技のてんから
技のてんから
うっとうと茂る笹竹。
その先に川がある。
笹竹が川面をなめてる。
人の姿は笹の中。
竿だけがたより。
2m幅になった川の盛り上がりに勝負。
笹竹の中からラインを空中に送り出す。
毛針は真綿のように水面に着陸。
50cmを流れ、ためらいなくヤマメが
水中にくわえ運ぶ。
斜め上流にあわせ、笹竹を越えた頭上に魚を
飛ばす。
さよならヤマメさん、後であおうね。
よもやヤマメも箇々を攻めるとは思うまい。
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