SETI@Homeについて

last updated: 2000/07/20

szの最近はまっているものに SETI@Homeがあります。

これは、地球外知的生命が発している可能性のある電波を コンピュータの空いている時間を使って受信した電波の解析を行おうという プロジェクトです。

実際にこのプロジェクトの成果があがるかどうかついては、szもそれほど 楽観的な見方をしている訳ではありません。恐らく、何の成果もあがらない 可能性が高いとも思っています。異星から発せられている電波の性質が必ず しも地球上でありふれた性質とは言えないですし。でも、まったく可能性が 無い訳じゃない。これは、結構知的好奇心をそそるテーマだと思うし、コン ピュータの空いている時間を使うのだからあまり(電気代・電話代など掛か りますが)コストが掛からない上にわくわくする結果が得られるかもしれな い。

そこで、SETI@Homeで提供している情報をいろいろ調べているうちに背筋 の寒くなるような統計に気づいてしまいました。もちろん、szは、統計の専門家ではありません。以下はとても素朴な考えです。

SETI@Homeの統計情報から 国別の情報を見てみると、日本のランキングは、第5位(2000/07/14現在) となっていて、なんとなくこんなものかなという気がします。 しかし、参加ユーザ数を見て みると6位なのである。 人口比率別のランキングを見ると日本は、75位。

GDP等を考えても異常である。もちろん、統計上の間違いの可能性も考えられる。

このようなプロジェクトには、学生の比率が高いことが想像できるが、日本では、 学生の参加が他国よりも少ないのかもしれないが、全体的に科学に対する興味の低さ がこのような結果に表れているのだろう。一般にプロジェクトが知られていないとい う可能性も結局のところ科学に対する興味の無さ故だろうし。

技術立国などと偉そうに言える状況では無いでしょう。

サミット参加国(日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、ロシア)中、ロシアを除いた中では最下位というのは、どうしたことだろうか。しかし、これらの国の顔ぶれをみると最下位というのも納得出来なくはない数字なのかもしれないという気がしてくる。

はっきり言ってしまおう。日本人は、バカである。科学的なものの考え方を理解できない国民になってしまったのだ。近年の大学の進学率や各学部の受験率等の情報を聞いた限りでは、科学を軽視し自分とは関係ないものとする教育・育て方が蔓延した結果としか思えない。

やれやれ、この先日本はどうなってしまうのか。
あまりに内向きの興味しか無い という寒い結果のように思えるのは、気のせいだろうか。

以上

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