第22話 殺風景な日




 年が明けてからはさほどでもないが、北海道の冬の授業、特に5時限目くらいからは、窓の外も暗くなり、気温もぐっと下がってくる。
 そのためなのか、出席率もがたっと落ちたりもする(^_^;)

 教室に入って行くと、

「せんせ〜。今日、殺風景だね〜」

 殺風景とは何かと思ったが、私の語感でいう「閑散としている」とかそういうことであろう(笑)

「まあ、それじゃあ、出席を取りましょう・・。Aくん、Bくん・・Sくん?いませんか?」
「後で来ま〜す(^O^)カバンはあるから」
「あっそ・・。じゃあ、Tくん?」
「いませ〜ん(^O^)」
「ふ〜ん・・いや、今朝JRで一緒だったから」

 ちょっと悪あがき(^_^;)

 授業が始まり、練習問題などをやっていると、

「せんせ〜!何時までやるんですか?」

 おいおい(^_^;)

「え〜っと。目標5時半」

 定刻は5時50分であったかな(^^ゞ

「この問題やったら、もう帰りましょうよ〜(^_^)」
「う〜む、、、ともかく、問題やりなさいって・・。ああっ、学生は勝○投票券は買ってはいかん!」
「あっ、これDのです(さっと隣の机に置く)」
「これこれ(^_^;)」

 なんてだらだらやっていると作業効率も悪いようで、結局、学生たちの目論見よりもちょっと遅い、5時半過ぎの解散となった。(笑)
 そして、カバンの持ち主は現われずじまいであった(爆)


(2000/02/04)