| 生まれた水の行方-5 Written by 昼休 |
5章
最
最後の晩餐。
まさにそれだった。
一人で、晩餐だった。
最後だった。
自分の人生を 最高だと思い、晩餐をした。
最後の夕日を見た、あの川の、橋の上で。
そして、酒を 飲んだ。
信じられないくらい飲んだ。
飯を食べた。
コンビニの弁当だけど、信じられ ないくらい。
やっと苦悩から逃れられる。
僕はこれでよかった。
冷たい川の水に包ま れて、「人生」というものを思い出してみた。
やっぱり暗かった。
死ぬ直前まで暗 かった。
そして、死んだと思ったときに明るくなった。
「人生」というのがぼんやり と、頭の中で描かれた。
生まれた水の行方、見つけることは出来なかった。