九州管区の外国籍カトリック信徒の集いに参加して
アルバ・ビン(熊本県在住 フィリピン人)
9月17日大名町教会において、難民移住移動者委員会の主催で、「日本において信仰を生きる」という九州管区の外国籍カトリック信徒の集いが行われ、フィリピンの人々を中心に約150人が参加しました。
熊本で信徒宣教者として働いているフィリピン女性のアルバ・ビンさんは、この集いに参加して自分の感じたことを次のように述べてくれました。
「9月17日、福岡大名カテドラルで行われた九州地方の外国人の集いに参加した人々は、働くため、また人生のパートナーとの出会いを望んで来日する女性などのように、近年増加している外国人の一部にしかすぎません。しかし、この集いに来た多くの人々は、このような集まりに初めて参加できたことをとても感謝しています。新しい友達ができ、そしてこの分かち合いによって、自分は一人ではないということがわかりました。また、私たちにとって外国である日本において、日々直面する様々な問題を乗り越えてゆく勇気をも与えられました。信者であるフィリピン出身の奥さんたちにとっての一つの大きな障壁は、日本人の夫と共に教会に行くということです。
日本人である多くの夫は、一緒に教会に行かないだけではなく、自分の子供に洗礼を授けることにも賛成しません。
フィリピンで洗礼を受けた多くの子供たちは日本に来て成長しますが、母親と子供の間に言葉の壁があり、洗礼を受けたことすら知りません。というのは、母親は母国語を知らない子供たちに自分の言葉でお祈りなどを教えることができないからです。
にもかかわらず、信者である母親たちは希望と信仰を絶対に失ないません。すべての困難を乗り越えるために主イエスを信頼すること、そして祈ることは彼女たちの武器です。
外国人、特に外国籍カトリック信徒の存在は日本カトリック教会にとって大きな課題だと思います。
洗礼を受けた子供たちは、私たち教会の未来における希望です。どうしたら彼ら子供たちを助けることができるでしょう?」