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雑記 プログラミング関係の話題


1998/12/11 開発ツールにDelphiを選んだ訳
Delphiに興味を持ったのは、雑誌でVBと同じくらい簡単でVBよりすごいことができる、と紹介されていたから。仕事でVBを使っていたのでどんなものか試してみたくなって手を染めた。最初に使ったのはDelphi 2.0。VBと同じくらい簡単とも思わなかったが、割と似たところもあって馴染みやすい。VBより便利、と思う所も多々あった。バージョンが上がるにつれ優位性は薄れたように思うが、ランタイムがいらないので配布しやすいのと一度ユーザーになると次バージョンの割引率がいいのとでやっぱりこれに落ち着く。
 それにしても今まで作ったソフトの数と開発ツールに費やしたお金を比較すると、どう考えても元が取れていない。出来合いのソフトを買った方が安い。これからせっせとオリジナルソフトを作って元を取ろう。
1999/01/31 バージョンの刻み
私が作ったオンラインソフトのバージョンは1.0か1.00で始まり、以後1.1または1.01と続いていく。実はこのバージョンの刻み方は、深い考えがあってのことではない。これは今後余り手を加えないだろうな、と予想したものは1.0から、色々手を加えるかもしれない、と予想したものは1.00から始めている。実際には想定していたほどバージョンアップしていないので、1.00で始めたものはいつまで経っても中途半端なバージョン番号で、永久に2.00になれないかも。でもバージョンが1上がると機能が大幅に変わるようなイメージがあるので、0.1刻みにして、大して内容が変わっていないのにバージョンが2になってしまっても半端な気がして悩ましい。
2005/02/03 ヘルプ特許の衝撃
ワープロソフト一太郎が特許侵害ということでジャストシステム社が敗訴したというニュースに驚いた。アイコンを使ったポップアップウィンドウで出すヘルプ機能がその特許に該当するという。ポップアップヘルプが問題ならば、よそ事ではない。今のところどうやらツールバーにヘルプ用のツールボタンを付けて他のツールボタンのヘルプを出す機能が問題にされ、他の方法のヘルプ参照はやり玉にあがっていないようだ。
特許など、そんなにたいそうな技法など使っていない自分には関係ない世界だと思っていたが、ほとんどコードを書かずにOS任せにできるような機能にも特許がからみうることがあろうとは。それにしても特許よりずっと緩い著作権では、どんなに高度なものでもプログラムの機能は保護しないのに対し、標準的な操作性がより厳しい特許として認められうるのには整合性を感じない。
2005/04/03 ヘルプファイル入れ替えのお知らせ
公開中のソフトのヘルプファイルを入れ替えましたのでお知らせします。
銀行の合併により3/22に口座の支店番号が変わりましたので、記載しているソフトの該当部分など若干変更しました。ソフトの機能・バージョンは変わりません。それに伴い、シェアウェアの送金方法から振込みは削除しました。やはり寄付と正規料金支払いとは分離した方がよいだろうという判断からです。
番号が変わることはしばらく前からわかっていたのですが、送金があったためしがないし急がないでもいいかな、などと不埒なことを考えて先送りにしているうちに、気がつけば期日が過ぎていました(もうしばらく旧番号で使えますが)。対応が遅くなりまして済みません。
フリーソフトに口座を記載しているのを不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。これはオンラインソフトを作成しはじめて間もなくから一部のソフトに行っています。
理由はいくつかありますが、多少は金銭的見返りがあったら嬉しいと思うものの、公開当時の通信環境ではシェアウェアにするのは負担が大きかったのが理由の1つ。
作者を特定する情報がURL位しかないのでは、第三者が作者を名乗るようなことがあればどうやって自分の作品だと主張すればいいんだろう? あまり不特定多数に個人情報を公開するのははばかられるし、プロバイダは替わるかもしれないし、と疑問を持ったのが1つ。(結局無事に同じプロバイダにお世話になっていますが。)
他の理由としては、フリーコンテンツを公開していても課金罪悪視派ではないという、ささやかな主張。これに関しては長くなるので次項で述べます。
2005/04/03 デジタルコンテンツへの課金について思うところ
時折、デジタルコンテンツへの課金を罪悪視する意見を見かける。
いくつか挙げると、コピーはオリジナルと寸分の違いもないのだから両者は同価値で、簡単にいくらでも無限コピーできるのだからに1コピーの値打ちは限りなくゼロ、よって無料が当然といった意見。
ネット界は平等であるべきで誰でも全てのコンテンツが完全に自由に使えることが正しいという意見。

