奥能登の漁港は小さくて、

どんな魚が揚がるのか、揚がらないのか、

毎日ハラハラ、ドキドキ。

食材も、季節とともに刻々と変わり、

天候によってもコロコロ左右されます。

そしてたいていは、朝の魚屋で献立が決ま

ります。






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3月から、いよいよ仕事はじまります。

早春の食材、とりあえずよもぎを摘んで草餅から。









お風呂から見える竹林です。

毎年、籾殻、堆肥を敷きつめ、

うっすらと赤土を撒きます。

土の中で竹の子が大きくなっていくと、表

面にひび割れが出来はじめます。

発酵熱のせいか、まだ雪の残っているうち

から真っ白なタケノコが採れはじめまし

た。そして、寒いあいだのタケノコは、

味を間違えたかと思うほど甘いのです。


おいしいタケノコを作るまでに、30年あ

まりかかってしまいました。

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