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ティナちゃんの突撃インタビュー!2 質疑応答編


  標準時27時35分。
    シュー、シュー
  明かりのついていない部屋のドアーが開閉する。

    ドゴォッ!
 「うげえっっ ゴホッ ゴホッ」
おはよー少佐!
 「ゲホッ ゴホッ ???」
    パチッ
  部屋に明かりが点った。
 「ティッティナさん!いきなりなにすんですか。
  お腹の古傷開いたらどうすんです〜(涙)」
あらっちょっと強すぎました?今度からは加減しますね。
 「うん....ってもうやんないでよ〜^^; 痛ぅ〜。
  それよりこんな時間になんです?わたしゃ睡眠時間が4時間ないんですよ!
  !まっまさか.....女の子からこんな事しちゃ駄目だよ。」
ちっちっ違います!!!
だってケインったら昼間はちっとも話してくれないんだもん。
 「(ケイン?なれなれしいなあ。)時間無いでしょうに....。」
じゃあ早速質問ね!
 「え...あ.....うぅ...(頭が切り変わらん;;;)
  まとめていってくれる?」
? いいんですか?じゃあ、
何故少尉から一気に少佐になれたのか、何故この艦隊はこんなにMS積んでるのか、
何故この艦隊は無傷なのか、なぜ新人ばかりなのか....これくらいかな?
 「じゃあ、まずこの艦隊のことね。艦長によると、この艦隊はサイド3から
  ア・バオア・クーに補給物資を持ってきたところだったの、でももうみんな
  撤退始めちゃってたからね。それで無傷なの。チベ1隻はちょっと壊れてるけど。
  また、人手不足だから新人ばっかりと。そういうわけ。」
一気に3つ答えちゃいましたね。
じゃあ昇進は?
 「うーん、まず、少佐になれたのはもちろん人徳!」
   ゲシィィィッ
 「お土産もってきたからですよ。」
おみやげ?
 「そう、ガンダムだよ。NTタイプ汎用タイプ。ガンダリウム合金、360度スク
  リーン、リニアシート等々。更に価値ある設計士に解説書付き(笑)」
解説書って....
 「わたしのことだよ。だれが設計したとおもってるの?」
そうでしたね。
 「連邦の最新軍事技術まとめてかっさらったようなもの。しかも、ジオンの技術者
 あらかた連邦に連れてかれたし。それにもちろんパイロットとしての腕もあるし。
  それとね、さっき言った通り、新人しかいないからね。艦長の様子じゃ、ちょっ
  とねばったら中佐にもなれたかも。少佐と聞いてその場ですぐ飛び付いちゃった
  けど。」
ふーん。いいなあ。
そうそう、この部屋いいですね。ひろい〜。
 「ティナさんは..そうか、ジオニックの人間だもんね。そこそこの部屋もらえた
  んじゃないの?」
そうでもないの。まあ女の子だから2人部屋1人で使わしてもらってんだけど。
 「そうか、一応女の子だもんね。」
うん....何?
 「うわわ。怒った顔が一番いい(笑)けど、その前には立ちたくない〜」
ふんだ。でも少佐この船にきてちょっとなのにずいぶんちらかってますね。
大体なんですこの書類の山?
 「書類好きな奴がこの船にもいるんだよね。はあ。もう仕事増やさないで欲しい。
 それよりティナさん、軍属願出したんだって?」
そうです、あたし、軍属願出したんです。...って何で知ってるんです?
まっまさか!
 「そのまさか。技術、整備関連の人事権は全て私が握ってるのだ!」
いいこと聞いちゃった(^^)
 「えっまさか.....3つめのお願い?」
あら、何も言ってませんよぉ。ねっ。なあんにもいってないですよぉ。
 「ひいぃぃぃぃ。そんな〜」
?? あっこの書類は!
 「みちゃだめー!」
あたしの軍属願と配属書!どれどれ.....。
ティルトー少佐付き少尉?
どういう事!
 「だって君いっつも私の回りうろついてるじゃない。」
それはそうだけど...いきなり職権乱用する?普通。
 「そんなことないよ。だってこの艦にティナさんよりモノ知ってるひといないし。」
?? 何人かいたでしょ。
それにあたしまだ研修終わる前に狩り出されたんですよ?
 「使えるのをみんなこの艦に乗せるわけにいかないでしょうが。それに、まわり見
  てよ。ただ他より器用ってだけで乗せられたのばっかで溶接の仕方すらしらない
  んだよ。ザクのビス1つ見分けられないんだよ〜。」
普通見分けられないとおもうけど(^^;;
だいたい連邦にいてなんでそんなの知ってるんです?
 「V作戦に参加してたんだよ。」
なにそれ?
 「ああ、つまりジオンのMSに対抗するためのね。ガンダムとかホワイトベースの
  開発計画だよ。しかもたったの8ヶ月で完了させられたとゆー。
  ザクはコンソールのキーまでばらしましたよ。
  目をつぶっても組み立てられるかもしんないなあ。」
少佐が言うとあながち嘘には聞こえないから怖い....。

