2007年11月17日(土)
第55回静岡県PTA大会(浜松市アクトシティ)


 第55回静岡県PTA大会に参加しましたので、簡単に内容を報告します。
     ※「PTAしずおか」による活動報告はこちら

1.大会スローガン
  「優しくたくましい子どもを育てるPTA活動の推進」

2.大会宣言
  一.やらまいか!子どもの心に関心を持とう!
  一.やらまいか!子どもの教育環境に関心を持とう!
  一.やらまいか!子どもの安全に関心を持とう!
  一.やらまいか!子どもの未来に関心を持とう!

3.来賓あいさつ
@県教育長 遠藤亮平様

  PTAとは、保護者と教師が対等の立場に立って、子どもたちの幸せを話し合う場でなければならない。
  子どもたちの生活環境がますます悪化しており、10年前と比較した例をあげます。

  保健室利用実態については、病気・怪我の利用から、家庭・友人・いじめ等の心の病による利用が急増しています。

     1996年 2006年
保健室利用実態 小学校 8% 41%
中学校 18% 47%
高校 14% 44%
自分の欲しいもの 時間 26% 36%
増やしたい時間   友人と過ごす 睡眠

A浜松市長 鈴木康友様
  

  ある学校で、給食の時間に『いただきます』を言っていたことに保護者から「給食費を払っているのに『いただきます』はおかしい。」とクレームがつき、『いただきます』を言わなくなった学校があります。本来の『いただきます』の意味を理解していないのではないでしょうか。『いただきます』とは、植物・動物の大切な命を『いただく』事に感謝する言葉ではないかと思います。

5.「ごはんだよ全員集合〜!の日」 県P連会長 鈴木茂之様
  遠藤教育長・鈴木市長とも同様のお話がありましたが、教育の原点は家庭であり、その家庭の団欒は食事です。県P連初の試みとして『ごはんだよ全員集合〜!の日』を設定しました。
  11月23日〜11月29日の間、テレビを消し、家族そろってのごはんを食べてみましょう。
   「ごはんだよ全員集合〜!」連絡文書

6.記念講演:大島 彰様 (盲目の電子オルガン奏者
  演題:やればできる

 プロフィール:
 ・1946年群馬県富岡市に生まれる。 
 ・1歳の頃、高熱により盲目となる。
 ・親より与えられたオルガンに触れることで音楽に目覚める。
 ・母が6歳の誕生日に「今日はお空が青く、山のもみじが赤や黄色でとてもきれい」と言い、盲目であることを明確に認識する。
 ・15歳の時、音楽の教師を目指すも、健常者で無ければ高校・大学進学が出来ないことを知り、夢を絶たれる。
 ・音楽教師にはなれなかったが、音楽家として活躍の場を見出す。
 ・33歳で100時間オルガン連続演奏を成功させ、ギネス記録更新。
 ・以後プロのオルガン奏者として活躍。


 講演要旨:
 「幼い頃、盲目であることがわかり、悔しさのあまり母に反発し、一緒に泣き続けたこともあったが、母の方がつらいのだと気づき、もう泣かないと心に誓った。
 私は親より与えられたオルガンに触れることによって音楽に目覚めた。幼少期、母は多くの愛情を私に注いでくれた。また、亡くなった祖父が夢に現れたことがきっかけとなり、音楽の道を選ぶことを決心した。その後、紆余曲折はあったが、夢をあきらめずに努力した結果、プロの音楽家となることができた。
 私がそうであったように、子どもにとって一番大切なものは、「父・母の無償の愛」であると思う。(これをビタミン愛と呼ぶそうです)

   ・親は、子どもの無償の愛を与え(求めない・期待しない)、あるがままの子どもを育てよう。
   ・親は、夢の持てる子、夢に向かって走れる子を育てよう。
   ・親は、子どもをじっと見守ろう。信じてあげよう。 」

 講演は演奏の合間にトークを挟む形で行われ、みごとな演奏と感動的トークを聞くことができました。ハンデキャップがあるにも関わらず、健常者以上の成功を掴むことができたのは、肉親の無償の愛に恵まれたことによるものが大きいと思われます。自分の子供への接し方は問題ないだろうか?再考するきっかけとなった講演でした。

 大島さんに関する情報はWEB上でも見ることができます。下記リンクも参照してみて下さい。

大島さんに関するリンク
 大島彰音楽事務所
 大島彰さんのコンサート
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 魔法の言葉