巻之十五 
比較




 オランダ語での形容詞の比較級・最高級の作り方です。
 原則として、比較級は -er、最高級は -st をつけます。

 klein 小さい  kleiner  kleinst
 groot 大きい  groter  grootst
 jong 若い  jonger  jongst


 この場合、ドイツ語のように、母音が変わったりすることはありません(^^)

 -r で終わっている形容詞は、比較級で -er の前に d を入れます。

 duur (値段が)高い  duurder  duurst
 zwaar 重い  zwaarder  zwaarst


 また、発音が -s で終わっている形容詞の最高級には、 -t だけを付けることになります。

 wijs 賢明な  wijzer  wijst
 komisch おかしい  komischer  komischt


 それから、不規則な例です。

 goed 良い  beter  best
 veel 多くの  meer  meest
 weinig 少ない  minder  minst


 英語もドイツ語も、おなじみの単語ですね(笑)

 それでは、比較の表現の仕方です。
 同程度のものの比較、原級を用いたものは、オランダ語では、even ... als または zo ... als を使います。

 Hij is even oud als ik.  彼は私と同じくらい年を取っている。 
 Dit papier is zo wit als sneew.  この紙は雪のように白い。 


 なお、「できるだけ〜」という場合、英語の as ... as possible、ドイツ語の so ... wie möglich には、als を用いません。

 zo vlug mogelijk できるだけはやく 


 比較級を用いた比較の表現は、 -er dan あるいは口語的には -er als の形で表わします。英語とドイツ語と、混乱しそうですね。いや、いっそ構わないかも(^_^;)

 Willem is ouder dan (als) Karel. ウィレムはカレルよりも年長だ。 


 今度は最高級の表現です。
 「もっとも〜である」と言うには、het -ste となります。(語尾の -e は口調によっては落ちます)
 het は省略形の 't も使われます。

 Deze bloem is 't mooist(e). この花がもっとも美しい。 


 名詞を修飾する形で用いられる時は、比較級の場合もそうですが、語尾は原級のときと同じように付けます。

 Deze bloem is 't mooist(e). この花がもっとも美しい。 


 この場合、-en、-isch、-st で終わっている形容詞は、meest を用います。

 het meest juiste antwoord もっとも正しい解答 
 de meest fantastische film もっとも幻想的な映画 


 また、オランダ語では、二つ、または二人の比較にも、最高級を使うことができます。

 Hij is de oudste van twee broers. 彼は二人の兄弟のうちで年上だ。 


 副詞として比較級や最高級を使う時も、形式としては形容詞の場合と同じになります。

 Hij loopt het snelst(e).彼はもっとも速く走る。 


 副詞でよく使われる graag 好んで の比較級と最高級を挙げておきます。

 graag 好んで  liever  liefst




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