鶏の用語解説(さ)

用語 読み方  解説
在来種 ざいらいしゅ  明治時代までに国内で成立し、又は導入され定着した鶏の品種。
 鶏の豆知識集「在来種について」を参照。
採卵鶏 さいらんけい  「卵用鶏(らんようけい)」を参照。
雑種 ざっしゅ  「交雑種(こうざつしゅ)」、「交配種(こうはいしゅ)」を参照。
雑種鶏 ざっしゅけい  交雑により産まれた鶏。
 「交雑(こうざつ)」、「交雑種(こうざつしゅ)」を参照。
産卵 さんらん  (鶏が)卵を産むこと。
産卵鶏 さんらんけい  食用に供するために出荷する卵を産卵している鶏をいう。
 卵用鶏(採卵鶏)に限らず、食用とする卵を産卵する鶏のこと。
産卵率 さんらんりつ  生存した鶏の産卵率を表すヘンデイ産卵率と死亡率も加味したヘンハウス産卵率がある。
 「ヘンデイ産卵率」と「ヘンハウス産卵率」を参照。
     


 鶏の用語解説(し)

用語 読み方  解説
飼育 しいく  鶏などを養い育てること。
地玉子 じたまご  その土地でとれたタマゴのこと。[地たまご]
 主に小さな養鶏場で生産され地元で消費される卵のことです。
実用鶏 じつようけい  卵用鶏、または肉用鶏の種鶏(しゅけい)から産まれた鶏。
 実用鶏はコマーシャル鶏(CM鶏)とも呼ばれます。
 エリートストック(ES) → 原々種鶏(げんげんしゅけい) → 原種鶏(げんしゅけい)
  → 種鶏(しゅけい) → 実用鶏(じつようけい)[コマーシャル鶏]
 鶏の基本知識「実用鶏が誕生するまで」を参照。
地鶏 じどり  在来種と呼ばれる鶏の血液百分率が50%以上の鶏。
 同じ在来種の雌雄、または異なる在来種の両親か片親が在来種から産まれた鶏。
 飼育期間が80日以上、28日齢以降は平飼いで1平方メートル当たり10羽以下で飼育。
 例として、F1種である比内地鶏のオスとメスから産まれる雛の全ては比内地鶏にならない。
死篭り しにごもり  孵化直前で体力を無くして卵の中で死んでしまう現象。
舎飼い しゃがい  鶏を鶏舎で飼養すること。
就巣 しゅうそう  親鶏[成鶏]が巣に就いて卵を抱くこと。
 雄鶏が卵を抱くことはほとんど例がない。
縦斑 じゅうはん  羽軸に対して平行な斑。[縦じま模様]⇔ 横斑(おうはん)
種鶏 しゅけい  卵用鶏、または肉用鶏の原種鶏(げんしゅけい)から産まれた鶏。
 エリートストック(ES) → 原々種鶏(げんげんしゅけい) → 原種鶏(げんしゅけい)
  → 種鶏(しゅけい) → 実用鶏(じつようけい)[コマーシャル鶏]
 鶏の基本知識「実用鶏が誕生するまで」を参照。
受精卵 じゅせいらん  受精を完了した卵。 ⇔無精卵(むせいらん)
 受精卵は精子と卵子が結合した卵のこと、有精卵(ゆうせいらん)は商品名。
種卵 しゅらん  孵化させることを目的とした卵のこと。種卵の全てが受精卵とは限らない。
 通常、受精卵かどうかは孵化において検卵を行うことにより解ります。
飼養 しよう  鶏などに、餌 (えさ) を与え育てること。
渉禽類 しょうきんるい  水辺に住み、歩き回り餌をとる鳥。
 ツル、サギ、コウノトリなど。
食肉鶏 しょくにくけい  「肉用鶏(にくようけい)」を参照。
初生雛 しょせいびな  孵化(ふか) してから餌付け前までの雛[ヒヨコ]。
 体内には栄養源となる卵黄が残存し、孵化後1〜2日間は餌(えさ)を与えなくても良いとされているが、 孵化後半日くらいで餌(えさ)を啄ばみ水を飲み始める雛もいます。
食下量 しょっかりょう  食べる餌の量のこと。[飼料摂取量(しりょうせっしゅりょう)]
暑熱ストレス しょねつストレス  ヒートストレスを参照。
飼料摂取量 しりょうせっしゅりょう  食下量(しょっかりょう)を参照。
飼料要求率 しりょうようきゅうりつ  卵用鶏の場合、鶏卵1Kgを生産するために必要な飼料の量(Kg)。
 肉用鶏の場合、体重1Kgを増加するために必要な飼料の量(Kg)。
 飼料要求率 = 飼料の量(Kg) ÷ 1Kg。
白玉鶏 しろだまけい  白色の卵を産む鶏のこと。⇔ 赤玉鶏(あかだまけい)
 白色レグホーン、ジュリア、マリア、ソニア、ローラなどがいます。
     


 鶏の用語解説(す)

用語 読み方  解説
水禽類 すいきんるい  一般にはカモなどの水鳥を指すことが多い。
 游禽類(ゆうきんるい)と渉禽類(しょうきんるい)の総称。
水様卵白 すいようらんぱく  濃厚卵白の外側の卵白で粘度の低い部分。 ⇔濃厚卵白(のうこうらんぱく)
砂浴び すなあび  乾燥した砂を浴びること。
 羽毛に付着したダニ、ゴミなどを除去する目的で行われる。
 鶏(ニワトリ)は砂浴びが好きです。
     


 鶏の用語解説(せ)

用語 読み方  解説
正羽 せいう  羽軸がある板状の羽毛。
成鶏 せいけい  鶏種により成長に違いがあるが、一例として生後140日齢以上の鶏。
 鶏の基本知識「鶏の成長分類」を参照。
制限給餌 せいげんきゅうじ  決まった量や決まった時間にだけ餌をやる給餌方法。⇔ 不断給餌(ふだんきゅうじ)
     


 鶏の用語解説(そ)

用語 読み方  解説
走禽類 そうきんるい  ほとんど地上に住み、よく走る鳥。[走鳥類(そうちょうるい)]
 ダチョウ、キジ、ニワトリなど。
早成雛 そうせいびな  孵化直後、すでに羽毛が生えており、すぐ歩き出し自分で採食する雛のこと。⇔ 晩成雛(ばんせいびな)
 キジ類(ニワトリ、ウズラ、キジなど)に多いのが早成雛です。
総排泄腔 そうはいせつくう
そうはいせつこう
 糞管(肛門管)、輸尿管(泌尿器)、卵管または精管の生殖輸管(生殖器)の全てが、
 共通の室(腔部)で形成され、総排泄口(そうはいせつこう)に繋がる器官をいう。
 鶏は総排泄腔をもつ動物で、糞や尿や卵も精子も、同じ穴から体外に排出されます。
総排泄口 そうはいせつこう  総排泄腔(そうはいせつくう/こう)から体外への開口部を、総排泄口(そうはいせつこう)という。
 鶏は総排泄腔をもつ動物で、糞や尿の排泄物の他に卵も精子も、同じ穴(総排泄口)から体外に排出されます。
 総排泄口(そうはいせつこう)=総排出口(そうはいしゅつこう)
 総排泄腔(そうはいせつくう/こう)=総排出腔(そうはいしゅつくう/こう)
粗飼料 そしりょう  粗繊維が多くエネルギー、タンパク質の少ない飼料。⇔ 濃厚飼料(のうこうしりょう)
 一般には、牧草(生草、干し草)、藁(わら)などです。
 ※牧草(チモシー[timothy])は、イネ科の多年草です。