POP MUSIC FOR SINGLE LIFE

(Mercury 314 553 501-2)

DUSTY

SPRINGFIELD

「SOME OF YOUR

LOVIN'」('65)

~『ANTHOROGY』


 今朝、二日酔いの中、いつもの様に中央線に乗って通勤、車内でこれまたいつもの様に、朝日の朝刊を3面記事から読んでいると、信じられない記事が、、。英国女性ポップス歌手・ダスティー・スプリングフィールドの訃報、、、。乳癌が死因との事だ。まだ59歳。余りにも若すぎる死、、、。

 60年代初めからスプリングフィールズの一員として歌手デビュー、その後ソロとして「I ONLY WANT TO BE WITH YOU」、「SOME OF YOUR LOVIN'」、「YOU DON'T HAVE TO SAY YOU LOVE ME(この胸のときめきを)」などのヒットを飛ばした。その一方で、68年にはメンフィスへ赴きジェリー・ウェクスラー、トム・ダウド、アリフ・マーディンという超豪華プロデューサー陣のもと、名盤の誉れ高い『DUSTY IN MEMPHIS』を発表。また70年には、ギャンブル&ハフのフィラデルフィア、シグマスタジオでフィリーソウル黎明期に『A BRAND NEW ME』を製作。決して自らの才能に溺れることなく、同じ枠の中に留まらず、常に新しいことに挑戦する人でもあった。

 私はこの人の歌をここ2、3年前から聴き始めたのですが、兎に角その歌唱力に驚かされ、また、非常にソウルフルかつ気品の溢れる歌い方にすっかり虜になっていました。客観的に見ても人気、実力共に第2次大戦後、最高の英国女性ポップ歌手ではないかと思うのですが。

 この人が歌うとどんな曲も滲みてくるのですが、キャロル・キングの曲は特に曲の哀感を見事に表現しいて、「SOME OF YOUR LOVIN'」等は我が心のベスト10には入る滲みる曲です。

 まだまだ、この人については今後も色々書いてみたいと思ってますが。本当に惜しい。合掌。 

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