Matrox G400でのフレームバッファの設定


 フレームバッファを使えるようにしておくと、ブート時にLinuxのマスコットのペンギン(Tux君)が出迎えてくれたり、コンソール画面の解像度を上げることができたりしてちょっと便利になる。
 フレームバッファの機能は、Kernel2.2から組み込まれたものなので、Kernelの設定さえしてやれば使えるようになる。

 具体的に設定する個所は、Console Driversセクションの、
CONFIG_VGA_CONSOLE (VGA Text Console)
CONFIG_VIDEO_SELECT (Video mode selection support)
CONFIG_FB (Support for frame buffer devices)
と、この場合Matrox G400なので、
CONFIG_FB_MATROX (Matrox acceleration)
を"y"にすればよい。
 ちなみに、他のカードの場合、
ATIのカードでなければ、CONFIG_FB_VESA (VESA VGA graphics console)
AITのカードなら、CONFIG_FB_ATY (ATI Mach64 display support)
を選ぶ。

 Matrox accelerationを"y"にすると、どのカードかを選べるようになるので、G400の場合は、"G100/G200 support"を"y"にする。へルプにもドキュメントにもG400で使えるとは書いていないが、これでちゃんと動いているので問題ないだろう。(^^;

 あとは、この設定でKernelをリコンパイルすれば、準備は完了。

 実際のコンソールの解像度は、ブート時にパラメータとして指定するのだが、指定の仕方は、
boot: linux video=matrox:vesa:0x118
とやる。ここで、linuxは起動ラベル。
一番最後の16進数の数値が解像度と色数を指定しているのだが、Matroxのフレームバッファの場合、以下のようになる。

bpp 640x400 640x480 768x576 800x600 960x720
4 0x12 0x102
8 0x100 0x101 0x180 0x103 0x188
15 0x110 0x181 0x113 0x189
16 0x111 0x182 0x114 0x18A
24 0x1B2 0x184 0x1B5 0x18C
32 0x112 0x183 0x115 0x18B

bpp 1024x768 1152x864 1280x1024 1408x1056 1600x1200
4 0x104 0x106
8 0x105 0x190 0x107 0x198 0x11C
15 0x116 0x191 0x119 0x199 0x11D
16 0x117 0x192 0x11A 0x19A 0x11E
24 0x1B8 0x194 0x1BB 0x19C 0x1BF
32 0x118 0x193 0x11B 0x19B

 lilo等を使う場合は、appendの部分にこの設定をかいておけばよいのだが、liloは数字を全て10進数として解釈するので、10進数に変換しておかなくてはいけないので注意。

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