第13話 ボン、って!?




 ドイツ語の授業で、Guten Tag! Wie geht es Ihnen? の次に来るのは自己紹介、Ich heisse .... Ich komme aus Japan. の類である。名前や出身地を言えるようにするわけだ(笑)

 ある教科書に、Ich komme aus Bonn. という文が載っていた。
 その文を当てられたとある学生、

「・・・ ボン、って何ですか?(^^?)」

がーん(>_<)

「ボン?都市の名前だよ。ほら、西ドイツの首都だったとこ」
「え〜、知らないよ、そんなの」
(↑このセリフは、隣の席の学生に言った言葉である、念のため(笑))

 う〜む、、、とそれから10日ばかり、頭を抱えていた(笑)
 知らないですかねえ・・(^^;)<ボン
(ま、要領のいい人だったら、前後の文脈や他人の答えから、何だか知らないけど地名かな、くらい見当をつけたかも知れない、とも思うが(笑))

 中国語の先生いわく、

「今時の学生って、モノを知らないんですよお。いつだったか、地図で長江を見せて、何て名前か、って聞いたら、『黄河』って答えた学生がいるんですから」

とのことだったが、長江と黄河を「間違う」のは、少なくとも、黄河というのが川の名前である、と知っていることではないだろうか(爆)
「それ、何ですか?」というのとは決定的な違いがあるような(^^;)

 もっとも、学生の立場で考えてみると、ベルリンの壁の崩壊だ、ドイツの統一だ、と言っていたのは、1989〜1990年頃、今の大学生が、まだ小学生の頃である。
 こう考えると、「知らなくても、無理はないかなあ・・」とも思えるようになって来た(汗)

 しかし、これは由々しきことである!
 ドイツ統一後に生まれた人が大学生になるのも、時間の問題ではないのか!(゚o゚)

 ううむ、こうやって年齢ギャップを感じるようになるのだな(おいおい)
 私もかつては、東京オリンピックを知らない世代と言われたのに(爆)
(という問題ではないような・・(^^ゞ)


(1998/06/02)