え〜と、今回は指示代名詞を扱ってみたいと思います。
指示代名詞っていったい何?(^^?)と思った人も多いかも知れませんね。
ドイツ語の指示代名詞は、関係代名詞と良く似た形をしています。表に書いてみると、このようになります。
m. | f. | n. | pl. | |
1格 | der | die | das | die |
2格 | dessen | deren | dessen | deren, derer |
3格 | dem | der | dem | denen |
4格 | den | die | das | die |
厳密には、複数の2格の derer というのは、関係代名詞にはないですが、その他は同じですね。
さて、実際に使ってみますと、
Ich habe einen Freund. Der heißt Peter. 私には一人の男友達がいる。彼はペーターという名前だ。 |
Kennst du Herr Meyer? Ja, den kenne ich gut. 君はマイヤー氏を知ってるかい?ああ、よく知っているよ。 |
代名詞の er などの代わりに使うことができるというわけです。
考えようによっては、例えば上の文だと、der Freund の Freund の部分が省略されたとも言えますね。
実はですねえ・・かなり初期の頃、
Was ist das ? Das ist ein Bleistift. これは何ですか?これは鉛筆です。 |
なんてやりとり、練習しましたよね?
この das って、ヘンに思ったりしませんでした?あれ?この das って、定冠詞・・じゃなくて?何だろう?・・と思った方、鋭いです(笑)
これって実は、指示代名詞だったんです。特に説明しないことも多いですが(^^ゞ
(・・・・・(ー_ー;))
(まあまあ・・・(^_^;))
さて、格変化の仕方が関係代名詞とほとんど同じ、ということは、実際に使われた der とか das とかを見て、これが指示代名詞なんだか関係代名詞なんだか混乱しそう・・にも思えますが、これは完璧に区別が付きます(^_^)
Ich kenne den Arzt, der kommt aus Freiburg. |
Ich kenne den Arzt, der aus Freiburg kommt. |
どっちが指示代名詞で、どっちが関係代名詞でしょう?
(・・・・・・)
これは、der で始まる文の動詞の位置を見れば一発で分かります。関係節だったら、人称変化した動詞が後置されますが、指示代名詞ではそうではありません。
てな訳で、上の der が指示代名詞、下が関係代名詞ですね(^_^)
(強いて訳し分けてみると、上の指示代名詞の方は、「私はその医者を知っている、彼はフライブルク出身だ」、下の関係代名詞の方は、私はフライブルク出身のその医者を知っている」くらいになるでしょうか)
指示代名詞といえば、その昔、定冠詞類のところで扱った dieser とか jener などを独立して、指示代名詞として使うことができます。
Dies(es) gefällt mir, aber jenes nicht. こちらは私は気に入ったが、あちらは気に入らない。 |
(dieses 、すなわち中性の1・4格は、しばしば dies となります)
というところで、大体よろしいでしょうか・・。