであるが、置き場所は物干し。
犬たちが我が物顔で出入りする場所である。
これまでにも物干しに置かれた植物たちは、大なり小なり犬たちからの被害(特にニーニ)を被っていた。
「気をつけないとニーニにむしられちゃうよ」と母から言われてはいたものの、ニーニ目下のお気に入りはシンビジュームの手前に置かれている月下美人の鉢植え。
硬くてトゲトゲしいシンビジュームの葉より、肉厚で幅広い月下美人の葉のほうがむしり甲斐もあるというもの。
だから油断した。
蕾はまだ小さく、ボサボサと生い茂った葉の陰であまり目立たないし、もう少しは大丈夫だろうと室内よりは日当たりの良い、光合成もバッチリのこの物干しで過ごさせてやろうと思ったのだ。
そして花芽発見から2日後、ふと見れば4本あった花芽は3本に減っていた(しくしく)
早々に撤収したのは言うまでもない。

ニーニは、母であるアンジーの素養を受け継いでビョンビョン飛び跳ねるジャンピング犬だ。
横着家族の我が家では、寝床から電気が消せるようにと蛍光灯から各人の布団まで紐が延びている。
母の部屋の紐には、重りとして五百円玉くらいの大きさの鈴が付けられていた。
それは、まごうことなき犬じゃらし。
無人の母の部屋で、いきなり電気が点いたり消えたり。。。。。
ついにはとうとう鈴を食いちぎってしまったニーニ。
そんなわけで紐の長さを短くした母だったが、本来の目的を考えれば、極端に短くなったわけではない。
それって火に油を注いでるだけだって。。。。
新たなる目標物に向かって鍛錬を続けた結果、ニーニのジャンプ力はアップしてしまった。
けっこーメイワク。

ムチよりはアメ。
散歩の最中、よその犬とすれ違うたびに喧嘩を売りまくっていた我が家の犬どもであるが、いくら叱っても効果はない。
そこで発想を転換して、もし吠えずにいられたらご褒美を与えることとした。
4頭中で最も頭の良いワトスンは、すぐにこのシステムを飲み込み、通りすがりに喧嘩を売る事がぐっと減った。
そして相手が行き過ぎてしまうと、「お利口さんしたからご褒美ちょうだい〜」という顔をして私を見上げるのだ。
普段はだいぶ老いぼれて眠そうな目をしているくせに、この時ばかりは輝きが違う。少女マンガの星入りお目目のようにキラッキラしている。
とまあ、ここまでは良かった。
が、そのうちご近所さんやらの顔見知りの人と行き会って挨拶を交わした時にも私を見上げるようになった。
目を生き生きまん丸に見開いた顔には、もちろん『ご褒美』と書かれている。
どこでワトスンの頭の配線が狂い、そう認識してしまったのだろうか。
それとも、ちょっと知恵を働かせて便乗商法を編み出したのだろうか。
それだけに留まらず、近ごろでは何もないところでいきなり私を見上げて
『ご褒美ちょうだいスマイル』をしていたりする。
何? いま人間の目には見えない誰かとすれ違ったの?? てなもんだ。
さらには散歩コースの何箇所かに、ご褒美ポイントを勝手に設定までしてしまい、そこに到達すると動かなくなる。
まあ老い先も短いことと、こちらもとりあえずご褒美ポイントに関しては容認し、ワトスンの希望通りに理由なきご褒美を与えてはいるものの、私の見えない誰かとすれ違った時はその範疇ではない。
いちいちそんなことをしていたら、ワトスンのこと、やがては一歩踏み出すごとに要求してくるようになるだろう。
前を向いて歩いていても、なんとなく視野の端でワトスンがこちらをじーっと見上げているのには気づく。
そんな時は絶対に目を合わせず、気が付かないフリをする。
事情を知らない人が見たら、「ずっと飼い主のほうを見ながら歩いてるなんて、なんて忠犬なんでしょう!」とか思うかも知れない。
いえ、ただボケたフリしてるだけです。。。。

イタグレチームをナイスバディにするため、さらには飼い主のダイエットのため、散歩の距離を延ばした。
1駅と半を1時間ほどかけて往復する。途中、駅の階段を上り下りするなんて強化メニューも加えつつ。
体力ナシ、根性ナシの私にしてみれば、これは大変な努力である。
かくして数週間が過ぎ、ちょっとは痩せたかな〜?(←私が)と期待を抱きつつ体重計に乗った。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。(‐ ‐B
1s太っとるやんけ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
すっかりやる気が失せ、毎日のようにお散歩タイムに雨が降らないかと祈っている(←雨だと行かない)
そういえばその昔、マラソン大会のたびに雨で中止になるのを祈願していたっけ、などと学生時代を思い出しつつ。