あっこの書類は?
 「おっおいぃ〜。」
MSの設計書?もっもう描いたんですか!!
なんですこの ヒートハンド って。
 「連邦が戦意高揚の為に作ったアニメ、「機動武闘伝Gガンダム」に出てくる
  シャイニングフィンガー。 これを使わない手はないってね。」
すごーい!できるんですか?
「出来ることはまぁ...。ただ....実用にはなんない。」
???
 「一回使ったらまずほかの物が使えなくなる。」
なんで?
 「宇宙空間でどれだけ放熱できる?戦闘終わっても、冷めなくて何も持てない(笑)」
そっかあ。あっまだ2つも設計図がある!
 「駄目!いいつけちゃうぞ!」
いいもん、泣いちゃうもん。ケインに無理やり連れ込まれた〜って。
 「........。お願いします。それ、連邦のエリート部隊に対抗するための
 鬼畜な設計図なんです。」
はいはい。
 「そうだ、これからはケインって呼ばないで欲しいな。」
それじゃケーちゃんとか、ダーリン!とか、あなたぁ〜、とか....
 「そうじゃなくって!!連邦じゃケインで通ってたから、万一聞こえるとおっかな
 いことになる....。ティルトーの方をつかってくださいな。」
それもそうね。
 「ところでついでにひとつ。」
何?
 「ティナさんってフルネームは?」
うっ(原作でもでてないのよね....。)
  その時。
    ピー  ピー
 「はい?どうぞ??」
    シュー、シュー
  一人の兵士が入ってきた。
    「失礼します。...少佐殿!もう起きてらしたんですか?」
 「あっいや、あれれ??」
 そこに″新″少尉の姿は無かった。
 「(どこいったんだ。隣の部屋に気配が...いつの間に....。)」
    「もうお仕事なさってたんですね。さすがですね。」
 「え?ああ、まあ....」
  ティルトーは先ほどの書類を抱えたままだった。
    「それじゃあ明日から起床時刻は1時間繰り上げでかまいませんね。」
  「へ?」
    「では、あと30分程したらリックドム1機、ゲルググ2機が組み立て終わり
     ますのでチェックお願い致します。では、失礼しました。」
   シュー、シュー。
ふう、あぶないあぶない。
配属前にこんなとこいるの見つかったら泣かなくちゃいけなかったわね。
あら少佐、どうかしたんですか?
 「すいみんさんじかん......」
いいじゃないですか、もうすこしなんですからあ。明日には基地につけるんだから、
ちゃんとした設備使えますよ(^^)
 「おまえもな。」
え?
 「私付きになったんだから当然だろ。」
ああああ〜しまったぁぁ。配属変えて〜!!
 「もう遅いよ。」
なんでよ!まだ...
 「これは控だよ。もう送ったんだから。」
うっうそ.....。

    つづく        かも             しれない


 ちょっと解説
序:もちろんRPG自体はハードなのだ。″亡命″した文章は結構シリアスなお話 にすることができた。しかし、マスターがコミックに出てくるドロワ襲撃を組み込 んだ事がわたしにティナちゃんを強く印象付ける事となった。
 お蔭で裏切り者のお話をお笑いに持ってくることが出来た(^^)多謝。

1:お腹の古傷
 ティルトーはジムで2回落とされている。しかも2回とも一太刀でばっさり(泣)
 被撃墜王ジュンのことは言えない。ジュンもジムとは相性が悪かった。
 おもいっきり改修したジムの初乗りでジオンの捕虜になり、それじゃあってんで
 ガンダムばりにフルチューンしたジムでも初乗りで落とされた。
 お蔭で出来は良かった(はずの)その2機のジムは、正式採用されずじまい。

