ローマに行く前に読んだ本


「イタリア四季の旅」
田之倉稔 東京書籍

 断片的ではあるが、知識としては面白いものがある。特にシチリアニタ(シチリア性)を説明した話、オノーレ(名誉)とは感情の規範、オメルタ(沈黙)とは行動の規範である、という所。マフィアの話のよく出ていくる、鉄の掟「オメルタ」(沈黙)の背景が多少なりとも理解出来る。


「サン・ピエトロが立つ限り」- 私のローマ案内
石鍋真澄 吉川弘文館

 ガイドブックとは違った視点の案内がいい。観光名所の知識ではあるが、雑学的。サン・バンビーノ、カタコンベ、ミトラ教の話など面白い。


「イタリアをめぐる旅想」
河島英昭 平凡社

 エッセイとしては叙情的で、実際の役に立つ種の本ではないかもしれない。中のイタリア文学青年の言葉がよかった

「一方にテロリズムがあり、他方にレガリズム(法律主義)がある。そして両者の間には何もない、ありえない」


「イタリア的考え方」日本人のためのイタリア入門
フォビオ・ランベッリ ちくま新書

比較文化論的な真面目な本だ。他のイタリアの本を読む上では、これを読んで置くと理解の仕方が深くなると思う。
→読書感想日記


「パスタとワインと豚のシッポ」
パンツェッタ・ジローラモ KKベストセラーズ

 お気楽に楽しめるエッセイとしてはよかった。食べ物へのこだわりの所など、ローマではリアルに感じられて楽しかった。
→読書感想日記


「イタリアからの手紙」
塩野七生 新潮文庫

 あんまり面白く無かった
→読書感想日記


「イタリア古都と街道」
紅山雪夫 トラベルジャーナル

 部分的に教会の話など面白かったが、全体的に私とは興味がずれていて面白く無かった。


「建築巡礼 ミケランジェロのローマ」

 ミケランジェロを中心に、ルネッサンス期のローマの建築物の解説。内容的に詳しいので、興味があればガイドブック代わりに回ると便利だと思う。
→読書感想日記


「地球の歩き方・ローマ」 ダイヤモンド社

 持っていった唯一のガイドブック。ローマに限定しているので、観光地の案内は比較的は詳しい。ただし、イタリアの美術館や博物館はキャプションがほとんど無いか、イタリア語のみの所が多い。細かく見学したいのだったら、もっと詳しいガイドブックを用意した方がよい。


「地球の歩き方 旅のグルメ イタリア」 ダイヤモンド社

 香港編、フランス編に比べるといかにも情報不足。一般的知識としては参考にはなると思うが、店選びをするのに十分な情報は無い様に思う。


ベルリッツ海外旅行会話ブック
丸善

 いわゆる旅行会話集であるが、小さいわりには詳しいので役に立った。ただし、マスターしたのはほんのちょっとではあるけど、その場その場では便利だった(^^;)。すぐに忘れてしまうのであるが…。


イタリア語速修15日間
白崎容子 創拓社

 旅行一月前ぐらいにカセットテープと一緒に意気込んで買ったが、一日目しかやらなかった(^^;)。文法中心だけど、英語との比較が出ていて、比較的判りやすいと思う。次回は気合いを入れてやろうと思うが…。


シェフ・シリーズ20 片岡護の軽くておしゃれな味 - 新イタリア料理
中央公論社

 アルポルトのオーナーシェフ(現在でもかは不明)、片岡護のイタリア料理。比較的あっさりしたイメージの料理が多い。例えば、北イタリアの伝統料理のようにリゾットでもバターやチーズを多く使うような事な無い。
 シェフ・シリーズは詳しくレシピがまとまっているので、便利。


シェフ・シリーズ54 佐藤雄のすたれない味 - 標準イタリア料理
中央公論社

「エル・トゥーラ」のシェフ(現在でもかは不明)、佐藤雄のイタリア料理。本店がイタリアにあるだけあって、どっしりとした作り方の物が多い。その中でも、果物を使ったリゾットなど、流行を取り入れた物もあるので、色々と参考になる。


私の好きなイタリア料理
北村光世 文化出版局

 家庭的な料理が中心。日本で手に入る食材を中心に書かれているので、実際に作る時には役に立つ。食材、ハーブ等の説明も詳しい。国内でのイタリア食材を扱っている店のリストなど、便利。


オマケ

読んでおくべきだったと後悔している本(^^;)
  ゲーテ「イタリア紀行」岩波文庫

参考リンク
  LA VITA ITALIANA イタリア関連書籍紹介 (☆ 超強力)


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