他に色々とやることもあったのだが、天気は良いし休日ということもあり、覚悟を決めて絨毯を洗剤で拭くことに決めた(←本当はニーニの悪さがもう少しおさまってからにしようと思っていた)
布団を干し、汚れ物を洗濯機に放り込むと、バケツに食器用洗剤で洗剤水を作る。
洗濯用洗剤のほうが汚れが落ちそうな気もしてどちらにしようか迷ったのだが、食器用洗剤のほうが溶け残りもないし成分もやさしそう(?)な感じがしたのでこちらにした。
雑巾を洗剤水に浸して緩く絞り、絨毯をゴシゴシ、ゴシゴシ、ひたすらゴシゴシ……
バケツの中身をきれいな水に入れ替えてまたもやゴシゴシ、ゴシゴシ、ゴシゴシ……
水を入れ替えては水拭きを五往復くらいし、まあこれでたぶん洗剤は拭き取れているだろうと、窓全開で乾かしにかかる。
その間にも洗濯物を干して、郵便局とその向かいのスーパーに行って、ベタの水換えをしてetc etc
なんだかんだと雑事をこなして汗だく&へとへとになり、ようやく昼食タイムを迎えたのは午後2時頃。
昼食後、まったりとしたひと時を過ごす(←必須)ために布団はすでに取り込んであり、クーラーの効いた部屋でビデオを観ながら、パン屋さんで買ってきたお気に入りのサンドイッチをパクつこうと。。。。
と思った瞬間、すでに手はサンドイッチに伸びかけていた刹那、ふと布団の色が一箇所ビミョ〜に違っているのに気づいてしまった。
触ってみると濡れている。しかも円形に。
布団を取り込んでからその間、15分くらいだったと思う。
けっこうイイ感じでブチキレたのは言わずもがな。
レイザーラモンHGならぬ
ワンダーニーニJP
飼い主は溜め息

「ふぅ〜〜……」
「フォ〜〜〜♪♪」
「あ〜お願いだから静かにしてて〜」「いい子にしてて〜」と息も絶え絶えに懇願しているうちに、約1頭を除いた他の犬たちは、さすがに付き合いが長いだけに飼い主の異変に気づいたらしい。
ホームズはニーニの妨害がウザくてここしばらくは私にあまり寄り付いてこなかったのだが、私の顔をペロペロと舐めたあとぴったりと寄り添ってきた。
ワトスンもベッドのすぐ横までやって来て寝そべる。
ああ〜キミたち心配してくれているのね〜
実際にはたまたま偶然の行動かも知れないが、それでも私には2頭が心配してくれているように思えた。
でも、2頭??
たしかうちは4頭のはず。。。
ブレイズは一応は飼い主の異変には気づいている。「なんかいつもと違うぞ」的な表情でこちらをじっと見ていたから。でもそれだけ。
「あ、そう」みたいな。。。(^^;
そして最悪なのが残りの約1頭。そう、我が家のタスマニアデビル+ダミアン(六月生まれで誕生日が三日しか違わないから)のニーニ大先生。
気持ち悪くて吐きそうだというのに、私の顔をしつこくペロペロとなめ回し(しかもホームズのようにやさしくではない)、私が顔をガードすると今度は髪の毛をむしゃむしゃ齧り始めた。
挙げ句がベッドに横たわる私の上に登頂成功てなもんだ。
犬たちの本心がよ〜く分かった出来事だった。

