学習の履歴

 

2-1 使用はじめの点検

 

1.内外部の点検

 新設されたボイラー、または整備復旧後のボイラーを使いはじめようとする場

合には、完全な照明を用いて内外部を十分に点検し、

 

●水の張込み

 ボイラーに初めて給水することを水の張込みという。この場合、空気抜き

 

ただし、コープス式はその機能はない。ボ

イラーの種類によっては、マンホールを密閉する前に給水する方法もある。

 

●水圧試験

 マンホール、検査穴などのふた板や水面計のガスケットの取付け部からの漏れ

の有無を調べるために、特に整備復旧跡に水圧試験を行う場合がある。ボイラー

ないを満水状態にし、空気が完全に追い出されたことを確認してから空気抜き弁を

閉じ、最高使用圧力または常用圧力より10%程度高い水圧を加えて約30分間

 

●常用水位の保持

 水圧試験終了後、水圧を徐々に下げ空気抜き弁を開放し、空気を入れながらボ

イラー水を一部排水し、

●附属品の点検

 圧力計、水面測定装置などの連絡管のコック、弁などは

 

●自動制御装置の点検

 水位検出器(フロート式、電極式)はチャンバ内の水位を下げて、規定どおり

の信号が出るかを点検する。

 

●附属装置の点検

 給水装置には、多くが多段タービンポンプ(ディフューザポンプ)(   )を

 

 @ モータの回転方向がポンプの回転方向(矢印で示されている)と

 

 A グランド部(図23)がパッキンシールされているものについては

 

 B 

 

 C カップリング(モータとポンプの連結部)を両手て回転させてみる。

 

2.日常運転のボイラー

 日常使用のボイラーは、まず点火前には水位、蒸気圧力の有無、附属品の外

観、連絡管の弁の開閉状態などを目視点検をしなければならない。

 

2-2 点火操作の基本

 点火は順序良く行わなければ、ガス爆発を発生させる原因にもなり、また、ガ

ス爆発まで至らなくとも逆火(バックファイアともいい

 

 @ ボイラーの水位が規定どおりであるか

 A 

 

 B ダンパ(図24、詳細は3章を参照)

 

1.バーナーだきボイラーの点火

 

●自動制御装置による点火

 起動スイッチをONに入れると、シーケンスが進行し(タイマリレー)、通風

機のモータが始動してプレパージ(事前換気)を行い、

 

 

●手動操作(手だき)による点火

□油だきの場合

 

 @ 炉内換気を十分行う(誘引通風機がある場合は、これを運転する)

 A 

 B 点火用火種(点火棒ともいう)をバーナ先端前方下部に置く

 C バーナを起動する

 

 

 □ガスだきの場合

 

2-3 蒸気発生はじめと圧力上昇時の取扱い

 常時使用中のボイラーについても、たきはじめは少しずつ徐々に燃焼して、急

激な燃焼(はじめから最大燃焼を行うこと)は絶対に行ってはならない。急熱に

よる不同膨張はあらゆる損傷の原因になる

グルービン(溝食)、クラック(割れ)

 

1.蒸気発生はじめの取扱い

 ボイラー水が沸騰し蒸気が発生すると、運転前に開放していた空気抜き弁から

蒸気が吹出して、

 

圧力計指針の監視

 圧力計の指針の動きがにぶい場合には内部ギヤが引っ掛かっていることもあるの

で、圧力計の背面を指先で軽く

加熱器のあるボイラーの取扱い

 

水位の監視

 ボイラー水は、加熱されると体積が膨張し水位が上昇する。二組の水面計の水

位が同じでなければならない。圧力が上昇しはいじめた

 

増し締め

 整備復旧後の使用はじめのボイラーでは、圧力が上昇してきたら、マンホー

ル、掃除穴などのふた取付け部は

 

2.送気はじめにおける取扱い

 蒸気を送ることを送気といい、主蒸気弁をはじめて開くときは、ウォータハン

マ(水撃作用、配管内でドレンが蒸気に押されて衝[Seki1] すること)

 

 @ 蒸気を送り込む側の主蒸気管、蒸気ヘッダなどにあるドレン抜き弁を全開

  し、ドレンを完全に排出する

 A 主蒸気管内に少量の蒸気を通して管を暖める。これを暖管というが、大口

  径の主蒸気管では小口径のバイパス管が

 B 

 C 

 

3.送気開始後の点検

 蒸気送出し直後はボイラーの水位は飽和水が膨張するため、一時的に上昇する

場合が多いが、ボイラーの蒸気圧力は降下するから、

 

2-4 運転中の圧力・温度・水位・燃焼調節

 ボイラーの正常運転中に最も重要なことは、次のとおりである。

 @ 圧力(温水ボイラーは温水温度)、水位および燃焼状態を監視すること。

 A 

 B 

 C ばい煙を発生させないこと。窒素酸化物の発生抑制に努めること。

 

