POP MUSIC FOR SINGLE LIFE

(REPRISE 2-6459)

Randy

Newman

『Live』

('71)


 前回、キャロル・キングのピアノの弾き語りのライブ盤についてあれやこれやと書きましたが、ピアノ弾き語りのライブ盤というと、まず思い浮かべるのは、このランディー・ニューマンの盤です。

 ピアノで美しいメロディーを奏でる、その伴奏に彼の独特のだみ声が乗っている、という他に経験できない世界で、ハマると癖になります。シンプルと言えばこれほどシンプルなものもないのですが、特に不満を感じる事はありません。

 ところで今月のレコード・コレクターズ誌はランディー・ニューマンの特集記事が掲載されていて、佐野ひろし氏のこのアルバムの解説によると(p56)、元々この盤はプロモ盤であったとのこと。そう言われてみれば、確かに入念に作られた感じはなく、この位の事朝飯前と言わんばかりにさらりと、演奏されている印象があります。が、キャロル・キングのライブ盤同様、楽屋裏を覗いている様な印象は全然なく、そんな余計なことを考えさせず十分娯楽作品として、楽しめます。

 このライブ盤を聴きながら、お酒をチビチビ飲むというのも中々よいものかも知れません。より一層滲みてくるかも。が、飲んで帰宅した際に(酔っぱらた後に)このアルバム聴いて、彼のだみ声(失礼)に目が回ってきて悪酔いしてしまった経験があります。御注意!!

POP MUSIC 〜INDEXに戻る

トップへ戻る