金融後進国 (97/12/25)
最近バタバタと金融機関が倒れていますが、影響はかなり大きいですね。私も山一の廃業で被害を被った一人ですが。でも実際例えばアメリカの銀行と日本の銀行では営業の姿勢が全く違います。CITIBANKはまず店舗の雰囲気からして違います。造りがホテルのフロントのようで、インフォーメーションカウンターに立ってる人は黒のマニキュアをした長身の女性でTVのMCのようです。相談の際は、ブース内のコンピュータ端末の置いてある机で行うのですが、情報のインプットはこの端末から行います。これは当然客にも見えるようになってて暗証番号の情報は自分でインプットするようになってます(従って行員にもわからないし文書にも残らない)。雰囲気から全部は判断できませんが、しかしさらにサービスがとても充実しています。CITIBANKは店舗数が少ないのでそれをカバーするために、何と日本国内ほとんど全ての金融機関のATMからの引き出しが時間にかかわらず手数料無料(CITIBANK負担)です。しかも再来年には郵便局とも提携します。ちなみにCITIBANK自身の店舗はATMは24時間営業で、電話による問い合わせも24時間対応。また店舗に行かなくても電話で定期預金の開設や送金、外貨振替ができたりと、いたれりつくせり。さらにクレジットカードも初年度会費無料 etc.…。市役所の窓口に似た日本の銀行とは全く姿勢が違います。もっとも日本の銀行の実質的な経営者は大蔵省ですから市役所に似るのは無理もありませんが。何だか宣伝のようになってしまいましたが、いかにアメリカと日本の銀行が違うかがこれだけでもわかるというものです。98年の金融ビッグバンのスタートを待つまでもなく顧客重視の企業と大蔵重視の企業が競争すればどうなるか、もう勝負が見えてると思います。
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