1.水位の維持

 

●温水ボイラーの水頭圧・温水温度

 

●安全低水面

 

2.燃焼の調節

 

 

3.自動制御によるボイラーの運転

 ボイラーが平常運転に入った後、蒸気圧力制御、温水温度制御、給水制御、燃

焼制御が正常に進行していなければならない。コントロールモータから、燃料調節

弁、燃焼用空気ダンパの連結機構に緩みや外れがないか、動きが円滑かなどを確認

 

4.ボイラー水の吹出し(ブロー)

 ボイラー水は蒸発によって濃縮する。また、ボイラー清浄剤添加により

 

 

●吹出し作業上の注意

 

●吹出し管の固定

 

●吹出し弁の操作方法

 

●水面計の監視

 

●2個以上の吹出し装置の操作順序

 

●吹出し作業終了後の点検

 

5.伝熱麺のすす掃除

 

●すす吹き(スートブロア)

 

 

 

2-5 異常時の措置

 

 ただし、正しい燃焼方法、水管理をしていれば、自動制御装置の部品の劣化に

よるトラブルくらいで、ほとんど発生することはない[Seki2] 

 

1.ボイラー水位の異常

 

 @ 水位の監視不良(水面計の汚れによる誤認

 

 A 

 B 

 

●異常低水時の処置

 

●ボイラーを非常(緊急)停止する場合の処置

 

 @ 燃料の供給を停止する。

 A 燃焼用空気の供給を停止する(押込み通風機を停止する)

 

 

●自動制御によるボイラーの異常停止

 

 

●石炭だきボイラーの緊急消火方法

 

 

 

キャリオーバ

 ボイラー水中に浮遊している不純物や水滴が蒸気とともに多量にボイラー外に

運び出されること

 

 

 

 

プライミング

 

ボイラー水が

 

フォーミング

 

 

 

 

 

●ガス爆発

 

2-6 運転停止

 ボイラーの運転を停止する場合は、蒸気または温水の使用先との関連などを考

慮しなければならない。また、燃焼室がれんが積みの多い大容量のボイラーの場

合は、消火後、炉壁の余熱で蒸気圧力

 

1.バーナ燃焼の停止

 

●一般的な燃焼停止

 

●自動制御による運転停止

 自動制御による停止はシーケンスにより作動するので、プログラムどおりに進

行するかどうか確認する。

 @ 制御盤の停止スイッチを操作してバーナの燃焼を停止する(

 

 

2.石炭だきボイラーの燃焼操作

 

 

 

2-7 附属品の取扱い

1.圧力計と水高計

 

 蒸気圧力上昇時または停止後、かなり経っても圧力計の指針の動きがない場合

は、内部のギヤ部分が

 

2.水面測定装置

●水面計の機能試験

 

●水面計ガラスの破損原因

 次の場合が主な原因である。

 @ ガラス

 

 

3.安全弁、逃がし弁、逃がし管

 安全弁および逃がし弁は、規定の圧力に調整して、

 

●安全弁の作動圧力設定

 

 

4.給水装置の取扱い

 

●多段タービンポンプ(ディフューザポンプ)の取扱い

 

●インゼクタの操作

 

●給水装置系統の故障

 

2-8 自動制御装置の取扱い

 

1.水位制御装置

 ボイラーの水位を運転中規定範囲に保つようにするもので、機能の性能を保

ち、ボイラー水の不純物や純粋化による障害をなくすために、1日1回以上の検

出器ないの吹出しを行って

●フロート式

 

●電極式

 1年に1回は検出器(室)から電極棒(

 

2.圧力調節器・温度調節器

 オン・オフ式圧力調節器と比例式圧力調節器があり、小容量ボイラーや鋳鉄製

ボイラー

 

●オン・オフ式圧力調節器

 

●比例式圧力調節器

 

 

3.燃焼安全装置

●主安全制御器

 

●火炎検出器

 

 

2-9 ボイラーの保全・損傷

 

1.ボイラーの清掃

 

●清掃の時期

 

 

●ボイラーの冷まし方

 

 

●ボイラー内部に入る場合

 

 

 

●内面清掃作業

 水管以外の部分は主として手道具(スケールハンマ、スクレーパ、ワイヤブラシ

 

 

2.休止中の保存方法

 

●乾燥保存方法

 

 

 

 

3.ボイラーの劣化・損傷

 

●腐食

 

 

 

 

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4.ボイラーの水管理

○水管理の目的

 @ 伝熱面のスケールの生成付着を予防する。

 A 腐食の発生を防止する。

 

 

 

 


 [Seki1]忘れているな。しばらく蒸気を扱っていなかったから。

アスファルト以来だな。

 [Seki2]事故の発生率はどれくらいなんだろうか?

労働省は公開しているだろうか?