七夕(たなばた)の星の探し方

●夏の大三角
●夏の大三角
 七夕の星「ベガ星(おりひめさま)」「アルタイル星(ひこぼしさま)」を探すには、 夏の夜空に見える「夏の大三角」という3つの一等星を目印に探すと良いでしょう。

「夏の大三角」は「こと座のベガ星」「わし座のアルタイル星」「はくちょう座のデネブ星」の 3つの星を線で繋いでできるとても大きな三角形を言います。

●東の空
 下の図は、七月七日の夜の九時から十一時ぐらいの夜空です。
東の空に大きな三角形を見ることができます。 引いてある縦横の線は10度の角度をあらわしています。

夏の大三角

 三角の天辺は殆ど真上に見えるでしょう。これが「こと座のベガ星(おりひめ)」です。 左下に見える一等星が「わし座のアルタイル星(けんぎゅう)」です。

 青くぼんやりした表示は「天の川」です。4等星以下の星の集まりですので、 条件が良くないと見えないでしょう。「天の川」はくちょう座にかかって、 おりひめとひこぼしの間を流れて行きます。

●3つの一等星

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●ベガ(織り姫)
 こと座の一等星ベガが織り姫様です。 7月7日の11時頃にはほぼ真上に来ているでしょう。 こと座は三角と菱(ひし)形がくっ付いた形をしています。

意外と大きいですよ。カメラでしたら85mmぐらいで丁度好くおさまります。

●アルタイル(彦星)
 東に向いてこと座を見つけましたら、その右下を探して下さい。 3つつながった星が見つかると思います。それが「わし座三星」で中心の一等星 アルタイルが彦星様です。
●デネブ
 東に向いてこと座を見つけましたら、その左下を探して下さい。 一際明るい星が見えます。これがはくちょう座のデネブです。

はくちょう座は巨大です。大空に羽根を一杯広げた形をしています。北十字とも呼ばれます。 カメラでしたら35mmでは少しはみ出すかも知れません。

●その他の季節

●冬は見えない
 夏の大三角は夏以外に「春・秋」にも見えます。

大まかな説明ですが、春には夜明け明け方東の空に昇ってきます。 秋には宵のうち西の空に沈んでいきます。

形は「はくちょう座」で言いますと、白鳥の頭(アルビレオ二重星)から昇ってきて、 頭から突っ込んで(^^; 沈んでいきます。北極星を中心に回っているためですね。

冬ははくちょう座が夕方見えたと思うと直ぐに沈んでしまい、 夜明け前ベガか昇ってきたと思うと夜が明けてしまいます。

 急に七夕の星を探さないで6月頃から探してみて下さいね。 夜空は1年で360度一回りしますので、大体1日1度ずつ西にずれますので、 6月頃ですと7月7日同時刻より何日前かで上の図より角度を東にずらして見て下さいね。

もっと低い位置にあると思います。

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