今年のゴールデンウィークも恒例で妻の実家のある南房総に家族で出掛けた。
最近インターネットで勝浦の大学に通う「井上君」という大学生と知り合いになった。
彼は、シマノの中嶋プロの元でプロを目指して修行中だそうだ。
まだ２０才だというのに、このシブイフカセ釣りに魅了されてしまった貴重な若者である。
この日は南西の風が吹くとの予報で沖磯は諦め、南房総の某離岸提を紹介してもらった。

途中の港でＡＭ４：００に待合せをしてＡＭ４：３０頃の出船となった。
港につくと、やはり南西の風がもう結構吹いている。
本来ＰＭ２：００までやらせてくれるそうだが、今日はお昼の早上がりと告げられた。
離岸提と言っても港から見える距離でそんなに離れてはいない。
渡船料金は\2,500と格安で、気軽に利用出来そうだ。
最初に予定していた場所は石鯛師の人数が多かったので、「井上君」がもう一つの「ハナレ」を指名した。
彼もハナレに乗るのは初めてらしいが、前から良さそうだと思っていたらしい。

ハナレは我々２名のみの貸切で、風向きを考慮してテトラを歩いて先端で竿を出す事にした。
コマセを作ってきた「井上君」は既に釣りを初めている。
遅れながら到着すると２５ｃｍクラスが釣れ始めた様だ。
私も一投目からウキが消しこむ鋭い当たりがあり、凄い引き！
しかし、沈みテトラが沖にありそこに突っ込まれてしまった。
何とか耐えて交したら、今度は手前のテトラに突っ込まれた。
そこでも踏ん張って耐えたが、結局ハリスの真中でブチ切られてしまった・・・。
スッゲ〜！いきなりこれかよ〜。
「井上君」が「デッカイのがいるんですよ〜。」とニコニコしている。
そして彼に３５ｃｍクラスがヒット。お土産にキープ。
私はというとデッカイアイゴを連発・・・。メジナが釣れない。（泣）

「井上君」から３０ｃｍクラスのシマアジが釣れるかもしれないとも聞いていたので、払出しに乗せて沖を流したりするが、エサが残らない。
「井上君」はというと、場所を換えてサラシの出るテトラ際を丹念に狙っている。
「コマセを撒くとデッカイイスズミが見えます！」と言っている。
そのうちイスズミの大型が掛かった様だ。プロテック１．７号が満月になっている。
彼も懸命に交したが、朝方私が張付かれた沈みテトラに潜られてしまったようだ・・・。
その後彼はこの場所で３５ｃｍクラス２匹と４０ｃｍを１匹追加した。ヤルナ〜。

ところで、彼は中嶋プロ作のウキを使用していた。
これが面白いウキで、還付なのだがウキ自体は１０ｃｍ位の長さがあり、更にステンの軸が１０ｃｍ程ある長い物だった。
ウキのトップから道糸までの距離を離す設計になっているそうだ。
円錐ウキはトップから道糸が出る為、糸を表面の潮や風に取られたり仕掛けが浮き上がったり
するのだが、このウキは道糸を引くとウキがスーっと潜る面白い動きをする。
確かにサラシのある場所で浮いた円錐ウキで際をキープするのは難しいだろう。
道糸を張るとウキがスーっと沈み際から仕掛けが離れない。
そして仕掛けを張って当たりを待つわけだが、ウキは沈んでいるのでダイレクトに竿に当たりが来るのであろう。

よーし、分かった。
沖狙い（シマアジ？）は諦めた。
ウキを０号からＧ２に換えてハリスの真中にジンタンを打ち、狙いを少し沖に見えている沈みテトラの際狙いに変更した。
イワシが大量に見えているがエサが残ってくる。
「井上君」が「何か大物がいそうですね。」と言っている。
そしてしばらくして待望の当たりがあるとこれが凄い引き！
場所が場所で、沈みテトラの沖際でのファイトだからチョー大変。
何とか魚を浮かせて手前に持込むが、こちらも沈みテトラが密集していて気は抜けない。
よし一気にタモ入れじゃーとタモを取ったが「井上君」がタモを入れてくれた。サンキュー！
ジャーン！出ました。待望の４０ｃｍ。お腹がパンパンで体長以上に大きく感じられた。

その後はサンノジやバリの大型が掛かったが、メジナは追加出来なかった。
あっという間にお昼の納竿時間をを向かえてしまった。
コマセが余った私は帰りがてら千倉の堤防でコッバメジナと遊び、夕マズメに２０ｃｍ〜２３ｃｍのアジのお土産をキープして納竿とした。
いや〜、久々に思いっきり釣りをやりました。（足が筋肉痛です・・・。）
ずっと仕事が忙しくて休み返上もあり、この所釣りをやっていませんでした。
良いポイントを紹介してくれた「井上君」ありがとう。これからも宜しく！
恵まれた周囲の環境と持前のセンスで今後どんどんレベルアップして行く事でしょう。
オジサンも限られた時間や環境の中で精一杯頑張ります。お互いに頑張りましょう！