'96.5.29 '06.10.10改訂 '16.9.12追記
'90年代にアシッドジャズがはやったとき、これはいいな、どういう音楽なのかなと思って、当時一般に普及し始めたインターネットを使って調べようとしたのですが、日本語の情報は全くありませんでした。英語で調べてみると、ヨーロッパのアシッドジャズファンたちの議論をまとめたサイトAcid Jazz Server にたどり着きました。その内容が面白かったので、メールで許可をもらい、記事を翻訳して紹介することにしました。
今になって思うのは、アシッドジャズというのは'90年代における'70年代ファンクのリバイバルだったのだろうということです。Acid Jazz Serverの記事にアシッドジャズの定義がいろいろ書いてありますが、ファンクのことだと思って読んでもだいたい当てはまってます(ベースのスラップの有無は大きな違いですが)。そもそも最初のところで「ファンキー、ファンキー」言ってるし。'90年代にアシッドジャズを聴いたときには、僕はファンクをよく知らなかったので、気付きませんでした。
しかし、ファンクと別にアシッドジャズという言葉は今でも使われています。じゃあ、アシッドジャズとファンクはどう違うんでしょうか。それは'70年代ファンクは黒人音楽だけど、アシッドジャズのプレイヤーは人種を問わないということだと思います。つまりファンクが世界に広がろうとした瞬間を切り取ったものがアシッドジャズだといえるかもしれません。