はじめに


とある日本最北端の大学へ通っていた頃に聞いた、学生たちの会話:

「ね〜、ドイツ語ってさ〜、英語話してる国と全然遠いとこにあるのに、どーして似てるとこあるんだろ?」
「それはさ〜、だからさ〜、インド・ヨーロッパ祖語とか言ってさ〜」

(おおっ!(゚o゚)なんか高度な雑談だぞ(・_・)Эw)

「なんかさ〜、大昔は、同じ言葉だったとか、そういうんじゃなかったっけ?」
「・・・?でもお、アメリカって、建国まだ200年くらいしかたってないんでしょ?なのに、どーして祖語とかあるの?(^^?)」
「・・・(^^?)」

(英語ってイギリスの言葉よね・・(;^^))

確かに、英語とドイツ語は、似てるところがあって、しかも私たちは、その事実をさほど抵抗なく受け入れてしまってます(笑)
アルファベットを使っていること、動詞や名詞や形容詞はもとより、定冠詞や不定冠詞、過去形や過去分詞があると言われても、さほど違和感はありません。
それに、数字や家族関係を表わす語など、基礎的な語彙が似てますね。ドイツ語の○○という単語は、英語の××だから、なんて言われても思わず、(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウンと頷いてしまったりします。

しかし、世の中にはそうでない言語もあるわけで ― 日本語には、冠詞や前置詞はないですし、いやそれ以前に使っている文字も違います(笑)

このページでは、ドイツ語の特色、ドイツ語とはどのような言語であるか、ということの基礎的な解説を行いたいと思います。
で、その、ドイツ語についての学問のことを、独語学と言います。言語学のうち、ドイツ語を専門に扱うのが独語学、英語だったら英語学、わが国の言葉でしたら国語学、などなど・・。
独文学、英文学などの文学に対して、語学と呼んだりもします。

ややこしいのですが、よく、外国語のことを語学と言ったりしますね。「あの人は語学が得意だ」云々。
しかし、ここでいう語学、すなわち言語についての研究と、一般的な意味での語学とは、全然別物です。例えば「ドイツ語が流暢に話せる」こととは全然違った話です。日本語の例で考えてみても、日本語を何不自由なく(?)話せる私たちが、必ずしも日本語の歴史や文法の知識を豊富に持っているわけではありませんものね(笑)

このホームページを見てくださっている方たちは、ドイツ語について何かしらの関心をお持ちの方だと思います(^^)そういう皆さまに、ああ、こんなものの見方もあるのか、と思っていただけたら嬉しいです(^^ゞ

ここで扱うのは、あくまで、入門的な概説ですのでそのつもりでお願いいたします(笑)

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