朝の散歩から帰ってくると、部屋では大惨事が待っていた。
ニーニの所業の中でも、私が最も恐れているウンチ塗り塗り大作戦が遂行されていたのである。

犬はウンチをしたくなると落ち着きなくその場をくるくる回ったりするが、ニーニの場合はこれがけっこうなオーバーアクション。
部屋中を飛び跳ねるように走り回ったり、後脚で立ち上がって身もだえしながらカーテンにしがみついたり時には「ゥヂャン!」と合の手まで入れている。そこで私はこれを『ウンチの舞い』と命名した。
ニーニはウンチを振り回したり食べてしまったりする、俗に言う『フン食』犬なので、この舞い踊りは事前察知に重宝している。
だが困るのは他の犬たちのお散歩タイムに留守番をさせる時。
「わたちも連れてけ〜 ここから出せ〜」とばかりにキャンキャン鳴き、部屋から脱出を図ろうと(もしくは腹いせで)暴れまくるのが適度な運動となって腸の働きを活発化させるのか、散歩から帰ってくると必ずどう見積もっても一回分としては量の少なくなっているウンチの残骸が散らばり、踏みつけられ、そのウンチを踏みつけた脚で室内を移動するため所構わずなすりつけられ……
帰宅後、部屋のドアを開けると、それはそれは素晴らしい光景が毎度のことながら広がっている。
「寂しかったよ〜」と駆け寄ってくるニーニの気持ちはよく分かるけれど、ウンチを踏みつけた脚で飛びつかれ、ウンチを齧った口でペロペロされるのは、やっぱり勘弁して欲しい。
「お留守番ごくろうさま」どころの話ではナイ。
ところが、その程度のことではニーニなどまだまだハナタレ小僧であるという、凄い話をサナっちさんからお聞きしてしまった。
ウニカちゃんは、なんとウンチの備蓄庫を持っていたそうな!
そこへ他のお姉ちゃんたちのウンチをせっせと蓄え、小腹が空いた時にオヤツとして食べていたらしい。
しかもその備蓄庫、どうやら一箇所だけではなかったことも後日発覚。
それって、めちゃめちゃ頭いいじゃん!
などといたく感心はしたものの、こういう場合、そこまで知恵が回るのは良いのだか悪いのだか、ちょっとビミョ〜な気もする。
う〜ん、ウニカちゃんおそるべし。。。

新しい家族として仔犬を迎え入れるなら、やっぱり季節は夏に限る。
そのココロは・・・洗濯物がすぐ乾くから。ちょっと切実(^^;
ニーニは我が家にきた仔犬のうちでトイレの場所を覚えるのが一番早かった。その点については、なかなか頭の良い子なのではないかと思っている。
だが場所を覚えたというのと、そこで用を足さねばならないという決まりごとは、必ずしも一致しない。
てなわけで目を離すと所構わず。。。
オシッコをされて最も困る場所は、やはり布団。にもかかわらず、布団というのはなぜかオシッコスポットとして人気が高いようだ。
ニーニのお気に入りの場所はベッド脇のテーブルの下にある犬用寝床で、私の就寝時以外は大概そこで寝ている。そこからだとトイレまでは直線コースで進路を取れば良い。
なのに何ゆえわざわざベッドに上がって用を足すか??? 
その不毛なまでの手間暇が如何とも理解し難い。
そんなある日のことである。
それは、台風上陸を銃数時間後に控えたとある一日。
朝から雨足が強くなったり弱くなったり、いかにも台風さんいらっしゃいといった空模様だった。
にもかかわらず私の布団のシーツには、朝っぱらから茶色いまだら模様。。。しくしく
夏用シーツは三枚持っているものの、前夜にオシッコをされてシーツを取り替えているので、無事なシーツはこれで残り一枚。
こんな天気じゃシーツのような大物は、正攻法で干していてたらどうあがいても乾くまい。いま布団に敷いているシーツを汚されたら完全にアウトだ。
そんなわけで乾燥機を求めて徒歩六〜七分の近所のランドリーまで行くことにした。
雨が小止みになった隙を見て、シーツ二枚をビニールの袋に詰めて家を出た……とたんに豪雨。
だが行かねばなるまい。いざという時のために何としてでもシーツのスペアを確保せねば。
そしてジーパンも靴もびしょびしょになりながら(免許持っているくせに徒歩)ランドリーを往復し、帰宅後部屋のドアを開けたとたん目に飛び込んできたのは、ウンチすりすり茶まだら模様のシーツだった。
思わず「このクソ犬〜〜〜〜っ!!!」と叫んでしまいましたとさ。