2:なぜ新人ばかりなのか
 ようするにこの艦隊は「カネは余ってるけどヒトが足りない」のだ。
 文末ショートストーリー参照。

3:ザクのビス1つ見分けられないんだよ〜。
 連邦は共通部分が多いが、ジオンはMS毎にかなり違う。
 操縦系統も違うので、末期にはしぶといザクやリックドムと、
 ポコポコ落ちるゲルググといった事態の方が普通だったりして。
 ティルトーは操縦はもちろんビスまで覚えてる(笑)5:参照。

4:この艦にティナさんよりモノ知ってるひといないし。
 この艦隊に使える人があまりいないのは事実。ティナちゃんは「小さい時からMSが
 好きでジオニック入ったとゆー根性入ったヒトだから、研修まだ終わってなかったと
 いえども、勉強してたんでしょ。きっと。(^^;
 早くフルネーム考えたげないとなあ。
 募集中。
 どしどしご応募を(笑)
(せんでいいせんでいい。:ティナ)
 え〜なんで?あ、そっか、ティルトと!

5:MSの設計書?もっもう書いたんですか!!
 以前書いたんだがティルトのMS設計の右に出られる者はいない。
 8ヶ月でRXシリーズ(ガンダム・ガンキャノン・ガンタンク)完成させた奴ら  の中<にいたんだから当然か。
 レベルはMAX10。しかもRXのトップ(つまりテム・レイ、アムロぱぱ)は  酸素
 欠乏症でパッパラパ〜。NPCに邪魔はいなくなった(^^;
6:あっまだ2つも設計図がある!
 ふっふっふ(^^)つぎのシナリオに登場。予定(笑)。予定は未定。
 1つはまあ、ゲルググにアレックスの技術合わせたと思いねぇ。
 もう1つは....まだきまってない(^^;;;)MAの予定。
 それでもジュン&ゴチェフに勝てるかなあ。ジュンはにうたいぷだし、なにより
 も、部下もエースパイロット。こっちは新兵さんばっかり。
 どちらもMSは前より悪いんだけど(ジムとゲルググ。もちろんノーマルとは
 全く性能が違うが。)。

 どこがちょっと解説なんだ(^^; では.....。次回予告(のつもり)

 じつはワースブレイドもやってるからいつになるか(^^;
 内容の方は予想つくでしょうが。

   度重なる輸送船襲撃!
   捜索に出る連邦軍部隊は帰還機なし!
   遂にジュンに指令が!
   「あ〜あいつなら帰ってくるんじゃない?」
   そのジュンに招聘されたゴチェフはアフリカの脳天気戦線に毒されていた!
   被撃墜王の本領発揮か!
   それとも苛々の不満は爆発するのか!
   はたまた睡眠不足と永眠を天秤にかけるのか!
   謎のティナちゃん3つめのお願いは!
   ヒートハンドは装備されるのか!
   シリアス本編は続けられるのか!


 さて、ちょっとすすんで一息ついたところで作者挨拶をさせて頂きます(__)

 しゃいにんぐうぅぅぅぅ〜 で、いや、良く読めばもっと前からお気づき
でしょうが、この作品は1994年当時のTRPGリプレイをもとにしたものです。
 ここに再版するに当たって、HTML変換序でに校正等もしていますが、特に分かり
にくい部分を改めた他は基本的に元の文体のままとなっております。
 お陰でなんだか面映ゆいようなもののままでお恥ずかしい限り。
 ティナちゃんについては、知っている人は知っている(かもしれない)某Vガン
ダムの本で、空母ドロワ乗っていた少女でした。
 しかし、その作品を0079のGMが見て、「あの時間にアムロのガンダムが空
母ドロワの撃沈を行うのは不可能」との見解、そして、マイキャラティルトがアレ
ックスノーマル変更型を作製し搭乗していたので、運命の12月31日、我々の部
隊の前にその姿を現したのです。
 非常に頑丈な船だったので、手こずり、挙げ句の果てに最後の最後でいきなし現
れたジム部隊に撃沈の名誉を奪われてしまったおまけ付きでした...はぁ(^^;
 そして。
 そのまんまティナちゃんに入れ込んでしまった天穂が、活躍の場をあげたいと、
しかも最終局面でジオンに本気で亡命する、奇特な行動をとった為に、遂にここに
暴れ始めることとなったのでした。
 それもこれもコミックにあった「この子には思い入れがない」といったコメント
があったせいかも....(笑)


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