他人の作ったものを自由に無料で使えるのが当然という考えは、使用者としては魅力だ。でも、こういった意見には賛同できない。理由は以下の通り。
物理的に区別ができないとしてもオリジナルにはコピーと違う価値がある。正規のものだという安心感があり、不正に伴うリスクがない。この価値はゼロにはならない。不正コピーが多ければ本来の価値が激減してしまうのは事実だが、それはオリジナルにもともと価値がないということと同義ではない。
デジタルコンテンツが全て無料になれば、不正コピーという概念はなくなり一見すると使用者はみな平等になる。しかし、作る側は対価なく一方的に提供しなくてはならないという不平等を見逃している。絶対に対価が得られないとなれば長い目で見れば供給に悪影響を及ぼす。また、コンテンツの価値を損ねる行為をする者と一般ユーザーが区別されないというのも公正とは言えない。
2006/10/14 自己解凍形式圧縮ファイルの公開終了します
2006/09/27のVectorサイトへのウィルスアタック事件(ウィルスを作った者による間接的な攻撃ということで)を教訓に、攻撃対象にされやすい実行ファイル形式である、自己解凍形式圧縮ファイルの公開を終了します。
幸い当方のユーザー諸氏にご迷惑がかかる事はなかったのですが、今後サーバーアタック等にあった場合のリスクを考えて、予防の見地からexe形式のファイル公開は中止しようと思います。
このサイトで公開しているものはlzh形式の圧縮に変更しました。Vectorサイトに登録しているファイルも、近いうちに形式を切り替えるか、あるいは配布終了にします。
これまで配布したものに関して問題があったわけではありませんので、以前にダウンロードされた方はそのままお使いください。
自己解凍形式は、パソコン操作に慣れない方にも解凍ソフトなしで楽に親しんでいただける利点がありましたが、昨今のパソコンには初めから解凍機能があると聞きますので、今後はこの方式は利用しないつもりでいます。

それにしても今回の事件はウィルス防御ソフトの間隙をついてのことという。アップロードファイルの安全には気を付けておりますが、防御ソフトに頼る以上のことはできませんし、アップしたサーバー側が狙われたら、手の打ちようもありません。しかしまた、今回の事件は防御ソフトの情報更新で発覚・対処できた模様です。アップロードやメールの添付ファイルにだけ気をつければよかった時代と違い、個人所有マシンでも常時防御ソフトで対処すべき時代になっていると改めて感じます。もし導入されていない方がこれをお読みであれば、ぜひ導入をお勧めします。

経緯を知る限り、Vector社に大きな落ち度があったとは思いません。好んで感染したわけではありませんし、もしかしたら防御する術はあったのかもしれませんが、そういった技をあらかじめ誰かに懇切丁寧にアドバイスしてもらえるものでもないですし。
すでに他所で評価を得たものを集めるのではなく、未評価のものを自前でチェックしてくれる機関が大きなリスクを負うのは不可避ですが、危険を冒して評価をしてくれる所がなければ、定評あるものだけを扱うメディアもありえない。今度の事でこういった貴重な役割を担う方々が過重に非難されて萎縮せざるをえないようなことがないよう願います。また巻き込まれたソフト作者の方々が不当な非難を浴びることがありませんように。そしてなにより実害にあった利用者の方々が被害から無事に回復されますように。

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