音楽紀行(ベートーベン編)


 音楽紀行といっても大げさなものではないが、これを記すきっかけは近年私が行きたいと思っている場所は音楽の影響を受けているものが多いことに気がついたからである。例えば以前からレニングラード(今はサンクト・ペテルブルグ)に行ってみたいなぁ、と思っていたが、何でレニングラードなのか思い起こして見ると、別にエルミタージュ美術館に行きたいとかいうものではなく、単にチャイコフスキーが生前活躍した舞台だったりする。ソ連邦が崩壊してからは行きやすくなったのでいずれは行きたいと思っている。
 しかしやはりドイツのその歴史的文化的背景を抜きに音楽を語ることはできない。バッハ、ヘンデル、ベートーベンを始め、ブラームス、ワグナー、R. シュトラウスらを生んだ、そして数々の音楽の舞台となった国である。音楽の本を読むとドイツの都市の名前がたくさん出てくるので私はそれらに一種のあこがれを抱いていたものである。
 そういった意味でボンにあるベートーベンの生家はぜひとも行きたい場所の一つであった。95年の冬にドイツを訪れる機会があり、自由時間に足を運んだ。ところが残念なことに内部改装で閉鎖中、しかもおかしいことにその間内部の展示品をそっくり日本へもっていき渋谷で展示会を行っていたのだった!何とも皮肉な展開である(日本だったのが不幸中の幸い。後日、渋谷の展示会場へも行きましたよ)。
B-haus B-statue
改装中の生家と広場にあるベートーベンの像

 ベートーベンといえばほかにもウイーンにベートーベンの住んだ家が博物館になっているそうで、いずれはそこにも行って見たいと思っている。ウイーンは別名音楽の都とも言われ他の音楽家ゆかりの場所が目白押しと予想される。はるか昔にモーツァルトの生まれたザルツブルグに行ったことがあったが、当時はまだ中学生でそういう感覚がなかったことと、団体行動(学校旅行)でもあったのでモーツァルトに関する訪問はしていない。これもいずれ。

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