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駒木根　広史（こまきね　ひろし）　　　　　
秋田市生まれ、東北および千葉、東京に暮らす。　　　　　　
現在、神奈川県横浜市在住　　　　　　　　　　　　　　　　　　
生年月日：　１９６４年１月１４日生まれ　、ＲＨ－Ｏ型　
趣　味　：　釣り、キャンプ、ＰＣ（自宅ＭＡＣ、ＷＩＮ）、
　　　　カメラ、デジタルもの、分解、組み立て、バイクなど　
家　族　：　妻、長女（Ｈ５．１２生）、二女（Ｈ８．３生）　　
仕　事　：　ＳＥ　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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　釣りに溺れた人たちへ

　てんからのホームページを作ったあと、どっぷり疲れた。
なにか意味があったのかなと。
よくよくてんからを研究するなんてことは、やっていない。
すべては経験、手探りで覚えたもの。
　とやかくと、ホームページで展開したが、理屈をこねるのは
つまらない。
やってみて、釣れたことが楽しければスタイルなんてどうでも
いい。
いろんなテンカラがあっていい。
自分の好みで仕立てればいい。
魚を愛するも、食するも、自然を愛するも、好みでいい。

　自分の釣りが、色々と装飾されて行くのが情けない。
道具だとか、装備だとか、釣り方だとか。
自分の釣りの楽しみ方を忘れたら、回りの流行に流されたら、
そこは、もう言葉の世界で遊んでいるだけで楽しさを見失って
いる。

　こどもの頃、玉浮きで鮒を釣って楽しかったことを覚えています。
こどもの頃なんて、リリースだとか、自然破壊だとか何も考えず
行動している。
あの頃何が楽しかったか？
釣れた事を自慢したり、見せびらかしたり、それが楽しかったかな。
　世間の大人になってからは我慢か？
魚を保護するぞ。自然を大事にするぞ。釣るまでの経過を大事にするぞ。
それで釣れたら、なお自己満足するぞ。
　後世のために、自然をを残そうなんてのは、大人の考えで、
その時代に生きる子どもには、それなりの別の楽しみが生まれている。
もともとあった自然を無くしてしまう罪を反省し、そんな気持ちが
生まれてくることはある。
　あー、またティッシュを使ってしまった。ナイロン製品を買ってしまった。
木がなくなる。石油が煙をだす。
こんな気持ちを少しは持ちながら生活している。
自然派に溺れたあなた、少しは思っているんだよね。

　話が飛びすぎた。
あちこちに、釣りの技術話がのっている。
研究したがりだなー。
その追求も楽しいけど。
釣りに出かけた実績には及ばない。
釣れる実績にあらわれるかも知れないって？
そうだなー、それは自慢できることにつながるか。
でも、この技術があったから釣れたんだといって喜ぶ人は
だれだろう。同類か。
沢山釣れたんだよ。って言うのは万人が興味ひくな。
　魚が釣れたことを喜ぶのが基本。
　この次に出てくるのは、魚はどうした？
逃がしてやったよ。で意識は遠のいていく。
うまかったよ。で羨望されるだろうな。
　釣れるワクワク感、かかった緊張感、釣れた優越感、食欲、
これらが満たされることが楽しさだと思う。

　釣り服の機能化。
ベストは機能的なポケットが一杯。
ごてごてしていやだ。
できればポケットなんていらない、シンプルなほうがいい。
あれだこれだ持ちたがる。
　沢山のルアー、フライ、ライン、ドレッシング、水温系、
はさみ、ナイフ、ライター、グリス、糸巻き、カメラ．．．。
どれも、なにかの場面では活躍するのはわかるが、
フィッシャーマンだーっていうのが面倒くさい。
自分もそうなってしまった。
むかしはチノパンにポロシャツ、これで川にジャブジャブ。
そのまま、町着でも変わらない。
何気なく川に行って、釣って帰ってくる。
　今となってはベストは便利だと思うが、使い方が悪い。
ポケットがあるぶん、いらない物を詰めてしまう。
釣っているうちに散らかってしまう。だめだな。
めんどくさい釣りが嫌いなのに、面倒だらけになってる。
最近ではルアーの方がシンプル化が進んだ。
一番面倒が少なくなったのは竿の長さを短くしたこと。
５ｆｔから１ｍまでにした。
ルアーの個数、種類にはまだ悩む。
いまでは、てんからより装備が軽装かもしれない。
楽しさではてんからが好き。
単純に釣れる魚の大きさといったらルアーになるかもしれない。

　下手な仕掛けでも釣れることもあるし、無造作な釣り方でも
釣れることがある。
ビギナーズラックという言葉を玄人が素人に使う場合は、はなはだ
おかしい。玄人でも読み切れるわけがない。

　きわめて安定した釣りができるようになった頃、その釣り方は
つまらなくなる。
そのころ、釣り以外の情景で満足していることが多い。
釣れた事より、その景色に存在したことが良くなる。

　あー疲れてきた。
川面でも眺めたい気持ちだ。
竿を持たずに。
ホームページから家出しよう。