'96年8月


「フリッパー」96/8/15

 悪くはないけど、ちょっと平凡でしたね。新鮮な所はほとんど無い。子供の
ひねくれ方、女の子、環境問題、動物との友情と、ほとんど「フリー・ウィリ
ー」みたいな雰囲気。昔のTV版の「わんぱくフリッパー」みたいな能天気さは
なく、離婚直後とかいう微妙な部分もあって現代的。
 水中撮影のイルカのシーンは綺麗です。技術的に随分進歩したもんです。実
写が多いみたいだけど、合成も結構ある。しかし、どこが本物で、どこがメカ
なのかあんまり区別つかないです。
 「フリー・ウィリー」みたいに95%がロボットというのと違って、本物が多
いみたいなのは、やはり芸達者なイルカがある程度いるからかな。

 子供向けにはいいかもしれないけど、大人には物足りないのでは。



「That's カンニング」96/8/13

 安室奈美恵は思ったより下手じゃなかったけど、なんか魅力がまるで無い。
このままオバさんになりそうな感じ(^^;)。男の方はTOKIOだっけ、これもまる
で魅力なかったなあ。まあ、撮り方もシナリオも悪いんだろうけど。
 ストーリ的にも、古今東西数あるカンニングものをなぞったに過ぎない。面
白いアイデアは無いです。まあ、PHSとか使っているぐらいですかね。


「友子の場合」96/8/13

 カンニングに比べて、これはもー女優でもってます。ともさかの魅力100%、
もうしゃべりまくる演技しまくるの一人芝居。だから、ともさかファンには見
逃せないです。
 しかし、いかんせん、ビデオの撮影で画面が汚い、あとシナリオもヒドイ。
最後なんてオチがないんだものなあ。それを無視しても、ともさかファンには
魅力的な映画かも(^^)。1時間で短いです。
 「友子の場合」はTVドラマになったそうですが、観てないです。


「宇宙貨物船レムナント6」96/8/18

 総合監修が押井守、特撮監督が樋口のSF。オタク好みですね(^^)。
 朝10:30と夜9:20時でわずか45分、さらに新宿のみだというのに結構、客が
入ってます。それも見るからにマニアばっかり(^^;)。

 「2001」や「スターウォーズ」など、随所にSFモノのパクリというかオマー
ジュというか、感じられます。しかし、いかんせん予算不足ですね。CGもミニ
チュアもちゃちな感じ。
 ストーリは完全にハードSF好みで、ここまでハードのみの設定はめずらしい
です。ただ、オチはちょっと無理矢理だし、無謀だと思うけど(^^;)。
 まあ、ハードSFオタクにはお勧めします。


「釣りバカ日誌8」96/8/14

 何というか、いかにも「釣りバカ…」で可も無く不可も無く(^^;)。そこそ
こに安心した笑いを取れるところは、やはり「男はつらいよ」の後がまという
所でしょうか。


「さすらいのトラブルバスター」96/8/14

 こっちが見たいから、この二本立に行ったのですが(^^)。
 監督が井筒だし、景山民夫の原作を昔読んだけど結構好きでした。ただ、原
作のちょっとしたハードボイルドっぽい味付けがまるで無かったのは残念。完
全に軽い話にしかなってないです。


「Kids Return」96/8/3

 北野武監督。
 高校をドロップアウトした二人の友情、ボクサーとヤクザの二つの道。な
んかどっかで使われているだろう平凡なネタだけど、ストイックなエピソー
ドの積み重ね方のストーリテーリングで展開する手法は相変わらず、いい。
北野武の監督の中では唯一無条件に好きな「あの夏、いちばん静かな海」に
近い雰囲気。
 それでも、まったく目新しさは感じられません。ランニングや自転車で使
われる道路は「その男、凶暴につき」の橋のシーンを連想させるし、ヤクザ
の扱い方も「ソナチネ」あたりのイメージ。
 新しい才能は見あたらず、ただ、たけし健在という印象だけを持ちました。


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