Last Piece     Written by Emurus

君が最後の言葉を残し去った後
胸の奥を黒い雲が覆いつくした
やがて地を打ち付けるように雨が降り
僕はその音に耳を奪われてしまった
指先からだんだん感覚が去ってゆき
気がつけば眼を夜に向けたまま人形になっていた

今まで僕たちが歩んできた道には
まだ少し温もりが残っている穴がぽっかり開いて
まるで1ピース足りないパズルのようだ
きっとそこから静かに崩れ散らばってゆくのだろう

ここから数km先
君は今どうしているのだろう
泣いているのか
怒っているのか
笑っているのか
いずれにしろ 変わらない

消え失せたあのピースだけは
もう取り戻せないのだから