「銀河英雄伝説ってなに?」って人に送る・・・・

初めての銀河英雄伝説
(原作者 田中芳樹 徳間書店)


著 古歌平 司



銀河英雄伝説と聞いて、皆さんはどんなことを想像するでしょうか。

壮大
で、荘厳で、華麗な、そんなイメージがあるのではないでしょうか。

銀河英雄伝説とはまさにんな単語を絵に描いたような物語です。

ここでは、


「銀河英雄伝説?聞いたこともないよ」

という方や、

「銀河英雄伝説を知りたい」


と、ちょっとでも思って下さっている人のために、
古歌平司が一肌脱ぎ、
拙いけど、簡単な
銀河英雄伝説講座をさせていただきます。



「銀河英雄伝説」という作品

さて、この「銀河英雄伝説」
はじめはSF小説として世の中に誕生しましたが、
漫画、アニメと、次々作品化され、
10年たった今でも、今でも根強いファンが多くいるベストセラー作品です。


1982年より


小説
全十巻(外伝全4巻)、

マンガ(道原 かつみ作)10巻(「黄金の翼」全一巻)、

ビデオアニメ本伝28巻(外伝?巻)となっています。



大まかな内容

この話は一見したところ、
歴史小説のような作風をしています。

銀英伝の世界は
西暦2801年を宇宙歴1年
と定め、人類は地球を離れ、宇宙へと進出していきます。

序章「銀河系史概略」から始まり、フィクション小説とは思えないほど、
細密に、精密に銀河の歴史が描かれていきます。

そして序章で、銀河の歴史の大まかな流れを終えると、とうとう本編が始まります。


時は
宇宙歴784年・・・・宇宙は主に3つの勢力に分かれていました。

一つは
専制政治国家・銀河帝国

もうひとつはそれと敵対する
民主国家・自由惑星同盟

そして、その二つの中間で、対等な関係を保つ
貿易国家・フェザーン自治領・・・・

そのとき、銀河帝国(以下帝国軍)と自由惑星同盟(以下同盟軍)は勢力を二分して、
戦争を行っていました。

(ここで、フェザーンは戦争には経済的な面からしか参加していません)



二人の天才

ここに
2人の天才的軍人が登場します。

それが、「銀河英雄伝説」の主人公となる2人なのです。

1人は帝国軍に属する


ラインハルト・フォン・ローエングラム(以下ラインハルト)

もう一人は同盟軍に属する


ヤン・ウェンリー(以下ヤン)

主人公といえば一人だろう。と思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、
銀英の世界では2人存在します。

どちらが脇役だ、と言うことはできないのです。

2人主人公がいて、2人の人生を同じぐらいに深く観察できることに
この作品の面白さがあるといっても良いのです。


ラインハルト・フォン・ローエングラムとは

ラインハルト
は貴族とは名ばかりの貧しい家柄に生まれ、
やや癖のある金髪を持つ
美しい少年であり、
誰もがその容貌をの素晴らしさを認めるのです。

父親、姉とともに慎ましく楽しく暮らしていましたが、
彼が10歳の年の頃、皇帝フリードリヒ4世に、最愛の姉をなかば強制的に
寵姫とされてしまいます。

父親は帝国から契約金を受け取っており、
「父が金で、姉を売った」ことに失望するラインハルト。

そこからラインハルトの運命は大きく変わっていくのです。

彼は姉を奪われた事に対して、銀河帝国に、復讐を誓います。

親友と共に15歳の時、近衛師団少尉となり、

「皇妃の弟ということを笠に着てのし上がった・・・」

と、批判されながらも、着実に、次々と、武勲をたて、
20歳になるころには、帝国軍上級大将に任ぜられ、
またさらに、地位を上げていくことになります。

確かに、全く皇妃の弟であるということが関係しなかったとは言えませんが、
彼はそれ以上に天才的な用兵家でした。

偏見には実力を持って答えたのです。

「力が欲しい、誰の命令も聞かなくてすむ姉上を守れるくらいの力が・・・」

と、常に彼はそのことを考えて生きていく事になりますます。

すべては最悪の専制政治を破壊するために・・・。



ヤン・ウェンリーとは

一方
ヤンはというと、人生の内容も、性格も、戦い方も、
まったくラインハルトより反対の性質を持っています。

年齢的にはラインハルトより9歳年上です
容姿はとりわけ美丈夫というわけでもなく、かといって醜いわけでもなく

「見る人が見れば、ハンサムに見えなくもない」

と、評されています。

宇宙歴767年、彼は自由惑星同盟の一般の家庭に生まれました。
 20で軍籍に入ることになるのですが、
彼は、もともと、軍人になりたかったワケじゃなく、
歴史家志望でした。

いくつかの不運
(彼にとっては不運でしかなかっただろう。
彼のおかげで戦力が著しく上がった同盟軍にとっては幸運であったにしても)
が彼を、軍属にしたのです。
 
彼は常に自分の軍人という職業や、戦争に対しての反感を持っており、

「やめたい」

と、常に周囲にもらしていました。
しかし、その本人の希望とは裏腹に、彼は戦争の天才だったのです。

ヤンは戦争に駆り出されるたびに、
その歴史的な観点からもって、天才的な用兵を行い、大きな武勲を次々とたて、
同盟軍に無くてはならない存在となってしまうのです。

戦争を嫌うヤンが戦争の英雄・・・

「矛盾の人」

と呼ばれるゆえんです。


この二人の「英雄」を取り巻く人間模様を通して、
壮大で、ドラマチックな物語を見事に表現しています。

それが、「銀河英雄伝説」なのです。

これ以上書いてしまうと、これから読もうと思ってる方には
ネタバレになってしまうので、ここまでにしたいと思います。

これを読んで、「銀河英雄伝説」にすこしでも興味を持って頂ければ
嬉しく思いますにゃあ♪(あ、まじめに書いていたから気が抜けた)

いやあ、やってみたかったんですよ、こういうの。
イラスト一段落したので書いてみました。
感想聞かせてもらえれば幸いでしゅ



銀英伝講座PART2に続く・・・・執筆中ですじょ
(こちらはネタバレ内容も入るかと思うので、読んで、または見てからお越し下さいな♪)

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