●●● 畳表(たたみおもて)のおはなし ●●●


畳表には、中国産 と日本産(国産)のものがあります。
また、着色されたもの と、無着色のものがあります。 (どうして着色するのでしょう?
さらに、最近は、 無染土の表なども見受けられます。 (染土とは?

また、畳表の折り方や模様によっても多くの種類があります。

当店では、国産の無着色表  以外は、ほとんど取り扱っていません。
それは、国産の無着色表  がもっとも安全で、品質がよいと思われるからです。

「中国産」とか「着色」とか聞くだけで、なにか問題ありげですが、
本当のところ、従来からある普通のものが一番良いようです。

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△△△ 中国産 △△△

中国産の畳表も、最近は生産技術が向上し、見た目にはほとんど国産と区別がつかないくらいまで 良くなってきました。ですが、野菜などと同じように、どんな農薬が使用されているかわからない ので不安です。そして中国産を使用されたお客さんから、最近よく指摘されているのが、 傷むのが以前より(つまり国産のものより)早いということです。すなわち、耐久性で劣る ということです。(そのかわり、安価に施工できます。)
その原因は、中国の栽培地の気候風土や運搬の方法など、いろいろ挙げられておりますが、 いずれにせよ、お客様のためには良くないと判断し、当店では特に指定のない限りは取り扱いません。





△△△ 着色されたもの △△△

畳表の原料は、い草 です。
い草を畳表に織り上げるには、まず刈り取ったい草を天然の染土で泥染め加工します。 染土でコーティングすることで、い草の品質を長く一定の状態に保つことができるからです。 こうすることにより、畳表の生産を一年中行うことができます。

十数年前、誰が考えついたのか、この染土に 着色剤 を混ぜて、より青くみえる畳表を生産する業者が現れました。 こうすると、質の悪い畳表でもよく見えるから不思議です。よく見えれば、高くも売れます。 あっという間に着色剤は広まってしまいました。

しかし、それはただのごまかしに過ぎません。またそれだけでなく、 着色剤そのものが人体に悪い影響を与えることが わかってきました。現在は、無着色の表が見直されて 着色された表は減ってきていますが、依然としてかなりの数出回っているのも 確かです。





○○○ 染土とは? ○○○


着色されたものの項でも述べましたが、い草を畳表に織り上げる前には、 い草を泥染め加工するのが一般的な方法です。ただ、この「泥」は生産するときは 大量のほこりとなり、また、畳をお客様に納めるときにも「拭き上げ」の作業が必要となるなど、 生産者にとっても消費者(畳店)にとっても ないにこしたことはないものです。
そこで、い草の保管や製織の技術を工夫して、「泥染めしない」い草で織った畳表を 生産される方がでてきました。この表を「無染土」の表と呼んでいます。 まだ、数は非常に少なく、あまり出回っていませんが、今後は増えてくるものと思われます。



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