それじゃ今回は、関係代名詞についてやってみましょう。
関係代名詞というのは、英語でも習いましたよね?which とか、that とか使って、「木の下に立っている男性は、私の叔父だ」とかなんとか、そういうやつ。
では、ドイツ語の場合どうすればいいか、実際に見てみましょう。
Der Mann steht unter dem Baum. その男性は、木の下に立っている。 Der Mann ist mein Onkel. その男性は、私の叔父だ。 |
このような二つの文から、「木の下に立っている男性は、私の叔父だ」と、関係文を作ってみましょう。
Der Mann, der unter dem Baum steht, ist mein Onkel. |
ドイツ語では、der が関係代名詞となりますが、性や格が関って来ます。関係代名詞の格変化については、後で説明します(^^)
この場合、先行詞となる Mann が、男性名詞ですので、関係代名詞は、男性のものになります。そして、この関係代名詞は、関係詞節の中で、主語、1格の働きをしますので、der と1格の形になります。
つまり、性と数は先行詞から、格は関係文の中の働きによって、決定されます。いいですね?
(・・・・・(^^?))
(う〜む・・(^^;))
なお、関係文は、従属節ですので、動詞は最後に置かれます。der unter dem Baum steht, と、steht が後置されていることに注意して下さい。
それから、ドイツ語では、関係代名詞の前に、必ず、コンマ、「,」が付きます。英語のように、コンマのあるなしで、制限用法とか非制限用法とかの区別はしません。
(制限用法・非制限用法はありますが、形の上からは区別はつきません。文の内容などで区別されます)
それでは、関係代名詞の格変化の表を書いておきます。
m. | f. | n. | pl. | |
1格 | der | die | das | die |
2格 | dessen | deren | dessen | deren |
3格 | dem | der | dem | denen |
4格 | den | die | das | die |
(実はこれ、指示代名詞と同じなのです。ここでは触れませんが)
もちろん、関係代名詞は、1格以外になることもあります。
Der Mann steht unter dem Baum. その男性は、木の下に立っている。
Ich sah ihn gestern. 私は昨日、彼に会った。 |
このような文から、「私が昨日会った男性は、木の下に立っている」という文を作るなら、
Der Mann, den ich gestern sah, steht unter dem Baum. |
関係代名詞は、関係文の中では目的語、4格の働きをしますので、男性の4格という訳で、den となります。
2格を使った例は、次のようになります。
Ich kenne den Mann, dessen Sohn Lehrer ist. 私は息子が教師である男を知っている。 |
前置詞を使う場合は、関係代名詞と一緒に前に出します。もちろん、前置詞によって、格が決まります。
Das Haus, in dem er wohnt, ist ganz modern. 彼が住んでいる家は、全く現代的である。 |
in の後ですから、3格になりますね。
え〜、今まで説明して来たのは、先行詞のある、定関係代名詞のことでした。
今度は、先行詞を持たない、不定関係代名詞について、説明したいと思います。「〜するものは」「〜することは」というやつですね。
Wer spät ankommt, bekommt nichts. 遅くやって来るものは、何ももらえない。 Was er sagt, ist nicht richtig. 彼が言うことは、正しくない。 |
不定関係代名詞の格変化は、疑問詞の wer や was の格変化と同じです。
また、不特定なものを指す、alles とか、nichts とかが、先行詞になることもあります。
Ich gebe dir alles, was ich habe. 私が持っているものすべてを君にあげる。 |
以上で大体、関係代名詞のところはいいですか・・。