たんぽぽ針灸院

調布市布田4-2-42 TEL 042-486-5315

井穴刺絡せいけつしらく治療法について

井穴刺絡療法は横浜の内科医、浅見鉄男先生(1914年~2010年、右写真)が現代 医学の上に東洋医学や良導絡の臨床研究から考案された治療法です。 病気の原因を神経系の機能的異常ととらえ、 井穴(手足の爪角から1~2mm離れたツボ)にわずかな刺激 (点状出血)を与えることにより自律神経(内臓、アレルギー、免疫など)及び 体性神経(痛みやしびれ等の運動、知覚)の異常亢進を抑制し、 生体の恒常性を維持することができます。

井穴刺絡療法では症状と治療するべき井穴(手H1~H6)(足F1~F6) が対応しているので、誰がやっても一定の効果がでる即効性と再現性のある治療法です。 よって自宅で自分自身のセルフケアができるので通院だけの治療より早くよくなります。 セルフケアは刺絡だけでなくピソマ、円皮鍼、お灸でも可能です。

手足の井穴 - 心と体のツボ より許可を頂いて掲載しています。(クリックすると拡大します)
○ 手足の井穴の図 「心と体のツボ」」の手足の井穴図を引用 井穴の主な作用の 説明「篠ノ井はり灸院」各井穴の特徴引用

各井穴の特徴(手の井穴)

篠ノ井はり灸院 より許可を得て掲載しております。

場所 効果
H1
(肺経)
咽頭痛、喉頭痛、扁桃痛、咳など気道性疾患に有効。 また、呼吸筋群の痛み・凝りなどの緩和に有効(呼吸しやすくなる)
H2
(心包経)
胸膜、横隔膜などの組織の症状に有効。 首廻り(後部)の筋肉の痛み・凝りなどの緩和、胸内苦悶 (胸が苦しい等)に有効。
H3
(心経)
動悸や息切れ、胸内苦悶(胸が苦しい等)に有効。また、 心筋収縮心血流不全の改善(予防)に有効。さらに、前腕・上腕・肘関節それぞれの内側の痛みの緩和にも有効。
H4
(小腸経)
単独では、どの臓器に有効か未解明。前腕・上腕・肘関節それぞれの外側の痛み肩甲間部(肩こり)の筋肉の凝りの緩和に有効。
H5
(三焦経)
アレルギー性疾患(鼻炎、アトピー性皮膚炎、喘息等)の症状改善に有効。全器官の副交感神経の異常緊張を抑制。また、五十肩や頚腕症候群などの肩関節に関わる筋肉の痛み・凝りの緩和に有効。
H6
(大腸経)
H5と反対に、全器官の交感神経の異常緊張を抑制全身の血管収縮(骨格筋と心筋の血管は別)の改善かぜの症状に有効。また、首の前部(胸鎖乳突筋)の筋肉の痛み・凝りの緩和に有効。

各井穴の特徴(足の井穴)

篠ノ井はり灸院 より許可を得て掲載しております。

場所 効果
F1
(脾経)
胃部不快感胃部膨満感の改善、消化器系(胃・大腸・小腸)の交感神経の異常緊張を抑制。また、膝の内側の痛みの緩和に有効。
F2
(肝経)
胸脇部痛(胸脇苦満)や肝炎、肝硬変、嘔吐に有効。肝臓の交感神経の異常緊張を抑制。また、膝の内側の痛み鼠径部の痛みの緩和に有効。
F3
(腎経)
泌尿器官に関する症状(頻尿、膀胱炎、前立腺肥大、腎炎等)に有効。 腎臓の交感神経の異常緊張を抑制。また、膝の内側の痛みふくらはぎ(アキレス腱・ヒラメ筋など)の痛みの緩和に有効。
F4
(膀胱経)
H6と同様、全器官の交感神経の異常緊張を抑制。F3と同様、泌尿器官に関する症状に有効。また、膝の外側の痛みふくらはぎ(アキレス腱・ヒラメ筋など)や背中から腰にかけての痛みの緩和に有効。
F5
(胆経)
H5と同様、全器官の副交感神経の異常緊張を抑制。特にアレルギー症状全体に有効。また、更年期障害、月経障害、子宮出血(機能性)を改善。さらに、膝の外側の痛みや肩こりなどの肩上部の筋肉の痛み・凝りの緩和に有効。
F6
(胃経)
胃に作用し、胃の蠕動運動を亢進させる(副交感神経を優位にさせる)。胃と膵臓の交感神経の異常緊張を抑制。また、太ももの外側の痛みの緩和に有効。

井穴刺絡に関連するサイト

鍼の衛生管理について

  • 使用する鍼は、1本ずつ梱包されている滅菌済みのディスポザーブル(使い捨て)鍼です。  鍼による感染の心配はありません。
  • 品質が安定されている国産メーカーを使用しています。
  • 使用する鍼皿、鍼管などは、高圧滅菌器(オートクレープ)で消毒し、紫外線消毒器にて保管しています。
  • 手指の消毒を心掛け、常に清潔な手で患者さんに接するようにしています。

鍼の種類について

 使用する鍼は、太さ0.10mm~0.24mmで、主に0.14mmの鍼を使い、部位の症状により使い分けます。 ※(縫い針は直径0.51mm程度、筋肉注射は直径0.65~90mm) 入深度は、2mmから深いところで30mmくらいです。一部の疾患を除き浅い鍼で十分に効果があります。
  • 円皮鍼、皮内鍼
  •  置鍼といわれるもので、0.3mm~1mmの鍼をバンソウ膏で固定します。体内に侵入する心配はありません。治療効果も持続させます。
  • 円鍼、鍉
  •  どちらも刺入しない鍼ですので、鍼は痛いという先入観をお持ちの方、皮膚が敏感な方、乳幼児の治療に使います。
  • 刺絡治療(三稜鍼)
  •  手足の末端や頭部、血絡から少量出血させ治療する特殊鍼法です。速攻的な効果が得られ、その場で劇的な変化を感じることが多々あります。自律神経の調整に必須です。

お灸について

 もぐさが直接皮膚に接する直接灸と、皮膚と間隔を空ける間接灸があります。
  •  直接灸…慢性病や炎症性の疾患には大変効果があります。灸痕が残らないように糸状にやわらかく捻って施灸します。
  •  間接灸…じわっとした湿熱感で、お灸初心者でも安心して受けられます。知熱灸、にんにく灸、しょうが灸、灸頭鍼など、症状により使い分けます。