傍聴記 2005/03/12
時として人は言い違い、聞き違い、見違いなどをやらかす。知らない人などに声をかけてばつが悪い思いをすることもある。
市議会を傍聴していると、議員等の言い違いにであうこともしばしばある。まぁ、大抵は事も無く済む類である。
しかし、その単純な間違いも連続したりすると、誤りではなく何か特別の意味を持たしたのかと、聴く方にも擬議が生じてくる。しかも、多分言い違い勘違いだろうと推測して正しい言葉の意味内容に変換して聴いている時、その本来は「正しい言葉であろうの発音」がなされ、ホッとしたのも束の間に、その正しいであろう言葉の発音が修正されたの如くになり、「本来は間違いであろうコトバの発音」がその後に大手を振って続けられるとき、聴く方は「あれっ?」となる。そこで次のようなメールを市長に送った。
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谷口 市長 殿
いつも市民の為にご活躍を頂き感謝いたしております。
さて、昨日(3月4日)議会を傍聴いたしておりましたら、ある議員への市長答弁の中で、「ダンコン」という言葉が幾たびも使われていました。一度だけだと思いますが、「ダンカイ」と言って、その後、また先の「ダンコン」に戻りました。
手元の広辞苑(第五版)を見ますと、ダンコンに中る語彙は「男根」、「断魂」、「弾痕」でございます。市長は自ら答弁内容を吟味されているとお聞きしました。私はこの事を直接伺い、なぜか感銘を受けました。当然と言えば当然のことなのですが、やはり、市政への思いを見ることが出来たからです。話を戻します。この「ダンコン」なる発音にはどのような文字(漢字)が、市長の手持ちの答弁書には記入されていたのでしょうか。
資料(書いたもの)が手元にないため、確認はできませんが、答弁の文脈からある程度は判断できます。ただ議会という公的機関での発言であり、正確を期すために、私は同日テープでの公文書公開請求書を出しました。私たちが公文書(書面)で確認できるのは遥かに先になりますので、このテープを何度か聴いて再確認を致しますが、もし、指摘が私の聞き違いであったなら、失礼の段をお許し願います。もし、隣席の助役や企画部長等に確認され、言い違えであったなら、本会議での訂正が必要かと存じます。
最後になりますが、開かれた市政は意思形成過程の説明責任をもって、そしてその担保である情報公開の拡充をもって遂行されることが、必須条件となります。
また貴職の対話による行政運営は、市民に明日への希望を持たすものであると共に、開かれた市政への補強となると考えます。
では今後ともよろしくお願い致します。
2005年3月5日
足立 巖
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ふと、若い頃に読んだフロイトの確か『精神分析入門講座』や『夢判断』で、人間の心理生活を、潜在意識下に抑圧された性欲衝動(リビドー)の働きの所為にしているのを思い出した。興味があることである。
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平成17年第1回(3月)尾張旭市議会定例会第4日(3月4日(金)市長答弁
第7日3月7日(月)の本会議上、「ダンコンの世代」は「団塊の世代」である、訂正がなされた。
本メールに対する回答は3月12日現在無い。届いていることは確認済み。
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