ニーニは新しい水が大好きだ。
朝、水飲みボウルに近づいて行っても、前日の晩に入れたままのだと匂いを嗅いだきり、ふいっと顔を背けてしまう。
飼い主はこの点に着眼した。
朝のこの時間帯を、ニーニの躾に当てたのだ。
そしてちゃんとお利口さんに出来たら、終了後にご褒美として水を汲み替えてやる。
何某かの見返りのあったほうがもちろん躾も良く入るわけだが、ジャーキーなどを使うと他の犬たちがやってきて頼みもしないのに勝手に「ハウス」だの「来い」だのの司令を実行した挙げ句、それでもまだもらえないと見るや持ちネタまで披露し始めるのでニーニの躾どころではなくなってしまう。
ところが水ならば、そんなもののためにわざわざ労力を使おうなどという殊勝な心がけなど持ち得ない先輩犬3頭なので、こちらもニーニだけに専念できる。
終了後、「じゃ、ご褒美にお水あげようか」とボウルの水を汲み替えてやると、嬉しそうに小躍りしながら水を飲みにくるニーニ。
遊姫ちゃんに次いで、非常に安上がりな良い子です(笑)

ついに携帯を買った!
といってもPHSだが、私という人間の生態を鑑みればこれでじゅうぶん。
さて携帯を持つにあたり、実は長年の夢があった。
それすなわち、
着メロ
お気に入りの曲を着メロに入れたいという、実にどうでもいいような夢を長年温め続けてきていたのだ。
しかしながら所詮はPHS、その選曲の範囲はやはり限られているだろうと期待半ばに悟りはしていた。
ところが某販売所の愛想の悪い店員が、こともあろうに55000曲の着メロを網羅した小冊子を説明書のオマケに付けやがったじゃあ〜りませんか。
おいおい、こちとらPHS買ってんだから、これが使えるか使えないかもうちっと考えて入れろよ〜、てなもんである。
対応機種はもちろん有名三大メーカーなわけだが、ついつい誘惑に駆られてそれを見てしまった。
あ、この曲あるんだ♪ おおおっ!こんな曲までっ!! ←全部超マニアック
冊子をめくりながら不毛な感動を繰り広げ、さらに不毛なことに赤ペンでしるしまで付けていく私。
もちろんどんなに頑張ったところで、PHSではアクセスできましぇ〜ん。
その冊子さえなければ素直に諦めていたものを、見てしまったからには諦めがつかない。
なわけでパケットパケットパケットしまくり。
おそらくは延べ5〜6時間。
その膨大な時間をすべて着メロ検索のみに費やしたのである。
どアホウと呼んでやってくださいまし。

動物病院で来年のカレンダーをもらった。
それは毎年もらう病院の名前入りのやつではなく、製薬会社が粗品として病院に配っているもののようだ。
筒状に丸められたカレンダーの端のほうに、茶色くてスリムな四本脚がちらりとのぞいている写真が見えた。
こ、この脚は。。。。!
「これって、ひょっとして??」と期待に満ちる私に、院長先生が満足げなニコニコ顔を向ける。
「わぁ〜い!どうも有り難うございますぅ〜♪♪」
どんなイタグレちゃんが写っているのかな〜、脚の雰囲気としてはバッジオタイプかな〜、などとワクワクしながら家に帰って早速カレンダーを広げてみると
ドーベルマンじゃ〜ん!!!
もちろん、院長先生はいちいち中を見てはいなかろう。。。。

今年の冬はキョーレツに寒い!!
人間も冬は冬眠するべきだとわけのわからない主張を持つ、寒いの超苦手な身としては、散歩サボリたい病に拍車が掛かっている。
だが晴れマーク続きの週間天気予報を見るにつけ、雨乞いは諦めた。
この頃では夕方になると「なんか風邪っぽいかも〜」と、やおら体温計を引っ張り出してきては熱を計る。
もちろん平熱である。
そして今夜も「さむい〜さむい〜」と念仏のように唱えながら夜の巷にくりだして行くのだった。。。。しくしく