トレロカモミロとは    

トレロカモミロとは私の永遠の恋人でございます
まず歌詞をご覧あれ。
   

トレロカモミロ
     
作詞:F・マレスカ
訳詞:阪田寛
作曲:M・パガーノ
編曲:越部信義
NHK楽譜:第11集
水星社楽譜:第14集



▲ランララランララ ランララランラン
ランララランララ ランララランラン
ランララランララ ランララランランラン
オレ!

牛は黒牛 すごい鼻息
五人がかりで 連れてきたが オレ!
牛と戦う 男はどこだ
お客はどなる 早く出て来い
オレオレオレ!

◆その名たかき トレロ カモミロ
男の中の 男だけど
トレロ カモミロ とてもねぼすけ
戦いよりも ひるねが好き

▲ 繰り返し


トレロ カモミロ あくびしながら
闘牛場へ 出てはきたが オレ!
牛に背をむけ ごろりねそべり
それじゃみなさん おやすみなさい
オレオレオレ!
    
◆くり返し
    
▲くり返し 


牛はカンカン  角をふり立て
カモミロめがけ 突いてきたが オレ!
片手でちょいと 牛をころがし
これは素敵な 黒いベッド
オレオレオレ!
◆くり返し
    
▲くり返し
    
オレ オレオレオレ!

「トレロ」とは闘牛士のことです。そして、「カモミロ」
というのが彼の本名かどうかは分かりませんが、彼の名前であるということです。

このカモミロ青年の何が凄いかって、自分の才能に
ここぞとばかりに執着していないところなんです。

彼は、闘牛士として、確たる才能、実力に長けた人間だと言うことができます。
・・・なぜならば、鼻息も荒い戦う気満々の牛を相手に、背を向け

「おやすみなさい」

逆上してさらに興奮してる牛に対して、片手で応戦、
さらに
牛をベッドに寝るという始末。

そこまで簡単に闘牛をあしらえるのだから
もっとかっこつけたっていいはずなのに、当の本人は全く我関せず。
 昼寝をする場所を常に探してるというわけです。


歌詞には全く出てこないので、これは完璧に推測ですが
どなっているお客も、カモミロのこういう部分を
こよなく愛しているのではないかと思うのです。

「戦うなんてめんどい、それより寝たい」

と、ぼやくカモミロ青年が、そう言いながらもいざ戦うとなると
華麗に勝ってしまう。

お客さんは文句をいいつつも、ついつい横目でチラチラと、トレロカモミロの
そのあまりにも華麗な戦いぶりを見てしまうわけです。

その内に、今までチラ見してたお客も、本気になって
彼を見に来るようになり、いつしか大人気に。

 ここまで大人気になってしまっては 闘牛場のスタッフも
カモミロ青年を使わないわけにはいかない。
 
「不真面目だからあいつはあんまり使いたくないんだが・・・」

 なんて文句をたれつつ、カモミロ青年より人気のある闘牛士もいないので
「眠い」と言うカモミロ青年をなだめつつ、闘牛場へ向かわせる。

いつしか

トレロカモミロを中心に
世界が回ってしまっている

のです。

ここで注目すべき点は
「本人はそんな気は全くない」
というところです。


ここからは見解とは少し変わりますが、
私が彼、トレロカモミロに初めて出会ったのは幼稚園の時。
NHK「みんなのうた」で、お目にかかりました。
そのときは何とも思わず、「なんてうらやましい奴だろう」と、思うだけでした。

でも、ずーっと忘れませんでした。それは、北風小僧の寒太郎、
メトロポリタンミュージアムのような、インパクトを持って私に呼びかけてきたのです。

それから、いつしかトレロカモミロは、私の中で
「絶対的な理想」の青年として、十何年間、君臨していきました。

私はマンガや、小説などを読むと、必ず好きになるキャラクターが、
ことごとくトレロカモミロそっくりの性質を持っていたので
私はいつも「トレロカモミロ的」と、表現しています。

どんなキャラかというと、
 「あることに関して尋常ならざる才能がある
にも関わらず、本人は別のことに夢中で
でも周りが才能の方を使わせたがる
のでちょっとうんざりしてる
でもやるときゃやる奴」


・・・・うーん・・・ものすごい長い説明になってしまいましたが
これが私のトレロカモミロへの想いなのです。

皆さんも良かったら「トレロカモミロ的」な人を捜してみてください。
そして、見つかったら私に
教えてください(笑)

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