24時間の起源

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 私も詳しくは調べていないのですが、1日24時間の起源の概略です。
●古代バニロニア
 世界初の都市国家を築いた古代バニロニアで、確か時間区分のような話があったと思いましたが、 その資料がチョット見つかりませんでした。

 次の項目にかかわる資料ですが、古代バビロニアで天の中でも太陽の通り道(黄道)と重なる星座が 12あるのは古代バビロニアの産物です。

さそり座やおとめ座などという黄道十二星座ですね。

●古代ギリシア
 この古代バビロニア起源の黄道十二星座が、古代ギリシア経由でエジプトに入ったと言われ ているようです。
●古代エジプト
古代エジプトでは黄道の星座を12ではなく36にして区分しておりました。 36星座*10日で360+補正5日で365日の太陽暦を持っていました。

 当時正確に日にちを数えるため星座が夜になって昇ってくる時間を表した 「星時計(表)」を使っていたようです。これを使えば正確な夜の時間を知る事が出来ます。 紀元前2400年頃には既にあった証拠があるそうです。

 古代エジプトでは、この星時計用いて夜の時間を計測しておりました。 星座を使った時計なので、時間の計算は「夜」にだけ行われたわけです。 夕方星が見え始めた頃から翌日の明け方までの間です。

 夜が一番短いのは「夏至」になります。 短くなるので現在の時間で8時間ほどになります。1日の1/3ですね。 つまり36/3で12星座が過ぎていく事になります。 これが夜を12時間とする理由です。

●昼を12時間とした理由?
 昼を12時間にした理由は、良く調べられませんでした。

 丁度明け方の東の空でシリウスを観測して1年の長さを調整していたときが、 ちょうどこの夏至の頃にあたります。 私の推測では多分夜12としたので昼も単純に12区分したような気がします。

 補足としまして時間は夜と昼に分けられていたので、季節により時間が異なりました。 夏至と冬至とでは随分と時間が変わってしまいますね。 そこで、1日を平均して24分割する現在の時刻になったのが紀元前12世紀の頃であるそうです。


参考:天文考古学入門・桜井邦朋著・講談社現代新書

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