星座はなぜ必要なの

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星座の起源

●古代バビロニア
 星座は昔々の古代バビロニアで作られたと言われ、それが古代ギリシアに伝わり、 いくつかの改良を加えたものが現在採用されております。

 星は夜空に無造作にばらまかれたように見えますので、それを覚える事は不可能です。 そこで「明るく目立つ星」や「特徴あるかたまりや結びつきのある星」をつないだものが星座です。

 星座はいったん覚えてしまうとそのような形にしか見えなくなるのが不思議なぐらいです。 「あ!流星だ。」「どこどこ」「オリオン!」だけで何処を向けば良いか分かるようになり 便利なのですね。

もう少し見方を変えてみましょう。


星座は国

●星座は国?
 地図帳を見る時を想像して下さい。「アテネはどこかなぁ」っと地図を広げますと ギリシアにあるわけですね。このギリシアと言う国が、星空での星座区分だと考えれば良いのですね。 そうですね、例えば有名なオリオン座としましょうか。
●ではアテネは?
Ori  ではギリシア国の場所が分かりましたので、その都市のアテネはというのが 恒星の名前と言うことになりましょうか。ギリシアをオリオン座としましたので、 都市アテネはオリオン座のベテルギウスとしましょうか(^^)
●地中海?
 さてオリオン座のベテルギウスという位置が分かりました。 ギリシアのアテネが分かればあ〜地中海性気候だなとわかりますように、 オリオン座と仮定したのですから「冬は見えるが夏には見えない」という事がわかります。
●なぜ必要なの
 ギリシアという国が分かれば地球上の大まかな場所がわかりますように、 星座が分かると星空のどの位置かが大まかに分かるのですね。
●地図帳
 星空にも地図帳があります。沢山の種類があります。又[東経・北緯]などの様に 「赤経・赤緯」と言う線もありますが難しくなりますので、又の機会にしましょう(^^;
●ちなみに
 オリオン座にはウルトラの国M78星雲がありますへ(^^へ)(へ^^)へ


星は東から西へ

●太陽と同じ
天球図  星空は地球が自転しているため太陽と同じく東から昇り西へ沈みます。 地球は1日約24時間で360度回転するのですから、1時間当たり約15度西へ動きます。

 この天球図では左側に回転し、その回転は約1時間で赤い線の1つ半分動く事になります。

●回転の軸は北極星
 地球の自転軸を伸ばしますと、こぐま座の北極星にほぼ突き当たります。 このため夜空はこの北極星を中心に回転しているように見えるのです。

 現在はこぐま座のα星が北極星ですたが、大昔はこと座のベガ星でした。 なぜ北極星が移動するかと言いますと地球の軸がコマの様に首振り運動をするからなのですね。 これを歳差運動と言います。



季節の星座

●地球の公転
 地球は太陽の周りを巡っています。そのため1日当たり約4分早く星座が巡ってきてしまいます。 そのため同じ時刻で段々と見える星座がずれて来るのです。
●オリオンとサソリ
 さて今少し説明を変えてみましょう。太陽を巡る地球から見て、太陽の見える方向は昼になり、 その反対の方向が夜になります。太陽のある方向に「さそり座」があるとほぼ反対側に 「オリオン座」があります。この状態が冬です。

 地球が太陽の周りを半周しました。太陽のある方向に「オリオン座」があるので昼間で見えない のですが、反対側の夜には「さそり座」があります。この状態が冬となります。

冬

●良い図が描けないのですが・・・
 上の図は12月15日頃の星図です。さそり座がわに太陽がありますのでこちらが昼。 左側のオリオン座のある方が夜になります。
夏
●上とは逆さま
 今度は6月15日頃の星図です。オリオン座の方に太陽がありますのでこちらが昼。 左側のオリオン座のある方が夜になります。

 (黄色い線が太陽の通り道で、赤い線が赤道です。)


参考文献

はじめての天文シリーズ「星座を見つける」 出雲晶子様著(DANDAN様)・立風書房

天文の基礎教室・土田喜直著・地人書館

星座・野尻抱影編・恒星社厚生閣他


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