インストール後の作業 (1998/5/18更新)

インストール直後は、シングルユーザモードとして動作していて、次のプロンプトが出ているはずです。
Enter pathname or shell or return for sh:(注1)
こうして、シングルユーザモードシェルに入り、マルチユーザモードで起動するように設定します。
作業は、次の通りです。
  1. /を読み書きできるようにする。
    # mount -u /
    または
    # mount -a
  2. /etc/rc.confのrc_configuredの定義を変更する
    次のようにします。
    rc_configured=YES
    (「BSD/Mac68k Booter」のOptionsメニューのBooting....のSingle Userをチェックして起動すると、この設定に関わらずシングルユーザモードで起動する)
  3. シングルユーザモードシェルから抜ける
    exitコマンドまたはcontrol+Dで抜けます。
    これでマルチユーザモードになり、しばらくするとloginプロンプトが出ます。
  4. rootでloginする
    システムのインストール直後使えるユーザはrootしかありませんので、ユーザの追加などの設定を行います。

各種設定

その他のインストールについて

  1. 非標準ソフトウェアをインストールする
    これは、人によってさまざまですね。
    自分の場合、何よりも先に追加するのは、やはりshell類です。
    非標準のものは、/usr/local以下に置いておくのが、一般的でしょう。
  2. Xをインストールした
    1. $PATHに/usr/X11R6/binを追加する。
    2. /etc/ld.so.confに/usr/X11R6/libを追加する。
      (元々このファイルはないので、作成する事)
      追加後、ldconfigを実行しておく。
      なお、現在有効なシェアド・ライブラリの確認は、ldconfig -rで行う。
  3. Packageをインストールした
    コマンドの場合、/usr/pkg/binにインストールするものもあるので、これにPATHを通す。
    ライブラリの場合、/usr/pkg/libにインストールするものもあるので、これを/etc/ld.so.confに追加する。 追加後、ldconfigを実行しておく。
    manデータの場合だけ、元々manpathの登録はされているのでなにもしないでもよい。 ちなみに、これは/etc/man.confにある。


注1:シングルユーザモードプロンプト
このプロンプトは、「パス名かシェルを入力する、もしくはshを起動する為にreturnキーを押す」という意味ですね。(って、まるっきりの直訳ですね。)
つまり、returnキーだけを押すとsh(Bourne Shell)が起動します。 他のシェルを使いたい場合は、そのパス名を入力します。この時点で使える他のシェルのパス名は、/bin/csh, /bin/ksh(注2) です。
意味がよく判らない場合、returnキーだけ押しましょう。(シングルユーザモードシェルに入る。)

注2:ksh(Korn Shell)
kshは、AT&TのDavid Korn氏作でBourne ShellのスーパーセットでPOSIX準拠のシェルです。商用UNIX(特にSystemV系)では、標準で含まれているようです。このkshは商用プロダクトです。
NetBSDに含まれているkshは、pd-ksh(Public Domain Korn Shell)と呼ばれるもので、AT&T純正のkshとは、ほぼコンパチです。


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