1 「子ネコの兄妹」

あるところに、仲の良い兄と妹の子ネコの兄妹がいまいた。
兄の名前はコウ・・妹の名前はメイ・・二匹はとても仲良しで何をするにも一緒で、
同じ大きな夢がありました。
それは大人になってパン屋さんを開く事です。
コウが作って、メイがお店に出てパンを売るのです。

ある晴れた青空がとても気持ちのいい夏の日、二匹は小川の川べりで水遊びをしていました。
ところが急に風が吹いて波が立ち、
メイは岩の上の足がすべって川の中に流されてしまいました。
あわててコウは水の中に飛び込んでメイを追いかけます。
ますます風は強く吹いてメイはどんどん流されていきました。
すると川の真ん中に小さな岩山がありました。
岩山を見つけたメイは必死で流されながら水をかいでようやく岩山にしがみつきました。
ところが、コウの姿が見当たりません。
見ると、小さな岩山を過ぎて波に飲まれてどんどん流されていきます。
川の流れはますます激しくなって、コウは気を失ってしまいました。
どれくらい流されたでしょう?
しばらくして、川下で遊んでいる子ども達が流れているコウを見つけました。
子どもたちは驚いて川からコウを拾ってたすけてくれました。
コウは目を閉じてずぶぬれになってぐったりとしていました。
こどもたちは必死に声をかけコウをさすりながら揺さぶりました。
すると急にコウが目を開けて大きな声で叫んだのです。
「妹のメイが岩山にいるから助けてくれ!」
これを聞いた子どもたちはびっくり!
「この猫人間の言葉を話したぞ!妹がいるって言ってる!」
「探してみよう!」
こどもたちはメイを捜し始めました。
川づたいに上っていくと川の真ん中の小さな岩山でメイが泣いていました。
それからメイは無事に子どもたちに助けられ、兄妹はまた会うことができました。

その後メイとコウはどうしているかと言うと、
・・大人になって、そう、二人の夢を叶えてパン屋さんを開いています。
メイがパンを作って、店先でコウが売っています。お客さんは動物と人間です。
なんといっても、コウは言葉を話せるんですからね・・
「いらっしゃいませ、美味しいパンはいかがですか?」ってね。・・

おしまい

  (兄が好きで作ったお話)
 


2 「お母さんヤギと子ヤギのメイ」

あるところに、お母さんヤギと子ヤギのメイがいました。
メイは食べ物の好き嫌いがあって、お母さんはいつも食事の支度に困っていました。
メイは特に牛乳が大嫌いで、牛乳の入っている料理は食べませんでした。

ある日、メイが野原で遊んでいると、猫のミューがやってきました。
「こんにちわ」メイが言いました。
「こんにちわ」ミューも言いました。
二匹はとても仲良しになりました。
今度、ミューがメイの家に遊びに来る事になりました。
お母さんは、メイとミューのためにいろんな料理を作ってくれました。

猫のミューがやってきました。
「こんにちわ」ミューが言いました。
「ミューちゃんこんにちわ、いらっしゃい。さあどうぞめしあがれ。」
お母さんヤギは料理をたくさん出してくれました。
ミューはどの料理もとっても美味しくいただきました。
けれど、牛乳の入ったシチューだけは食べませんでした。
ミューも実は牛乳が大嫌いだったのです。
それを見て、メイが言いました。
「一緒にシチューを食べよう!」
メイはこの時はじめて気づいたのです。
ミューがシチュウを食べないとお母さんが悲しむ事を・・。

それを聞いたお母さんはびっくり・・。
二匹は仲良くシチューを食べました。
それはとても美味しいシチューでした。

それからは、メイもミューも牛乳嫌いではなくなりましたとさ。

おしまい・・

   (私が牛乳が嫌いで作ったお話)



3 「ペンギンの親子」

お母さんペンギンと三匹の子どもペンギンが氷の上を歩いていました。
ぴこぴこ・・
ぴこぴこぴこ・・・
お母さんペンギンが言いました。
「子ども達、お母さんはこれからごはんをとってきますからね、ここで待っていなさいね。」
お母さんは海に入っていきました。
こどもたちは氷のボールでサッカーをしていました。
しばらくしてお腹がすいてきましたがお母さんはまだ帰ってきません。
遊んでいるうち、一匹の子どもペンギンがボールを追って海に落ちてしまいました。
さあたいへん!まだこどもたちは泳げません。
お母さんはまだ帰ってきません。
子どもたちは一生懸命考えて、
助けを呼びにお腹を氷の床につけてすべってペンギン村に行きました。
歩くよりこっちの方がずっと速いからです。
海に落ちたペンギンの子どもは海の中でもがいていました。
そして気を失いそうになった時、遠くの方から声が聞こえてきました。
「泳げ!翼で泳ぐんだ!」
それは先にえさを取りに行っていたお父さんペンギンの声でした。
ペンギンの子は一生懸命翼を動かして、足も動かして、
とうとう無事氷の上にはいあがりました。
助けに来たペンギンたちも大喜び。
それからというもの、ペンギンのお父さんとお母さんは交代で海へ行くようになりました。

今日もペンギンの親子は元気に氷の上を歩いています。
ぴこぴこ・・
ぴこぴこぴこ・・・

おしまい

 
 (ペンギンのお腹で滑っていくのがかわいくて作ったお話)


4 「土の山」

春になりました
虫たちがいっせいに目を覚ましました

てんとう虫の親子が歩いています
土の山にぶつかって・・
お母さんてんとう虫が  ごろごろごろりん
あかちゃんてんとう虫が ころころころりん
くるっと回ってのぼります・・

ミミズの親子が歩いています
土の山にぶつかって・・
おかあさんミミズが クネーリクネーリ
あかちゃんミミズが クネクネクーネ
体を伸ばしてのぼります・・

蜘蛛の親子が歩いています
土の山にぶつかって・・
おかあさん蜘蛛が ソローリソローリ
あかちゃん蜘蛛が ソロソロソロリン
足を伸ばしてのぼります・・

土の山に春が来て・・
おひさまニッコリ・・
今日はだれがのぼるのかしら・・・

おしまい

  (1,2,3のお話を読んだら先生からもっと短くてドラマチックでなくていいので、〜〜しました。そして〜〜しました。というので色々例をあげておっしゃっていた・・。それでちょっと先生の作品の趣向を真似て作ったお話、これはまだ未発表です)



最初に猫の兄妹を作ったら猫が人間の言葉を話すところが変だと思うけど、
妹を思う気持ちが、人間の言葉を話す力になった、と解釈してくれるとありがたいのですが・・
やっぱりこんなんじゃーだめかなって思って次のヤギさんを作成・・
でやっぱりこんなんじゃーだめかなって思って
3つ目のペンギンさん(ペンギンは一羽二羽?こどもは一羽だけ?)を作る・・
でやっぱりいまいちで最後に土の山を作ってお話作りはおしまいです。。
どれも改善の余地は多々ありますが、一応創ったということでページに貼りました・・(^_^;)(09.4.9)