99/06/01 (火)
ＡＭ２：３０
破水から６時間、キャンディーに陣痛が来たようだ。
産箱のなかで時々力むようになってきた。
ＡＭ３：００
１匹目、２６０ｇ、レッド、♂の誕生
いきなりの逆子で出てくる途中で引っ掛かってしまい
なかなか出てこない。
はやく出さないと死んでしまうと思い、
赤ちゃんを必死に引っ張った。
でも力加減がわからない、半分泣きそうになりながら
キャンディーが力むのに合わせて必死に引っ張った。
少しずつだが出てくるのがわかる。
しばらくして赤ちゃんが全部姿を現した。
よっしゃぁ〜、はやくへその緒を糸で結ばなければ。と思ったのだがへその緒が３ｃｍ程度しか見えない。
まだ胎盤が出てきていないのだ。急いで胎盤を引っ張り出そうとしたのだが全く出てこない。
そのうち羊膜も破れてしまった。あせった私はなんとか３ｃｍ程度のへその緒に糸を結び
ハサミで切って赤ちゃんを取り上げた。急いでタオルで体をこすり、鼻につまっている水を吸い出した。
すると赤ちゃんが産声をあげた。「やった〜、生きている！」思わずガッツポーズをしてしまった。
一通り赤ちゃんの体を拭いてキャンディーの元に返した。
キャンディーはぺろぺろ赤ちゃんをなめてからお乳を与えようと赤ちゃんにお腹を寄せて行った。
ＡＭ４：３０
２匹目：２１０ｇ、Ｂ／Ｔ、♂の誕生
１匹目が産まれて１時間経過しても、次の陣痛が来ないようだ。心配しながら次の陣痛を待っていた。
しばらくするとキャンディーが再び力み始めた。
急いで１匹目の赤ちゃんを保温箱に移して２匹目の出産に備えた。力むこと数回で２匹目が出始めた。
また逆子である。(T_T)
今回も１匹目と同様に引っ張り出したがやっぱり胎盤が出てこなかった。
しかし２度目ということで落ち着いて対応できた。１匹目と同様の処置をしたところ元気な産声をあげた。
ＡＭ５：５０
３匹目：２１０ｇ、レッド、♀の誕生
３匹目も１時間以上たってからの出産となった。
この子は始めて頭から出てきた。そのためかキャンディーが数回力んだらするっと胎盤も一緒に出てきた。
へその緒を結ぶのも楽だったし、羊膜を取るのも楽に出来た。
全部、こんな感じだったら楽でいいのに・・・。
この子は待望の女の子だった。(*^-^*)
ＡＭ６：５０
４匹目：２１５ｇ、レッド、♂の誕生
いよいよ最後の子である。今回は１時間待つことなくキャンディーが力み始めた。
しばらくして赤ちゃんが出てきた。やっぱり逆子であった。(-_-;)
レントゲンを見たときに３匹が逆子だったので心配していたのだが・・・。
この子も１匹目、２匹目と同様に羊膜が破れ、胎盤が残ってしまった。
３回目ともなると自分でも余裕があるのがわかった。
手際良く処置をしてこの子も無事に産声を上げた。
４匹目が無事に産まれた所で、最初の３匹を産箱に戻した。
キャンディーはお腹を横に向けて４匹の赤ちゃんを乳首に導いて行った。
４匹そろってお乳を飲む姿を見ていると徹夜の疲れがどこかに飛んで行ってしまったような気がする。(笑)
キャンディー、よくがんばったね♪
