遠遊会ツアー(1996年6月8日)報告(後半)

記:永山透


  1. 文京区役所を出た後、春日通りから本郷通りの間にある本郷4丁目の界隈を散歩した。この界隈は戦災を逃れた地区で、現在でも古い町並み、入り組んだ複雑な道路、井戸、階段といった路地の小道具に満ちている。この町並は八王子、日野の丘陵地に多いような方形の区画と街路に満たされた新興住宅街とは異なった趣を示している。一行は狭い路地、階段、井戸をぐるぐる回りながら、この町並みを観察した。

    本郷4丁目、菊坂付近の家並み。

  2. さらに、本郷3丁目の交差点を過ぎ、湯島のおりがみ会館、神田明神を経由して秋葉原に達した。ここで、小島氏と一條氏はコンピュータ製品の買い物を行った。また、道家氏を除く3人は空腹を覚えたので牛丼を食した。予定では、その後隅田川の最上流にある岩淵水門を見学する予定であったが、時間的な制約を考慮し、代々木公園にて林産品フェアを手伝っている永島英太郎氏を訪ねることにした。

  3. まず、JR秋葉原駅より代々木駅を経由し、原宿駅で降車した。一行は代々木公園に入園した。休日の公園はくつろぐ人たちで満たされ、安堵の空気が流れている。林産品フェアの会場は代々木公園から徒歩10分弱のところにあり、一行は、森林開発公団の展示場で永島氏を見つけひやかした。林産品フェアではさまざまな展示が行われており、一行はそれぞれの興味に従い、展示を30分ほど楽しんだ。

  4. 林産フェアの会場をあとにして、徒歩にて小田急線の代々木八幡駅に達し、電車で新宿駅に到達し、新宿駅より、埼京線にて恵比寿駅まで達した。恵比寿駅より徒歩10分弱で恵比寿ガーデンプレイスに到達し、17時の約束時間を何とか守ることが出来た。

  5. 一行はここで夕方からの参加者を30分待った。夕方からの参加者は杉村直純、林産品フェアでの手伝いを終えた永島英太郎、永山透の妻子である堀内康江、永山瑞生の4名である。一行8名は恵比寿ガーデンプレイス地下にあるビアホールに向かった。

  6. ビアホールは大変混雑しており、30分弱行列の一部となり入場を待った。待っている途中、すぐそばにメニューのサンプルを並べたショウケースがあったが、女性の店員がやってきて、そのメニューの入れ替えを行っていた。彼女はショウケースのメニューを取り出すと、ショウケースの下部の引き出しを開けて、中に入っているメニュー模造品と取り替えた。手際よく行っていたが、まさか引き出しにメニュー模造品が隠れているものとは思わなかった。

    引き出しに収まっているメニューサンプル

  7. ビアホールは多数の客で賑わっており、中央に据えられたステージにはディキシーランドジャズの演奏も行われるなど非常に幸福感に満ちた会場であった。一行は料理をとり、一日の歩行の労をいやした。20時20分に会場を辞し、順次解散となった。(了)
懇親会の参加者(机を囲んで左より、堀内康江、永山透、一條剛、道家正則、小島一仁、杉村直純、永島英太郎、永山瑞生)

遠遊会ツアー(1996年6月8日)報告(前半)
1996年春の遠遊会ツアー報告(道家版)
遠遊会本頁
Update 8/27/96