父とニーニの話をしていて、会話の流れから「ニーニの親はショードッグなんだよ」と私が言った。
すると父、「ほぉ〜、小さいのか」
小ドッグ。。。。。。。。(^▽^;
たしかにニーニママのアンジーちゃんはYOKOさん宅の面々の中では最小だし、バッジオパパもエースパパに比べれば小さい。
だが、これを当たらずとも遠からずとは言わないだろう。たぶん。。。

ワトスンは近ごろ昼間だけでなく夜も1階に入り浸っている。
夜な夜な繰り広げられるホームズVSニーニの大バトルでボディーアタックの巻き添えを避けるため、まあ要するにイタグレチームがウザいので避難しているのだ。
それに人の目には見えない同居人(いるらしい)が嫌なのか、以前よりワトスンは私の部屋があまり好きではない。
だが、理由はどうやらそれだけではなかったようだ。
とある夜、飲み物を取りに1階へ下りていくと、今まさに晩ご飯を食べようとしている父の隣にワトスンが鎮座していた。
「ヤキトリ(←その日のメニュー)なんか食べさせちゃダメだからね」と釘を刺すと
「やらないよ、飯粒だけだよ」と父。
何を自信満々に答えとるか飯粒もやっちゃダメなんだってば、という話であるが、老い先短いことを考慮してこの頃ではワトスンの規制は大幅に緩和している。
だから、まあいいかとそれ以上は何も言わずその場を立ち去る私。
しかしながらソーメンやヨーグルトを与えていたのは知っていたが、まさかご飯まで食べさせていたとは…
それって、要するに毎晩何かしら食べさせてたってことじゃん。
そりゃあ1階に入り浸っているわけだ。

ますますパワーアップしているニーニは、もはや犬ではない。
エキサイトした時の唸り声といい、この体色といい。。。。。。
「お宅、最近タスマニアデビルでもお飼いになったの?」
てなもんだ。

これを読んでくださっている皆さんは賞味期限などの、いわゆる指定された『日にち』にこだわるほうだろうか、それともそうではないだろうか?
私はこだわるほうである。
犬関係の事にしてもしかり。予防注射やフィラリアの薬を飲ませる日などなど。
でもYOKOさんにしてみれば、それはけっこうナンセンスらしい。
諸事情により予防注射が1ヵ月くらいズレたって問題ないし、フィラリアの薬だって一週間ぐらい遅くなろうがノープロブレム。
ある時、「ニーニも三ヶ月になったらいよいよグリーニーズ(←歯磨きガム)デビュー」みたいなことを私が言うと
「なんで三ヶ月にこだわるわけ?」と訝しげにYOKOさん。
なぜかと問われれば、それは犬用のおやつなどのパッケージに『生後三ヶ月未満の仔犬には与えないでください』とよく記載されているから。
まあ生後三ヶ月だの半年だのというのは人間が決めたカウントなわけで、それはある意味においては曖昧な境界とも言えようし、そう考えれば三ヶ月という月数にきっかりこだわる必要もないのかも知れない。
でもやっぱりこだわってしまうんだな、これが。素人の性とでも言いましょうか。
YOKOさんの場合は確固たる基礎知識と長年積み重ねてきた揺るぎないキャリアがあり、それに基づいたテキトーさなわけで、素人衆のテキトーさとは意味が違う。要するに巨匠ピカソのようなもの??
そして私はいつまでたっても小心民。

突然、気分が悪くなった(←私の)。
あれ、なんか気持ち悪いな〜と思う先から吐き気がして眩暈がして寒気がして。。。
こりゃダメだと息も絶え絶え、倒れこむようにしてベッドに横になる。←そんなに具合が悪いくせに楽しみにしていた番組の録画予約をベッドに這いつくばりながらしたのがミソだが。
食中毒? 血の気の引いてくような感じがするってことは血圧が関係してるの? 単なる更年期の一症状?
などとぐったりしている私を尻目に、ホームズとニーニの運動会が始まってしまった。
しかもベッドの、私が寝ている真横で。。。
犬にこんなことを言っても始まらないが、お前らTPOを選ばんかい!